あのスピッツの名曲を名匠行定勲監督が映画化!映画『楓』で、福士蒼汰と福原遥に涙とキュンが、止まらない!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
黒田勇樹です。
一気に冬らしくなってきました。まあ12月なのでしようがないといえばしようがないので、ここは我慢して生き抜こうと思う今日この頃です。
昨今、スキマバイトやnoteを書いてるだけの人に見られているかもしれませんが、年明けにやる公演の準備を着々と進めています。とんでもないことになりそうなので、ご期待ください。
では今週も始めましょう。
もうね、恋愛映画の巨匠である行定勲監督が福士蒼汰と福原遥を、撮ったらね、良くないわけがないんですよ!
キュンキュンとウルウルの波状攻撃に、途中で、変な声が出そうになりました。
個人的な視点の話になりますが、筆者も一応子役出身、ライダー俳優なので主演のお2人は、ずっと一方的なシンパシーを感じながら見守っていて「お芝居上手くなったなああ!」という、謎の感動がありました。ファンの人達とは共感して頂けると思います。そのくらい、ストーリー、演出、演技全てが良かった!
ここから先は壮大なネタバレ(映画『シックスセンス』含む)をするので、読みたくない人は読まないで下さい。
ただ、公式がしている範囲は越えないので予告とか公式サイトを見た人は安心して読んで下さい。知ってて観るのも知らないで観るのも、どちらでもとても楽しめると思います。
日本が誇るロックバンド(確か本人たちがそう言ってた気がする)の名曲「楓(カエデ)」を原作に作られたラブストーリー。「さよ〜な〜ら〜 君〜の声を〜」って、あれですね。公式の予告編でいきなりネタバレをされます。
「双子の兄が恋人を残して死んで、弟が兄のふりをする」。
うぉおおおい! きちんと、そのあらすじを知らない人に向けて映画は作られているので、知らなければ、不思議な違和感を感じながら徐々に事実が明らかになっていき感動の渦に巻き込まれる構成になっています。『シックスセンス』の予告で「ブルース・ウィリスは死んでいます」って、予告の最初に流すようなものですよ!
ここからが、巨匠の凄いところ。
知ってたら知ってたで、最初からずっと泣ける。やられました。
演出面で特に良かったのは、福原さん演じる生き残った恋人の事故の後遺症が、映像的な演出に非常に効果的に使われているところと「楓」が、ところどころ流れるのですが全く鼻につかないところ。
結構序盤で、思い切り「楓」が流れて、筆者は「こういうのって、ラストでバーンと流して、観客を号泣させるのがセオリーじゃないの!?」と、慌てたのですが、それが逆に「その後何度も色々なアレンジの“楓”が聞こえてくることで、そのシーンを思い出す」という、素晴らしいファーストパンチになっていました。
今年1年を涙とキュンで洗い流せる、そんな素敵な映画でした。皆様、是非劇場へ!
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1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

