福山雅治、“第6の大量絶滅” 時代に「我々も地球の成長・変化のいけにえになっちゃうのか」

 歌手で俳優の福山雅治が10月31日、東京・上野の国立科学博物館で明日から行われる特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」(~来年2月23日)報道発表会に登場した。同展のスペシャルアンバサダーで音声ガイドを担当するほか、2010年からNHKスペシャル「ホットスポット 最後の楽園」でもナビゲーターを務める福山。

特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」報道発表会に登場した福山雅治

 自然に興味を持ったきっかけに、みかん農家を営んでいた祖母への思いを挙げ「母方の祖母が祖父に嫁いで農業をやるようになった。5人子どもを生んだが祖父が早くに他界し、不慣れな農業を引き継ぐしか生きる術がなく、小さい頃はみかんだけでなく米も育てて牛もいた。子ども心にここはいいところだなと思ったと同時に、生きていくのは楽じゃないなとも思った」と語る。

「自然というのはすごく豊かで、生きていくためのいろんなものをくれるけど、天候は思い通りにならないし畑に行くことも休めない。僕にとって自然というのは遠くにある美しいものであると同時に、生きていくのが大変な場所だという思いが幼い頃からあった。自然番組の話を引き受けたのも美しいものを見に行くというより、祖母や僕たち家族が生きさせてもらった自然というものが、今どうなっているのかということへの興味」

 特別企画として自身が撮影した絶滅の危機に瀕する動物たちの写真展も開催する。福山は「年齢を重ねると自分というものが何のために生まれ、何のために生きて、どうやって死んでいくのか考える」といい、

「自分が今回の人生で担わせてもらう役割って何だろうと考えた時、僕の家はエンターテインメントの家系ではないけど、祖母は自然という舞台でみかんやさまざまな作品を作っていたアーティスト。幸いなことに僕はアーティスト活動を望んでやらせてもらっているが、やっぱり祖母の影響があるのかなと思う。自分がやっている創作活動は祖母の生活や生き方から影響を受けているので、自然と人間ってどういう関係でどうなっているかを伝えていくのは僕の役割でもある」と結論づけた。

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