給食スペクタクルコメディ!?『おいしい給食 炎の修学旅行』の市原隼人が面白すぎた【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
黒田勇樹です。
最近、いわゆる「スキマバイト」というものをやっています。いろいろな仕事があって、とても勉強になってます。やはりものを作る上で、経験というものはとても大事だなと思う今日この頃です。
その辺のことはnoteにじっくり書いてますのでご興味があればぜひです。
では今週も始めましょう。
シリーズ第4弾となる、今作『炎の修学旅行』編。
観終わってからの第一声は「なにやってんだ!」でした。
食事というか、給食に並々ならぬ情熱を注ぐ教師、甘利田幸男を市原隼人さんが演じられてるんですが、出てきただけで「笑える」。彼の、過剰なまでの「真っ直ぐな人間を演じる」姿そのものが、もはやコメディ。だって、そのまっすぐに向かい合う相手が「給食」なんですから。
「美味しんぼ」+「孤独のグルメ」+「GTO」+「金八先生」とでも言いましょうか…。
4つ足しましたが、4で割る必要はないぐらい盛りだくさんの食事や教育を巡る、ハイスピードコメディでした。
ストーリーの肝となるのは、ライバルであるアレンジ給食の天才役・田澤泰粋さんとヒロイン武田玲奈さん。
なんとも表現しづらいんですが「よく、笑わないで“この市原隼人”と、真剣に演技してるな!」と、そこから、もう面白かったです。
ラーメンズの片桐仁さんとのマッチアップも非常に見ていて楽しかった。
お笑い芸人である片桐さんと、俳優の市原さんの真剣な演技の対決が「どっちがふざけているのかわからない」ぐらい、面白い。誤解がないように言っておきますが、多分、2人とも真剣にふざけています。
修学旅行先での給食を巡るストーリーなのですが、何かのインタビューで市原さんが仰っていた「ずっとふざけているように見えるけど、本質はとても温かい話」というのは、本当にその通りでした。
給食は、美味しくて温かくて、皆に平等に配られる。
そして、それを、馬鹿馬鹿しくも、必死に求め、守り続ける市原隼人さんが演じる教師の様が、笑って泣けて、応援したくなる。2時間ずっと笑って最後はなぜか号泣していました。食や教育の先にある、それぞれの正義がとても緻密に描かれていました。
今回、シリーズ初見だったので、過去作も遡ってみたくなる傑作なので、皆様も是非、劇場へ!

