ササダンゴvs矢野通の「DDT×新日本~一面対抗戦」は棚橋弘至、YOHが電撃参戦、髙木三四郎も一日限定復帰で大団円で幕

大団円で一面対抗戦は終了

 最後はササダンゴの案で、全員で「スリー、ツー、ワン、愛して~、マッスル!マッスル!」と唱和して大団円で一面対抗戦を終えた。
 
 バックステージでササダンゴと矢野は揃ってコメント。矢野が「ありがとうございました。2時間戦ったの初めてですね」と言えば、ササダンゴは「新日本とDDTの関係がこれで一区切りついたんじゃないかなと。一面と言いながら多面的な部分で競い合えて…。6時半の前説からずっと夢みたいな空間が続いていました。このメンバーでこんな興行ができるようになるなんて10年前、いや僕がプロレス業界に入って25年経って、本当に想像つかなかったし、そういう人生が待ってるなんて想像もできませんでした。いろいろな夢を叶えてくれた矢野さん、本当にありがとうございました」と感無量の様子。
 
 髙木は「10年前、本当はもっと前ですね。2000年代から新日本とDDTは始まっていて、たぶん2000年頭ぐらいのライオンズロードとかで。やっぱり業界の盟主だったし、あの時、我々もまだまだ力及ばずでした。10年、20年経って、もちろん横一列になったとも思っていないし。我々はまだまだ下から追い上げていく方 ほうが似合うし、新日本にはドーンと業界の盟主でいてくれないと困るし。でも、これだけの熱量を生んだってことは今日間違いない。それは本当に20年前があって、10年、今と新日本、DDTの歴史がクロスオーバーした、その熱量なんだろうなと思います。これがまた何年かして、また新たな話ができるかもしれないし。KONOSUKE TAKESHITA、3団体所属だし、MAOもBEST OF THE SUPER Jr.出たし。めちゃくちゃやったけど、あれ見てこのヤローって思う選手は絶対いると思うし、思わなきゃウソだと思うし。今日俺が負けたことでクソーって思ってるDDTの選手だっているだろうし。そういうものがいろいろ積み重なって、また新たなうねりを作ればいいんじゃないですか。私個人なんですけど、正直、鶴見亜門GMから話が来たのが直前だったんで。医者から簡単な運動だったらしていいですよと言われてた状態なんでね。でも自分で動いてて思ったけど、いけるなと思ったんでね。ひょっとしたら、そう遠くないうちに皆さんの前に姿を現すかもしれない。もうちょっと体を整えてからやると思いますんで、その時をお楽しみにしてもらえればと思います」と語った。
 
 棚橋は「もう10年経ったんだって思いと、あの時の心のひりつきっていうのが今でも本当に手に取るように思い出せて。今こうして新日本を預かることになって、一選手として何でも言ってた自分ってのがいたんだけど。本来であれば、ずっと背負っていかなきゃいけないことなのかもしれないことなんですけど、10年経って、DDTの皆さんに心を救われました。より遠くのものを見て、社長になって、いろんな立場の人、思慮が深くなるというか。でもこうして引退まで残り半年のこのタイミングであっても、今回この大会ができたことが僕にとってうれしいし、贖罪とは思いませんが、本当に皆さんの愛で今回、僕の心は救われました」とコメントした。

「DDTプロレス×新日本プロレス 一面対抗戦~スーパー・ササダンゴ・マシンvs矢野通~」(6月9日、東京・後楽園ホール)
◆スペシャルエキシビションマッチ 3分一本勝負
△須見和馬(時間切れ引き分け)永井大貴△

◆スペシャルエキシビションマッチ~延長戦 5分一本勝負
△須見和馬(時間切れ引き分け)永井大貴△

◆DDTプロレス×新日本プロレスプチ全面対抗戦 時間無制限一本勝負
●スーパー・ササダンゴ・マシン&彰人&アントーニオ本多(12分3秒、片エビ固め)棚橋弘至○&矢野通&YOH
※ハイフライフロー

◆新日本プロレス&DDTプロレス連合軍×世界プロレス連合平和維持軍全面対抗戦 時間無制限一本勝負
棚橋弘至&矢野通&○YOH&スーパー・ササダンゴ・マシン&彰人&アントーニオ本多(15分10秒、ドラゴン・スープレックス・ホールド)髙木三四郎●&HARASHIMA&大鷲透&石川修司&大家健&MAO

◆DDT EXTREME選手権試合~コーナーマット・オン・ザ・マット・ルール 時間無制限一本勝負
〈王者〉▲スーパー・ササダンゴ・マシン(126分32秒、両者リングアウト)矢野通▲〈挑戦者〉
※第62代王者が2度目の防衛に成功
<<< 1 2 3 4 5