井上尚弥が究極のテクニックでアフマダリエフを完封。試合後には中谷潤人に「お互い頑張って、来年、東京ドームで盛り上げましょう」

11R、アフマダリエフがワンツー。井上は左ジャブ。井上はワンツーを的確に当てる。アフマダリエフは前に出るが足を使う井上。そして左ジャブ。左ジャブで下がらせる井上。そしてアフマダリエフが出てきたところにパンチを合わせる。井上はアフマダリエフの動きを見て左ジャブと右ストレートを打ち分ける。アフマダリエフの右ジャブに右フックの井上。終了間際、パンチの連打をまとめる井上。なかなか自分の動きをさせてもらえないアフマダリエフ。
12R、左ジャブの井上。アフマダリエフはパンチの連打で前に出るが井上はバックステップ。井上は右ストレート。井上は左ジャブ、右ボディー。アフマダリエフが前に出るがガードの井上。そして右アッパーを合わせる井上。井上は左ジャブ、右フック。アフマダリエフが左ボディーから左フックもスウェーでかわす井上。井上はガードを固め詰めるとワンツー。アフマダリエフがパンチを出すが、井上は足を使ってかわす。終了間際、アフマダリエフのパンチが井上の顔面をとらえるがすぐにガード。最後の右フックを首を横に向けてかわしたところで試合終了のゴング。
判定は117-111、118-110、118-110の3-0で井上が圧巻の判定勝ちを収めた。
井上は試合後のリング上のインタビューで「アウトボクシングできるでしょ? 誰が衰えたって?」とまずはジョーク。
そして「この試合は自分にとってすごくモチベーションの高い試合となりました。それは対戦相手であるムラジオン・アッパダリエフ選手の実力をすごく評価していたから、今日このパフォーマンスをすることができました。ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。
試合については「1R目からアフマダリエフの戦い方をしていたら、正直、この試合は分からない試合になったと思います。ですが、チーム井上、この試合に向けて戦術を練ってきて、今日の当日の体重であったり、戦い方、スピードを生かした戦い方にフォーカスを向けて挑んできた結果だと思います。もちろん、倒しに行きたい気持ちはすごくあり、そんな気持ちをグッと抑えながら、この判定決着というものに考えを置いて戦っていましたので、今日はこういう結果となりました。ただ中盤、倒しに行こうと思って打ち合いに挑んでいたら、また違う結果が訪れたと思うので、今日はこの戦い方が大正解だったと思います」などと振り返った。
今後については「12月にサウジアラビアで戦いがあると聞いているのでそこに向けて精進して、また素晴らしいボクシングを見せられるように頑張っていく」と語った。
そしてリングサイドから引き揚げる中谷を見つけると「中谷君!あと1勝。12月、お互い頑張って、来年、東京ドームで盛り上げましょう」と呼びかけた。