恋愛リアリティショーを越えたヤンキー生き様リアリティーショー『ラヴ上等』ここに爆誕【ネタバレ有・ラヴ上等1〜4話】

【第4話】ヤンキーはなぜ、人見知りするのか
第3話に続き、一触即発の展開となった第4話。初対面の人を受け入れられない彼女たちの性が、悪い方向で現れてしまった。発端は、女性新メンバーのあも(27)を迎えにいったこと。あもがダンス演出の一貫として観客席に水しぶきを煽ると、あからさまにガンをつけたのが、Babyだ。演出とはいえ「嫌な顔をしているにも関わらず水をかけられ続けた」ことで、Babyがぶちギレ。
観客席に挨拶にきたあもに、氷入りのレモンサワーとカップを投げつけるBabyに、ざわつく周囲。完全に「お仕事モード」に見えたあもだが、闘争心に火をつけてしまったようだ。
鮮烈な登場となってしまったあもに、女性メンバーは賛否両論の様子。きぃーちゃんはフラットな立場を貫くが、夜の仕事という意味で同業者のおとさんも、あもの振る舞いには難色を示す。初対面に噛み付くのは男女変わらないが、噛みつき方には男女差が出たとも言える。

Babyに好意を寄せるミルクですらも「あくまでショー」と話す。Baby自身は後のインタビューで「色々ありすぎて、感情死んでるから」と話したが、Babyを擁護する立場の男性がいなかったことにも、寂しさを感じた。先に手を出してしまったのがBabyだったのが痛いところだが、今までもこうやって、なんとか身を守ってきたのだろう。
Baby・あもの当事者間での話し合いの際にも、あもは最後まで気丈に振る舞っていた。あも自身、夜の世界で生計を立てている身であり、気はかなり強いことが予想される。経歴に関しては「ヤンキーの戦いを側で見ている立場だった」とも話し、周囲の女性メンバーより傷の少ない青春を過ごしていたことも予想される。
育った環境は違っているといえる、Babyとあも。今後は大きなすれ違いがないといいのだが……。
事件が多すぎてまとめようがない
作品の序盤である第1〜4話だが、すでに事件が起こりすぎていてまとめようがない。ただ一つ一貫しているのは、MC陣が話す通り、彼ら彼女らが「今の自分に正直に生きている」ということくらいだ。その姿勢を羨ましく感じる人もいるかもしれないが、彼らには彼らなりの傷があり、そうするより他ない状況を経験してきたのだともいえる。
序盤は恋愛以上に彼らの人間性が気になってしまうが、残り時間も多いとはいえない。彼らがこの後どう恋愛し、どう人を選んでいくのかも、ウォッチを続けたい。
Netflixリアリティシリーズ「ラヴ上等」は配信中。
(文・ミクニシオリ)

