調布のローカルカレーヒーロー主演映画『Stranger稀人』が、インディペンデントのレベルじゃなかった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
なんか、5日は東京でも40℃になったらしいじゃないですか。
今は9月2日の初日に向けて粛々とお仕事中なんですが、もうその日までいろいろなことが無事に進んでいくのかとか心配でなりません。
キャストや関係者の皆さんはもとより、皆さんもお元気で。
では今週も始めましょう。

あまり知り合いの関わっている作品は、忖度してしまうので書かないようにしているのですが、この作品だけは書かせて下さい。
知り合いのおじさんが、自分でローカルヒーローを作り、よくわかんないカレーをモチーフにしたヒーロー「超辛グランマサラー」として、調布を本拠地に活動し始めて「なにしとんねん」と、思い始めてから10年。
ローカルヒーローって、ご当地キャラとかもそうだけど、スーツ作ったり初期費用凄いし、イベント出るにしても、車出して、アシスタント雇って、そうそう採算に合わないビジネスなんですよね。
くまもんとふなっしーは奇跡で、ヒーロー派閥は、なかなか地元を超えられないのが現実。
だって、公式のヒーローが毎年いっぱい出てくるんだもん。
そんな中で、10年やり続け、なんと今回10周年を記念して「映画化」。
「馬鹿か!?」
観せていただいたのですが、めちゃめちゃ面白かった。
まず、シラットと呼ばれる、東南アジアから伝わるかなり歴史の古い格闘術を基本としたアクションが満載で「あのおじさん、こんなに動けたんだ!」と、驚愕しました。
映像もとても丁寧で綺麗なので、アクションの流れについて行きやすく「そんなひどいことするのか!」と、感動しました。
人間の時のほうが正義感があって、変身してからは残虐という、ヒーローものにあるまじき構成も見ものです。
で、それもそのはず、スタッフ・キャストが豪華。見る人が見ればわかる特撮のレジェンドたちが、名を連ねていました。
筆者の劇団に出てもらっていた時は、皆でヅラかぶっている中、おじさんはハゲていたので、エクレアを貼り付けてちょんまげにみせたりとか、してたんですが
こんなに才能と情熱と人脈を持ち合わせた方だったとは…。
次回作は、是非呼んで下さい。
監督主演宮沢天、注目です。
あ、あと、カレーはもっと出して!あと、食べる前に「いただきます」って、言って!カレーのヒーローなんだから!ここだけ不満!
自主映画なので、観る機会が限られるかもしれませんが、チャンスが有れば、是非劇場まで!