中国の輸入停止に揺れる国産水産物、それより困る「養殖できない環境」新橋でシーフードフェア
青森県漁業協同組合連合会の天内一成さん
それよりも頭を悩ませるのは、温暖化による海水温の上昇だといい「私たちが困っているのは、高水温によってホタテの養殖ができないような環境になっていること。今年の稚貝は8~9割が死んでいる状況なので、来年の今頃にはこの大きさのホタテは出せないかもしれない。この状況が続いて来年で3年目なので、漁業者もホタテに携わっている方たちも、輸出うんぬんよりもホタテが育たない環境になってしまっていることが一番深刻」と明かす。
天内さんは青森県陸奥湾産のホタテに「小ぶりだけれどすごく甘みがあって、そこまで弾力が強いわけではないが、しっかりした繊維質が感じられる。青森のホタテは8~9割ほどが “耳吊り養殖” と呼ばれる養殖ホタテで、北海道産のホタテとは旬の時期なども含めてまったく別物です」と太鼓判を押した。「発見!うまいもの隊 シーフードフェア」はJR新橋駅西口 SL広場にて11月21日まで。開催時間は15~20時。

