ソフトボール 上野由岐子『飽くなき挑戦』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:西村尚己(2023年8月7日 日米対抗ソフトボール2023)
8月7日に横浜スタジアムで行われたソフトボール女子の日米対抗・第3戦。
私が注目したのは日本代表の絶対的エース・上野由岐子。
ソフトボール界のレジェンドだ。
 
グラウンドに立った時の圧倒的な存在感。
その凄みを写真でどう表現するか。
この日の撮影テーマをそう決めて、私は撮影に臨んだ。
 
試合は若きエース・後藤希友とレジェンド・上野由岐子の見事な継投完封で
日本が1-0でアメリカに競り勝った。
 
上野選手は今年で41歳。
現役引退について、今年4月に開設した自身のYouTubeチャンネルでこう語っている。
「確実にまだ引退はしない。(中略)今の気持ちは、投げられなくなるまで投げたい。1年でも長く、
1球でも多く投げられるように自分自身を大事にしていきたい。(中略)まっとうしたい。ソフトボールをやり切ったって思ってやめられるほど幸せなことはない。そういう終わり方ができるように今は最善を尽くしたい」
 
「(前略)まだやれる。だったらやろう。諦めるにはまだ早いんじゃないかな。諦めるのは簡単なんで。いつでもやめられるし、いつでも諦められる」
 
上野選手の“飽くなき挑戦”に改めてエールを送りたい。
 
■カメラマンプロフィール
撮影:西村尚己
 
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
 
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
 
★インスタグラム★
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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