THE RAMPAGE 浦川翔平が大手町で新感覚のキノコ狩り? Otemachi Oneでアートな休息 〈BUZZらないとイヤー! 第108回〉

 

たのC? でも翔平さん、「C」ではないんですよね……

 誰でも気軽に利用できる「Otemachi One GARDEN」では、「Otemachi One ART BREAK」を掲げて、自然とアートが調和する”ほっと一息つける空間”を創り出す取り組みを行っています。

 現在、行われているのが「O by Russel Maurice」(ラッセル・モーリス展「O」)で、自然界の構造や循環、“インフィニティ(無限)”をテーマに活動しているラッセルさんが「Otemachi One GARDEN」のために創ったパブリックアートです。

「あそこに何かありますね」と翔平さん。シルバーの少しいびつなドーナツのような形のオブジェに近づいていきます。目の前まで来ると「……結構デカい。それに木でできてるんだ……どうやって作るんだろう。制作工程を見たい」。作品の周りをぐるっと歩きます。

 

 

 作品名は《You might not like it, but we’re all connected》(気に入らないかもしれないけれど、私たちはすべてつながっている)。少し遠くからは円のように見えていた彫刻は実際には六角形で、イモムシがモチーフになっていて、ふたつの顔がつながっているような作品で、陰と陽、人と人のつながりや宇宙とのつながり、生きているもの同士のつながりも表現しているそうです。

 そして一部が抜けたような部分にでっぱっているのが「……顔?」。上から見ると ニコニコしていて、逆はちょっと悲しい顔です。途切れない輪は自然界の循環も象徴するもので、向かい合う二つの顔は同時に存在する異なる感情を表しているそうです。翔平さんは「……言われなかったら分からなかったなあ」と顔を近づけて顔を見比べます。

 

上と下にぽこっとでているのが顔

 作品を作ったラッセルさんはイングランド北部ニューキャッスル出身のアーティストで、現在は逗子にアトリエを構えて活動をしています。1980年代からグラフィティ文化に関わり、コミックと抽象表現を融合した表現は、国境を越えて、多くのアーティストたちに影響を与えています。自然科学や環境への興味や知識もあり、それはラッセルさんの両親がヒッピーで、エココンシャスな環境で育ったというのもその理由のようです。

「ラッセルさんの作品を展示しようと思ったのはどうしてなんだろう」と翔平さん。取材に立ち会っていただいた担当者の方から、憩いの場を提供するだけではなく生物多様性に取り組んでいる「Otemachi One GARDEN」と、自然界の構造や循環をテーマに活動するラッセルさんの創作理念がマッチする、ラッセルさんの作品を展示することでシナジーが生まれると思ったと説明があると小さく頷いていました。

  さて、奥の芝生エリアへと進んでいくと「かわいいのがいますね」と翔平さん。