卓球 伊藤美誠『ギャップ』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:西村尚己(2020年1月17日 全日本卓球選手権大会)
1月に大阪で行われた全日本卓球選手権大会。

7日間にわたって卓球日本一をかけた熱い戦いが繰り広げられた。

東京五輪代表に内定した選手をはじめ参加選手は延べ約1,500人。
会場内に設けられたコートは最大で22面。試合総数は約1,200。
私が大会期間中に撮影した写真は約4万8千枚。

連日朝から夜まで卓球、卓球、卓球。まさに卓球三昧の7日間であった。

そして、その中から選んだ1枚の写真。

東京五輪代表にも内定している日本女子のエース、伊藤美誠がサーブする瞬間だ。
手のひらに乗せた直径40ミリの白球を鋭い眼光でにらみつけ、すべての神経を集中させる。

一球入魂。
私は望遠レンズでその瞬間に迫ったが、その圧倒的な気魄に畏怖の念さえ感じた。

ちなみに伊藤選手はその強さゆえに卓球王国の中国では“大魔王”と称され恐れられているのだ。
しかし、その一方で伊藤選手の容姿は小柄でとてもキュートだ。
特に鮮やかなピンク色のユニフォームがとても良く似合う。

両極とも言えるこのギャップ。
これこそが伊藤選手の大きな魅力の一つだと感じた。


■カメラマンプロフィル

撮影:西村尚己

1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも、どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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