世界王座決定戦に臨む力石政法「世界王者以外は0。自分を信じて100になるようにやるだけ。自分に勝って世界王者になる」

力石は静かに闘志

 世界戦も日本に来るのも初めてというヌニェスは「日本に来れて大変うれしく思います。まさか日本に来れるなんて思ってもいませんでした。試合に関しては本当に待ち遠しく思います。私のコンディションはパーフェクト。チームと一緒に練習をしたこと、その練習を信用し信頼し28日は必ず勝ちます」と語った。力石については「試合に関してはプランが出来上がっている。28日はいい試合になると思う。力石選手が私をKOすると言っていますが、さてどちらが先にKOするでしょうか。遠い距離、また近距離での戦い、すべてプランが出来上がっている。そのための練習をしてきた。 28日はファンの皆さんが喜ぶ試合をし、私はタイトルをメキシコに持って帰る」と自信のコメント。

 相手の弱点について力石の岡田誠一トレーナーは「弱点という弱点は言えないが、このパンチが当たりそうだなとか、このパンチは危険だなというのは分かった」、ヌニェスのエドアルド・モンティエル トレーナーは「試合は大変イーブンな感じで進んで行くのではと思っている。ひとつ心配なのは4R以前のアクシデントがないかどうか。相手はサウスポーなのでバッティングのようなアクシデントがないようにと思っている。それ以外は全く落ち着いている。この試合は大変厳しいものになる。相手のホームで戦うということもある。これまでの日本人との対戦からこの試合も簡単ではない」とそれぞれ語っている。

 力石は会見後の囲み取材で「ずっとボクシングばかりしてきた。人生そのもの。自分を律してここまでやってきた。すべてはこの日のためにやってきたので、結果として残さないと。100かゼロの世界。僕は世界王者以外はゼロだと思っているので。自分を信じて100になるようにやるだけ。相手は強いが一番は自分との戦い。自分に勝ってこその世界王者だと思う。自分に勝てないと世界王者にはなれない。相手に勝つというより、自分に勝って世界王者になる」と静かに闘志を燃やした。

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