フェンシング駒沢・エペ 【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:松尾憲二郎( 2019年9月21日 全日本フェンシング選手権 男子 エペ )
肉眼では見えるか見ないか、というほどの動き。ビデオ判定がよく行われる競技である。
第72回全日本フェンシング選手権大会。
メインイベントの手前までの試合が駒沢体育館で繰り広げられた。
暗闇に浮かび上がる白いフェンシング選手。スポットライトに照らされる。
そういったショー要素とは無縁の会場だった。
2000年ごろ、フイルムからデジタルカメラによって写真は大きく変化した。
2020年を前にいま起きているのは、照明による写真の変化。

スポーツ施設は水銀灯などからLEDへリニューアルしている。辰巳国際水泳場では照明のアップデートにより、写真が色鮮やかに、クリアに変わっている。これと20年前の変化は規模が違うが、現代のカメラマンからいうと劇的な変化である。
この例に外れた駒沢体育館では、白いウエアが照明のフリッカーで色づいていた。
予測不能な照明は、パソコンでの後処理・仕上げが一苦労だが、私個人は嫌いでない。
ノスタルジーなスポーツ報道写真は絶滅に向かっている。


【カメラマンプロフィル】
撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ。
都立工芸高校デザイン科、東京造形大学デザイン学科卒業。
学生時代よりエクストリームスキーヤーとしてアメリカを中心にワールドツアーを転戦。
選手引退後、バックカントリースキーを中心に撮影者として雪山を登ってきた。
2014 年より「アフロスポーツ」に所属。
現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会(AJPS)会員

【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カタール/ドーハ)

【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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