武尊が那須川天心戦実現へ「中立のリング」にめど

那須川天心戦実現へ大きな一歩を踏み出した武尊

「RIZIN.26」の那須川戦をリングサイドで観戦


 K-1 WORLD GP スーパーフェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が「RIZIN.26」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に来場し、那須川天心(TARGET/Cygames)vsクマンドーイ・ペットジャルーンウィット(ペットジャルーンウィットジム)の試合をリングサイドで観戦した。

 武尊と那須川はかねてから対戦が期待されていた2人なのだが、団体が違うことでこれまで対戦が実現していない。今回、武尊が一歩踏み出したことで、にわかに2人の対戦が現実味を帯びてきた。

 那須川の試合後に武尊の囲み取材が行われ、武尊は改めて対戦の実現をアピールした。

 武尊は今回来場した経緯について「この試合は何年もずっとファンの方たちだったり、格闘技ファンだったり、みんなが熱望してくれていて、その試合がなかなか実現できないことに、僕自身もそうだし悔しい気持ちあった。僕自身ずっとやりたかったし、天心選手も同じだと思う。その試合をやるためには、この試合を格闘技界がもっともっと良くなっていって、大きくなっていくための試合にしなきゃいけないと思うので、僕は片方が(団体を)脱退して片方にいくというやり方では実現させたくなかった。そうすることによって片方は絶対に落ちてしまう。この試合をするにあたって、だれかが落ちたり傷ついたりする試合にしてはいけないと思って、どうにか格闘技界がひとつになるような試合ができることを思って、ずっと動いてきたつもりだった。ちょっとずつそれが形になってきた。たくさん待たせてしまっていますけど、去年の時点で僕は自分でリミットを作って“来年1年で実現できなかったら格闘家を引退します”と宣言して今年を迎えたけど、そのなかで今年はコロナだったり、いろんな状況が変わって実現できなくて、ファンの方や応援してくれる方、信じてついてきてくれている皆さん、あとはK-1で戦っているファイターたち、僕に憧れて始めた子たちに、ちょっとでも希望を見せたかった。今年最後の日ですけど、僕の意思表示と、来年実現させるという決意を込めて、このRIZINの会場に今回来場させていただきました」などと語った。
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