上野勇希が「いつでもどこでも挑戦権」を行使して、平田一喜を破りKO-D無差別級王座奪還。11・3両国でUNIVERSAL王者・鈴木みのると2冠戦へ【DDT】

上野(左)が「いつどこ」を行使し王座を奪還

 試合後、ヨシヒコの指示でセコンドが段ボールを持ってくると、そのなかに「いつどこ」(青)が入っていた。背後では覆面を脱いだ黒装束の上野が立っており、平田をスリーパーで絞め落として「いつどこ」行使を宣言。緊急決定試合で平田は奇跡を呼ぶ一発逆転首固めの連発でフォールを狙いに行くが、上野がWRを決めて3カウントを奪い、8・31後楽園のリベンジを果たして王座奪還。

 だが、これで終わりではなかった。この日、「いつどこ」(赤)を獲得したばかりの須見が上野にスワン式ドロップキックを叩き込み、権利を行使。須見はスク~ルボ~イであと一歩のところまで追い詰め、初公開のリバース450°スプラッシュを投下するもフォールは奪えず。上野はドロップキックからのWRで須見を仕留め、早くも初防衛に成功した。

 ここで、鈴木が現れ「俺は、そのなんとか挑戦権とか持ってねぇけど。文句ねぇよな。単刀直入に言うよ。俺が欲しいのは、おまえの持ってるKO-Dだ!」と挑戦表明。上野は「奇遇ですね。単刀直入に言います。僕が欲しいのは、鈴木みのるが持ってるUNIVERSALです」と返した。鈴木が「じゃあ今からやるか?」と言い出し、上野も「いつでもいいですよ」と応じ一触即発の状況に。

 慌てた今林久弥GMが「ちょっと待ってください。鈴木さんはいつでもどこでも挑戦権はお持ちではないので。時間的にも無理ですから」と2人を制止し、両者の意向が合致したため、11・3両国でのダブルタイトル戦を決定した。両王座をかけた2冠戦は史上初となる。