4万年前の氷河期に生きた動物と人類が目の前に!国立科学博物館で特別展「氷河期展」

 いよいよ梅雨が明けて猛烈な暑さの夏本番。東京・上野の国立科学博物館では、氷河期における人類と動物の暮らしや環境の変化を紹介する特別展「氷河期展 ~人類が見た4万年前の世界~」が開催中だ。

国立科学博物館で開催中の特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」(写真はケナガマンモスの骨格標本と生体復元模型)

 およそ4万年前の氷河期は現代よりもはるかに寒冷で、今は見ることができない絶滅動物たちと人類の祖先が共に生きていた時代。同展では日本初公開となるネアンデルタール人とクロマニョン人の実物の頭骨をはじめ、絶滅動物の骨格標本や生体復元模型、考古資料などの展示をもとにこの時代を生きた動物たちや人類の姿について解説。

 最終氷期が終わるまでに多くの動物が絶滅した一方で、生き残って人類と共存している動物もいる。何が生き残って何が絶滅したのか、その命運を分けたものは何なのかという氷河期の謎に迫る。

 第1章「氷河期 ヨーロッパの動物」では、最終氷期のヨーロッパ中央部のステップ・ツンドラと呼ばれる乾燥した草原地帯で繁栄した、マンモス動物群をはじめとするメガファウナ(巨大動物群)を紹介。ドイツのライス・エンゲルホルン博物館が所蔵するケナガマンモスやギガンテウスオオツノジカ、ホラアナライオンなどの骨格標本と生体復元模型が並ぶ様子は迫力満点だ。

ホラアナライオンの骨格標本と生体復元模型
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