恋愛リアリティショーを越えたヤンキー生き様リアリティーショー『ラヴ上等』ここに爆誕【ネタバレ有・ラヴ上等1〜4話】
【第3話】ヤンキーはなぜ、すぐに仲間になれるのか
第3話では、制作陣も予想していなかったという怒涛の展開も訪れる。なんとヤンボーが、とある犯罪行為を匂わせるような発言をしてしまったため、共同生活の場から“退学”になってしまう。
ここで一際大きな感情を露にしたのが、てかりんだ。現在はBAR勤務をしながらの地下格闘技選手でもあるというてかりん、自ら「子ども好き」であることを話しており、子ども食堂での子どもたちに対する振る舞い方を見たり、サウナデートを共にしてから、ヤンボーに想いを寄せ始めていた。一度は保育士を志すも「向いていなかった」と話すてかりん。周囲のメンバーと同じく、彼女も不器用なところがある人間なのだろう。
そしててかりんは、女性メンバーの中でも一際の自己肯定感の低さを滲ませている人でもある。周囲と自分の外見を比べ、突っ張ってしまう。恋愛でも自分から好意を寄せるのが苦手なのか、退学を目前にしたヤンボーの前でも、気持ちをぶつけることはできなかった。
そんなてかりんに、自らがずっと大切にしていたという、自分の名前が入った木彫りのネックレスを「つらかったらそれを見て俺を思い出して」と託すヤンボー。木札を握りしめ、教室を出た瞬間に泣き崩れてしまうてかりん……ヤンキー映画の名シーンのような、胸熱な展開だ。
ついさっきまで敵意剥き出しだったミルクとも、抱き合って別れを告げるヤンボー。一度拳を交わせば心友ーーという、ヤンキーならではの“仲間道”も感じさせられる。バックにかかるのはglobeの『I’m still alone』。出会って2日ほどだが「もう兄弟みたいなもんやから」と去っていくその姿には、チームの兄貴分らしさを感じた。
こんなタイミングで、第2話の後半で登場した“少年院あがりホスト”の新メンバーが投入。父親が競馬関係の仕事で、自身も小さい頃から乗馬を習わされていたというてんてん(27)。当時付き合っていた恋人のために暴力沙汰を起こしたというが、少年院に入ることが決定した時に、周囲を悲しませてしまったことを後悔したという。


