がん治療に専念のためプロレス活動休業の橋本友彦が涙のラストマッチ「どんな形であれ、もう1回リングに戻ってきます」【A-TEAM】

今大会のチケットは前売り段階で完売し、超満員札止めの観衆が集まった。そして、橋本の休業前ラストマッチを見守るため、髙木三四郎、KUDO、柿本大地さん、風香さん、小幡優作さん、大家健、元K-1ファイターの我龍真吾らが駆け付けた。また、飯伏幸太、ザ・グレート・サスケ、藤田愛さん、元プロボクサーで俳優の赤井英和さんからビデオメッセージが寄せられた。
この非常事態を聞いたDDT時代の戦友である石川修司、MIKAMI、タノムサク鳥羽、そしてチーム・ベイダーでタッグを組んだ柴田正人が友情参戦を志願。この4選手がタッグを組み、橋本、雷電、櫻井匠、この日のために1日限定復帰した佐瀬昌宏のチームと激突。試合形式は60分3本勝負。
橋本は感極まって涙でリングインし、町田達哉リングアナはこらえきれず涙ながらに橋本をコール。1本目、橋本と柴田が激しいショルダータックル合戦を繰り広げるも、MIKAMIが450°スプラッシュで櫻井を仕留めて、石川組が先取。
2本目、雷電、櫻井、佐瀬は必死に橋本をサポート。橋本が石川にラリアット、そしてエルボーの打ち合いに。橋本が再度、石川にラリアットを叩き込むと、橋本のセコンド陣が相次いでリングに入って串刺し攻撃でアシスト。橋本と石川がラリアット相打ち、橋本がフェースロック。MIKAMIがトルニージョ、鳥羽がバックハンドブローを放つと、孤立した橋本に石川がランニング・ニーリフトもカウントは2。ならばと石川はランニング・ニーリフトの追撃で橋本から3カウントを奪い、0-2で橋本組の敗退となった。現状、満足に練習もままならない橋本にとっては、これが精いっぱいの魂のこもった戦いだった。