GENERATIONS 佐野玲於が新曲「Magic Hour」で目指したもの「壊して、新しい表現を」

ボーカリスト2人のスタイルを“壊す”
ーーineedmorebuxさん、Nvembrrさん、そしてGENERATIONS。この3者が混じりあうことで、GENERATIONSにどんな変化や化学反応が起きることを期待していましたか?
佐野玲於:ボーカリスト2人のスタイルを壊すってことですかね。
ーーそこのところ、もう少し詳しく教えていただけますか?
佐野玲於:LDHのボーカルイズムってあって、歌い方がはっきりしてるんですよね、R&B、ブラックミュージックな感じ。全部そういう歌い方になると全部の楽曲がその色になっちゃう。楽曲によって表情を分けて2人の表現の幅を広げていくことがGENERATIONSの表現につながってくると思うんです。それもあって、これまであまり挑戦してこなかったヒップホップをやるべきだなと思ったんです。
ーー2人の挑戦、レコーディングにはお付き合いされたんですか?
佐野玲於:頭だけ。あとはRickyが、しっかりディレクションしてくれました。
ーーディレクションの方向性やポイントはいつ共有して?
佐野玲於:トップラインだったり歌詞も全部一緒にやってますから、そこで。ラインのアプローチの仕方がヒップホップがベースなので普通に歌っぽくやっちゃうとビートに乗らないんですよね。その乗せ方とかをしっかり狙ってディレクションしてくれました。
「Magic Hour」は、歌詞に日本語も入ってるんですけど、洋楽っぽいラインの中で日本語っぽく聞こえないように滑らかに歌える日本語にしているんですよ。そういうからくりがこの曲にはちょこちょこある。だから、日本語のところをはっきり歌わないように、例えば、〈今って今しか無い〉とかの今を、今って聴こえないぐらいに滑らかに歌って、というディレクションだったり。
ーーレコーディングを終えて数原さんと片寄さんの反応はどうだったんでしょうか?
佐野玲於:2人ともプロだし、うまいんで。しっかりやってくれたなって感じです。滑らかで軽やか、かつ……フロウをしっかりビートに乗るようにっていう。すごくいい感じで、いい作品ができたので、あとはステージでやる時にノリをしっかり出せるか。そこをこれから研究していく感じになるのかなって思います。
ーーこの楽曲では佐野さんも歌っています。もともと歌うことは考えていたんですか?
佐野玲於:考えてなかったです。作業をしてたらRickyが入った方がいいっすよって。ああそう、じゃあ入るわぐらいのノリです。先に2人がレコーディングをしていい感じにしてくれていたので、自分はやることが決まっていたし、自分らしくやればよかった。3人いるんで、それぞれの良さがクロスしていければと思いました。