トライアスリート・上田藍の笑顔と気配り 【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:長田洋平 (2020年7月3日 千葉県 リソルの森)
「上田藍の美しさに迫る」。撮影前に自分の中で決めていたテーマはこうだった。

厳しいトレーニング風景をドキュメンタリータッチで描いていく。
そうすれば選手の内面から溢れる美しさを表現できる。
しかし、そんなことはカメラマンのエゴであり勘違いでしかなかったと彼女と対峙して気づかされた。

まず伝わってきたのは、周囲への敬意と感謝を忘れない姿勢だ。
宿泊・練習場所を提供しているリソルの森へ。
長年指導を仰いでいる山根英紀コーチへ。チームメイトへ。各種スポンサーへ。我々メディアに対しても丁寧な対応をして頂いた。ランの練習時には途中でスポンサーワッペンがはがれてしまい、手で押さえながら走っていた。
「一瞬だけ手を離します!」と言ってシャッターチャンスまで配慮してくれた。

そしてなんといっても上田藍最大の魅力は笑顔だ。
この日の練習でも随所で笑顔を見せてくれた。中でもラン練習後のビッグスマイルがこの日一番の収穫だ。
ちなみにこの時はワッペンが外れてしまったことを我々に全力で説明してくれている。

「上田藍の美しさに迫る」。当初のテーマにプラスして僕なりの答えは今回掲載させてもらえる写真の中に表したつもりだ。
彼女の大切にしていることが写真を通して伝わってくれれば幸いだと思う。
撮影/文章:長田洋平 (2020年7月3日 千葉県 リソルの森)
■カメラマンプロフィル
撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。

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アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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