小林悠・ボレーシュート【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:森田直樹 (2020年7月18日 J1リーグ 横浜FCvs川崎フロンターレ)
小林選手が胸トラップをした瞬間ボレーを狙うのがわかった。


しっかり照準を合わせシャッターを切る。

撮れたという手応えがあり写真を見返す。

ジャンピングボレーの体勢はしっかり撮影できていたが、ボールが写真に写っていなかった。
シュートもボールが浮いてしまいゴールにはならなかった。
ただ、写真をいくつか見返すとシュートを打つ前のボールを見据える鋭い眼光もいい瞬間だと感じた。


しかし、一番狙いたいのはボレーシュートを打った直後にボールを入れた写真。
小林選手は次節の仙台戦でスーパージャンピングボレーシュートを決めている。
しっかり修正し得点につなげていく。さすがはプロの選手だ。

私もプロのカメラマンとしてシャッターを切るタイミング、構図を修正し
一番狙いたいシーンを確実に撮影できるようにしなければならない。

小林選手のボレーシュートは私にとって学びを得るワンシーンになった。

■カメラマンプロフィル
撮影:森田直樹
1993年、奈良県生まれ。2014年、ビジュアルアーツ専門学校・大阪卒業後アフロに入社。
4年間のスタジオアシスタントを経て2018年よりアフロスポーツ所属。
スポーツ選手の心情を追い、選手たちの努力、成長や挫折、感動を写真で表現することを目指す。
スポーツ撮影を中心にポートレイトなどジャンルを問わず活動中。
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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