2025年のヒット商品ナンバーワンは「大阪・関西万博」とミャクミャク! 『国宝』は2位に
トレンド情報誌「日経トレンディ」の人気企画「2025年ヒット商品&2026年ヒット予測」発表会が11月3日、都内で行われた。
例年12月号で展開する人気企画で、その年にヒットした商品やサービス、翌年にヒットが予測される商品やサービスなどをランキング形式で知らせるもの。その年にブレークした「今年の顔」、今後ブレークが予測される「来年の顔」も紹介する。
発表会には、2025年の今年の顔に選出された、アーティストでBE:FIRSTらが所属する音楽マネジメントレーベル「BMSG」を率いるSKY-HIとフリーアナウンサーでタレントの森香澄が登壇。「来年の顔」の俳優の宮世琉弥も出席し、商品やサービスが発表されていくのを見守った。
2025年のヒット商品のランキングで1位に輝いたのは「大阪・関西万博 with ミャクミャク」。開催前にはさまざまな風評もあったが、閉幕してみると、前回の万博を超える2500万人以上が来場。ミャクミャクグッズなど関連グッズの売上も後押しし、230億円以上の黒字を達成した。
ステージにはミャクミャクも機敏に登場。司会者に印象を聞かれたSKY-HIは、「愛嬌がありますよね、かわいいし。確かに拝みたくなるところ、ミャクミャク様って呼びたくなるところもあります……2025年のかわいいっぽい」
SKY-HIは、個人的な今年のヒット商品を聞かれて「シナモロールとハチワレのコラボ」をあげ、回答の中で、「単純に、ミャクミャク様もそうかもしれないんですけど、ちゃんと想像を超えてきてくれる“かわいい”が今一番かわいい気がします。これいいんだ!みたいな、常識超えてくるもの、個性が尖りきったもの、そういったものに今の“かわいい”を感じます」と話した。
ランキング2位は、映画『国宝』。映画の興行収入は162億円突破。シニア層から若者への逆転拡散で本物の歌舞伎も潤した。
澤原昇編集長は「歌舞伎を題材にしているということで当社の予想としては少しニッチな映画になるのかなと思ったんですが、俳優の方の演技もそうですし、ものすごい熱量を持って作られた作品で、始めは高年齢層の方が見ていたんですが、それが若者に伝播して、どんどん若者のファンを増やしていくという特徴的な作品でした」と説明した。
「めちゃくちゃに刺さりました」と、SKI-HI。「3人くらいに、絶対あなた刺さると思うよと言っていただいて、レイトショーに。深夜1時20分スタートだったので結構深い時間に終わるなと思ったんですけれど、(感覚的に)秒でした。陶酔もそうだけど……羨望かな?ものすごく心ひかれて憧憬の念、あこがれる気持ちがすごく強かった」と、一気に語った。
宮世も「表現者として共感できるところもありつつ、僕が生まれる前の感覚だったりも、映画の中に投影されていたので、こういうこともあるのかなみたいなのはあったんですけど、心をつかまれました」と語った。
ヒット商品の3位は「Nintendo Switch 2」だった。また、2025年は「今年の音」も新設。選出されたのは、Mrs. GREEN APPLEだった。
日経トレンディ12月号(4日発売)では、2025年ヒット商品ベスト30&2026年ヒット予測ベスト100を掲載している。

