小学生が考えた「住み続けられる未来の浜松市」 《国連を支える世界こども未来会議 in HAMAMATSU》

 

 小学生が自分たちが暮らす地域の未来について考える「国連を支える世界こども未来会議 in HAMAMATSU『SDGsを学ぶワークショップ』」が8月23日、静岡浜松市内で開催された。イベントには、市内小学校で学ぶ4~6年生の児童13名が参加、「住み続けられる未来の浜松市」について一緒に考え、アイデアを発表した。

 イベントは、ワークショップとプレゼンテーションで構成。小学生たちは4つのグループに分かれて自分たちが暮らしている浜松市がどんな市であれば住み続けたいと思うのか意見を交換し、最終的にグループで提案をまとめて発表した。各グループの話し合いは、ボランティアとして参加している大学生と高校生がサポートした。

 各グループは、このワークショップのシリーズでおなじみとなった、“わたしたち”のよりよい在り方を可視化する『わたしたちのウェルビーイングカード』を使った自己紹介をし、話し合いを始めた。

 カードには、〈社会貢献〉〈緑〉〈平和〉〈希望〉〈応援・推し〉といった、その人らしく、いきいきと生きるあり方や、心地よくいられる状態を示す「ウェルビーイング」を感じる言葉が書かれているもので、こどもたちはカードのなかから自分が幸せを感じるには何が必要かを選び、なぜ選んだのかを説明することで、お互いの理解を深めた。

 それぞれの考え方が分かったところで、話題は「住み続けられる未来の浜松市」に。グループごとに話の進み方は様々で、「近所の人がみんなやさしい、仲がいい」「でも、ごみの出し方で少し言い合いになったりすることもあるよ」「お互いに物をあげたりもらったりしている」といった今の浜松市について話しながら同じ地域で一緒に暮らす人たちとのコミュニケーションの仕方について話したり、「やっぱり必要なのは……安心」「海があるからやっぱり津波が怖い」といった災害対策に考えを巡らせるチームも。「農業だったり浜松市の産業を活用して何かできたらいいよね」「浜辺だったり豊かな自然を守りたい」など、いろいろな角度から、浜松市の「こうだったらもっといいな」「ああだったらずっと住みたいな」、そして「このまま変わらずいてほしい」といったことも含めて、アイデアを付箋に書いていくとテーブルの上はあっというにカラフルになった。

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