オズワルド伊藤、初のエッセイ本は100点「僕は承認欲求の化け物。100点と言わなかったらみなさんも読みづらい」

 

 書籍の発売までは約3年かかった。漫才への影響もありそうだが「(影響は)なかったです!」と完全否定。

「なぜかと言うと、さっぱり締切を守れなかったから。(漫才か、本か)どっちを犠牲にしてとかなかったので、どちらかに支障が出ることがなかった。締切はこの日だよと言われた時、これは”真の締切”ではないと言うのが分ってきました。いよいよまずいなという時は空気で分かるんです」

 ただ、書くことは楽しかったといい、「エピソードトークは舞台でもテレビでもちんたらしゃべれない。文章だと時間を気にしないで書けますし、表現の仕方も変わってくる。文字でしか表せない仕様になっています」。

 より多くの人に読んでほしいと言うが、お笑い芸人、特に相方の畠中悠には読んでほしくないとのこと。

「(畠中は)本当に読まなくていい。エッセイって格好いい言い方をしていますが日記みたいなものなので、相方に読まれるなんて嫌ですね。読んでほしくない。あいつの話も書いているんで……」

 さらに、畠中には伊藤への興味がまったくないと、トークライブのトークテーマを選び2人で話していく企画で畠中が存分に話した後で伊藤に話を振らなかったエピソードを披露し、「俺が(畠中に)聞いて盛り上がったのに、あいつは俺に何も聞かない。そういう男なんです」と喧伝。

 そのうえで、「芸人はみんな身内なんでなるべく読んでほしくない。僕とまったく関係のない人に読んでほしい。他業種の人とか、お客さんもそうですけど、僕のことをあまり知らない人に読んでほしい」と、話した。

 しかし交際中の蛙亭のイワクラは芸人だが……?

「連載している時は(編集部に)送る前に読んでもらったことはあります。(イワクラは)基本的にはおもしろい、としか言わないです。ポジティブな意見をもらえると分かってるから送っていた感じです」