洋服からサブカルまで昭和のエジプト柄ブームの謎に迫る池袋「やっぱりエジプトが好き♡」

来世での復活再生を導く葬祭文書の挿絵をもとにしたと思われる昭和40年代の生地
展示は北名古屋市歴史民俗資料館(昭和日常博物館)の所蔵品を中心に構成され、デザインのもとになっている図案を実物資料やパネルなどで解説。最初の展示室には着物や羽織、スカート、ワンピース、生地など思わず “かわいい” “懐かしい” と声を上げてしまいそうな布アイテムが並ぶ。昭和30~40年代の着物にはネクベト女神やスフィンクス、供物、動物、パピルス、スイレン、楽師、ヒエログリフ(象形文字)などが配置され、宴席の図(レクミラの墓)のパネルと見比べることができる。
当時はエジプト柄の生地を用いてさまざまなものが作られ、かなりデフォルメされたデザインもあるが、人物の顔部と下半身は横、上半身は正面を向いた古代エジプトの表現の特徴が見て取れるという。昭和50年代生まれの記者も、子どもの頃に見ていたのはエジプト柄だったのかもという発見があった。
