上野勇希が「いつでもどこでも挑戦権」を行使して、平田一喜を破りKO-D無差別級王座奪還。11・3両国でUNIVERSAL王者・鈴木みのると2冠戦へ【DDT】

互いに自身の持つベルトを掲げる鈴木(左)と上野

 鈴木が「おい、上野。それからDDT、これで制圧リーチだ!」と言えば、上野は「僕は鈴木さんに負けた日から、鈴木みのるを倒すためにやってきてます。やるんだったら、このベルト持って、鈴木みのるを呼ばないとやれないと思ってましたんで。鈴木さん、DDT制圧はできません。丸腰でまた少し離れたところに行ってもらおうと思います」と早くも勝利宣言。

 鈴木が退場すると、この日、3試合を戦い抜いた上野は「今日は人生のような1日で、しんどいこと乗り越えれば、喜ばしいこともあり、辛いこともたくさんあり。やり返したいこと、進みたいこと、つかみ取ることができます。僕は初めてKO-D無差別級獲ったとき、DDTのどの大会も満員にできるような、みんながDDTを楽しんでくれるようなDDTにしたいと掲げました。一人ひとりがDDTを楽しんでくれているおかげで、どんどん近付いております。そのエネルギーに負けないよう、KO-D無差別級、DDTの一番として進んでいきます。鈴木みのるに勝ちます! これからも楽しんでください。鈴木みのる、クビ洗って待っとけ!」と締めくくった。

 長い1日を終え、KO-D無差別級王座を取り戻した上野は「樋口(和貞)さんに心も体も費やして勝って、平田さんに獲られて。悔しかった。でも面白い。DDTは強いだけでもダメで、面白いだけでも、すごいだけでもダメで、その全部が必要で。その一番がこのベルトを持ってる人間なんだっていうのを目の当たりにして。いつでもどこでも挑戦権なんて、使えるものがあるおかげで楽しい9月になりました。チャンピオンとして、みんながDDTを見て、明日も頑張ろうというDDTを作っていきます」と話した。鈴木との2冠戦が決まったが「鈴木みのるが来てくれてビックリしちゃった。僕ばかり好きなのかと思ってたら、鈴木さんもなのか、このベルトを求めてきてくれるんだなと。両国で鈴木みのるに負けて、ベルト2本獲られようものなら、もう2度と鈴木みのるに挑戦しません」とキッパリ言い切った。