「”EXILE探しの旅“こそがEXILEなのかもしれない」EXILEが最新ツアー“WHAT IS EXILE”を笑顔で完遂! ATSUSHIとTETSUYAもサプライズで合流

 

 ……だが、そんな切なる願いに温かな拍手が充満したのも束の間、おちゃめなSHOKICHIの「ここからクライマックス。終わりたくないよ~」という一言で、つい吹き出しそうになる。この抜け感こそ、EXILEの“ライブあるある”と言えるだろう。ノリノリなSHOKICHI VS 観客&STARTING MEMBERの歌声合戦でヒートアップした後、EXILEのツアーでお馴染みの2曲「Choo Choo TRAIN」と「銀河鉄道999」で駆け抜けると、場内にはまばゆいほどのハッピー空間が広がっていた。なお、奥田を先頭にロールダンスを繰り広げた「Choo Choo TRAIN」では、砂田、深堀、加納、日髙もボーカルを担当。「銀河鉄道999」では、世界&奥田ペアのロボットダンスや、歌唱中のTAKAHIROにじっと見つめられていた佐藤がカメラに向かってキメ顔(?)をする“息の合った茶番”などが観客の視線を集めていたことも、お伝えしておきたい。 

 本編後半のMCで、メンバーを代表してマイクを握ったTAKAHIROは「このステージに立ってるメンバーそれぞれが、かつてEXILEに夢を抱いて、EXILEに憧れて、EXILEで青春を謳歌して表現者を志しました。そして、EXILEという長い歴史の中にふさわしいアーティスト、表現者でいられるように、各グループ1人1人が切磋琢磨して刺激し合って、高みを目指してここまでやってきました」とコメント。その上で、「ツアータイトルの“WHAT IS EXILE”――EXILEとは何なのかを一言で表せるまで、まだまだ時間がかかるかもしれません。ただ、このツアーをもって、みなさんと同じ空間と同じ時間を過ごして。EXILEの在り方や未来を、みんなで描き合って過ごしていく”EXILE探しの旅“こそがEXILEなのかもしれないと感じました」と語り、ラストナンバー「愛のために -for love, for a child-」に繋いだ。

 アンコール直前、先ほどのTAKAHIROの言葉が伏線だったと、我々はすぐに気づくことになる。3月29日のツアー初日以降、数々の感動と驚き、ときめきを運んで各地を巡ってきたEXILEだったが、最終日のアンコールにはとびきりうれしいプレゼントを用意していた。「EXILEとはどんな想いで、何のために存在しているのか。」――その理由を証明するべく、11月よりドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 “THE REASON”』を開催するという。新たな旅に臨むEXILEメンバーは、ATSUSHI、AKIRA、TAKAHIRO、KENCHI、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHI、NAOTO、NAOKI、SEKAI、TAIKIの11名。STARTING MEMBERとして、THE RAMPAGEの陣、神谷健太、山本彰吾、岩谷翔吾、浦川翔平、藤原樹、FANTASTICSの澤本夏輝、堀夏喜、木村慧人が出演することも発表された。さらに、LDHが運営するアパレルブランド「24karats」のジャージで揃えた14人が再び観客の前に姿を現わすと、ボーカルATSUSHIもサプライズ登場。完全復活した 4ボーカル/出演者15名全員で「24karats」メドレーを暴れ倒し、アンコールを盛り上げた。

 MCにはATSUSHIとTETSUYAも加わり、てっきり真面目な雰囲気になるかと思いきや、ここでもアットホームなトークで笑いを誘うベテランメンバーたち。AKIRAは休養中のTETSUYAを「アナタがいなかったから、危うくパフォーマーが僕とケンチ2人になるところだったからね?STARTING MEMBERがいなかったら、ボーカルのほうが人数多くなるところだったよ!?」といじりつつ、STARTING MEMBERに支えられて最終日を迎えられたと、仰々しく後輩たちに頭を下げた。そして、ATSUSHIによる曲紹介から、ラストナンバー「Rising Sun」へ。「いつかEXILEメンバーになる」という夢を手にしたSTARTING MEMBERが、口々にライブの感想を叫ぶ中、前代未聞のアリーナツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 “WHAT IS EXILE”』は終宴したのだった。