車いすバスケ、東京パラ除外問題のその後。連盟が現状を報告

昨年8月の国際大会「三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2019」で日本は総合3位に入賞(写真・ PARAPHOTO 内田和稔)
クラス分け基準の違い

 今回問題となったIPCとIWBFによるクラス分けの基準の違いについて、西川クラス分け部長は、両組織における障がいの捉え方の違いをそれぞれ説明した。

 IPC は、選手の健康状態や機能障害で東京パラリンピック参加要件の有無を確認しているのに対し、IWBFでは、下肢に障害があることが認められ、健常者選手としてランニングバスケができないなどの活動制限があることを参加要件の基準としていた。このため、IPCはIWBFの認定がIPCの規定に合致しているかどうか、選手の健康状態や機能障害を、X線やCT、MRI検査などで客観的に示すことを求めていると説明した。

 西川部長は「パラリンピックスポーツは選手・チームに対して公平であることが原則。機能障害が軽いから勝利するものではない。IPCの再評価をしっかり受けて、パラリンピック参加要件を満たしていきたい」と語った。
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