〈アラサー女子のバチェラー6 語り〉久次米一樹が魅せた「サバイバルしない」リアル婚活の行方ーー最終話考察【ネタバレ有】

恋愛以上に「対両親」に強かったバチェラー久次米

最強の御曹司バチェラーが見せた「育ちの良さ」

 最終回となる第8話では、最後のローズを渡す相手を決める前に、残った女性2人の家族訪問が行われた。そこで見えてきたのは、6代目バチェラー・久次米一輝氏の行き届いた心配りと、育ちの良さだった。

 まず、久次米氏は家族訪問を前に、石森美月季さん(27歳・インバウンドビジネス企画開発)と小田美夢さん(24歳・雑誌編集アシスタント)に直筆の手紙を送った。さらに家族の前では、大人の男性らしい余裕のある態度で、両家庭の両親を笑顔にしてしまったのだ。

ミクニ:中盤〜後半にかけてどんどん、一輝くんの良さが見えてきたね。職業的に両親世代の人とはよく接していたのかもしれないけど、両家とも「一輝にメロメロ」って感じになったね。

ヒロ:どちらの家庭でも娘である女性のことを立てながら話していた上に、どちらか一方は選べずに終わってしまうというバチェラーならではの流れのことも、誠意を持って伝えていてすごくよかった。俺が父親だったら、こっちから「結婚してあげてくれ」って頼みたくなっちゃうところ。

ミクニ:「両親が最後の決め手ということではないということだけは伝えておきたい」という言葉には、これでローズがもらえなかった時に「私たち家族のせいで」って思ってしまうことがないようにっていう、思いやりが詰まっていたね。日頃から他人の気持ちを考えて行動できる人にしかできない行動だと思う。

 両家の前ではもちろん、2人の女性の前でも、初回カクテルパーティでの緊張しがちな様子からは想像がつかないほど、自然なやりとりを交わしていた久次米氏。また、スタジオMCからは石森美月季さん、小田美夢さんの成長も感じられたというコメントがあった。

ミクニ:最後のデート、別れ際で手を振る小田美夢がヒロインすぎた。初回から「アプローチが古い」ってツッコミもあったけど、まるで昭和の少女漫画のような純真無垢さを感じさせるんだよね。

ヒロ:小田美夢はもともと気が強かったって両親も言ってたけど、旅の中では見えてこなかった部分もさらけ出そうとしているのがよかったな。この旅で勝ち残れたらいいってわけじゃなくて、きちんとその先のことまで見据えてるのが伝わった。

口へのキスは、全編通して小田さんへのみ。どんな意味があったのか

ミクニ:そのままで「好きになってもらうのはわがままなこと」と聞こえるようなことを言ってるのもまた、昭和のヒロインぽいんだよなあ。ずっと過酷な芸能生活を送っていたんだろうし、彼女にとっては選ばれることの重みが、段違いなんだろうと思った。それに、最後のキスは特別感があったね。その分「それなら責任取ってくれ!」とも思ったけど(笑)。

ヒロ キスはきっと、一樹くんの中で小田美夢への恋心をブーストしたい気持ちがあったんじゃないかな。逆に美月季へはその必要がなかったのかも。

ミクニ:だけど美月季も、序盤と比べてかなり笑顔が増えたよね。一輝くんも、美月季の前では男らしくなくていいって思えている気がする。

ヒロ:一輝くんくらい育ちがいいと、あえて女性の上に立っていたい、なんて思わないんだろうな。そういうところは、男から見てもかっこいいなと思う。

ミクニ:そもそも美月季は、序盤では他メンバーと比べて積極的じゃなかったから、一輝くんも私たちも「美月季が一輝を好きになっていくストーリー」を一緒に追うことができたんだと思う。最初から好きって言われるよりも、相手が自分のために徐々に変わっていってくれた方が、私だったらうれしいなあ。