小学生が考えた「住み続けられる未来の浜松市」 《国連を支える世界こども未来会議 in HAMAMATSU》

 

 プレゼンテーションでは、それぞれのグループで限られた時間のなかでアイデアをイラストにまとめて発表した。

 Aグループは、海辺のごみ問題に注目して積極的にごみ拾いをしたくなるアイデアを提案。ビニール袋を作ってそれを使ってごみを入れて集めるとポイントが貯まり、クーポンや「うなぎパイ」などのプレゼントと交換できるというもの。また、うなぎの形のゴミ箱を作り、海辺や川辺に設置し、ごみ拾いを楽しくできるアイデアを提案した。

  Bグループは、「愛がもった近所」が必要と、コミュニティの大切さをアピール。おすそわけの文化が今も続いていて、「愛の連鎖が続いて心地よい」という。そのために笑顔で愛のある挨拶がポイントになるという。「いま、なぜ挨拶をするんだろうっていう風潮がある。私も勇気が出なくて、高校生やいろいろな年代の人に挨拶ができていません。愛がもっていく浜松にしていきたい」とし、世代を超えて参加できる挨拶の大切さを広めるためのイベントを提案した。

 Cグループは、地域の人たちと力を合わせて地域を動かしていくことが大事だとし、具体的な例に廃校を活用した宿泊施設を作ることを提案した。教室をリノベーションして客室や食堂を作り、食堂では地域の食材を使った料理を提供、図書室では本を貸し借りできたりするという。そのためにも、今使っている学校をきれいに使いたいと話した。

 Dグループは、「協調性を生み出し、自然を尊重すること」ことだとしたうえで、「浜松市民で問題を解決し、来世につないでいくことが大事」と強調。そのために駅の広場でイベントを実施。三ヶ日みかんやうなぎの試食体験や、天竜の製造過程で出る木くずや、廃材を活用したアート作品をつくる体験など浜松市をアピールするイベントを提案した。

 それぞれ発表を終えると、他のチームから「集客はどうするのか」「イベントの頻度はどれくらい?」「集めたごみの処理はどのようにするの?」「分別についてはどのように考えている?」といった質問が活発に飛んだ。