国連ユニタールCIFALジャパン国際研修センター「国連を支える世界こども未来会議」と協定

内田市長、緑川氏、一木氏が基本合意書にそれぞれ署名した

 内田市長は「いわき市においてもさまざまな問題に対し課題探究学習が進んでいるが、いわき市が国際都市を目指している中、若者たちに話を聞くと英語や国際関係、SDGsなどに興味があってもそれに見合う進路がなかなか見つからないと言われる。CIFALジャパンや今回の協定をきっかけに、いわき市にいながら世界とつながれる次世代の若者を育てていきたい」。

 緑川氏は「平和も子どもたちの未来も、世界の課題はコミュニケーションでしか解決しない。そういう意味で、ピースコミュニケーション財団と運命的な出会いがあったと思っている。同財団と連携しながら平和を愛する人材を育成し、世界中の人々と結んだ縁を大切にしながらさまざまな可能性を開いていってほしい」。

 星野氏は「国連のアントニオ・グレーテス事務総長から “次世代の声を聞きたい” という声が上がり、ピースコミュニケーションという考え方を知って、国連と連携して子どもたちとの会議を積み上げてきた。昨年9月に採択された『未来のための協定』の中に『将来世代に関する宣言』があるが、ピースコミュニケーション財団とCIFALジャパンの連携は、日本の子どもたちの声を国連につなぐよい場になるのではないか」などと述べた。

「国連を支える世界こども未来会議」は2019年に東京オリンピック・パラリンピック公認プログラム「BEYOND 2020 NEXT FORUM」から創出され、世界の子どもたちがSDGsを軸に平和で豊かな世界について語り合う「ピースコミュニケーション」の場として毎年開催。2023年2月に国連本部より「The Children’s Conference of the Future in Support of United Nations」のタイトルが認定された。現在は国内展開において東北エリアでの開催がなく、一木氏は今後の展望を「福島の復興支援や交流人口を増やす機会となり、CIFALの拠点でもあるいわき市での開催を協議している」と明かした。

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