2年目のプロジェクト始動! 「小さな主語探して」堀潤氏がくまモン記者団に記者の心得〈国連を支える世界こども未来会議×くまモン記者団〉

なかでも、堀氏が一貫して大切さを説いている「大きな主語よりも小さな主語」という部分では力が入った。
「今みんなは静かに僕の話を聞いてくれているけど、くまモンが来た時は元気だった。それを知らない人が来て、みんな元気がないな、熊本の子どもたちは元気がないなって言われたらどう思いますか? 大きい主語は、その人の決め付けだったりする。これが怖いんです。熊本はもう熊本地震から復興してますと言われた時、元に戻っている人たちはそうですね。でも、私たち全然まだまだなんですよってところもある。小さな主語を探すことができて、初めてそれを事実として伝えられる。くまモン記者団の皆さんの役割は、大きな主語よりも小さい主語を探すこと。みんなそれぞれ違うんだなとか、ここは共通してるんだなとか、そういうことに気づけます。これ非常に重要です」
さらに取材をする際には、「自分が伝えたいということ以上に、まずは今どんなことを伝えてほしいですか?自分たちが一緒に伝えますという気持ちで触れ合ってほしい」と付け加えた。
また、生成AIによるフェイクニュースやそれによって起きた望ましくない影響についても時間をとって話した。例のひとつに熊本地震の際にライオンが逃げたと偽情報が流された件で動物園に取材に行った際のエピソードがあり、子どもたちも興味津々だった。