日本の女子では史上二人目のWBCムエタイ世界王座獲得の撫子が地元・札幌の秋元克広市長を表敬訪問

ミット打ちを披露
戦前の予想は圧倒的に王者デットマンが有利だったが、撫子は気にしなかった。
「自分にはムエタイで実績はなし。だからこの挑戦にはメリットしかなかった」
勝機は1R開始早々にあったようで、撫子は「対戦相手のほうが身長は10㎝くらい高いんですけど、首相撲で首を倒したらすぐ倒れたので、これはいけるかなと思いました」と打ち明ける。勝負のキーポイントとなったヒジ打ちは「ムエタイなので、練習していました」。そのほかにも撫子は「日本で初めてやったムエタイの試合では額を16針縫いました」など女子でも流血が当たり前のムエタイならではのエピソードを披露。秋元市長を驚かせていた。撫子のミット打ちを間近で見る機会に恵まれた市長は「すごい迫力。やっぱりスピードが生半可じゃない。まともにくらったら、素人は持たない」と驚きの声を上げていた。現在はムエタイの本場タイでも人気のオープンフィンガーグローブを着用によるムエタイの練習にも取り組み始めたという撫子。そのせいで両目の下にはメーキャップしても隠しきれない青タンが見え隠れしていた。次戦はどんな強豪とのマッチメークになるのか。 (スポーツライター 布施鋼治)