GENERATIONS、6つの個性が光り輝いたアリーナツアー完遂「みなさんの希望の星になれる、そんなグループに」 2026年のアリーナツアーも発表

 

 GENERATIONSは今年、メンバーそれぞれがグループのために楽曲をプロデュースするプロジェクト「PRODUCE 6IX COLORS」に取り組み、2月リリースの中務裕太がDa-iCEの花村想太と組んでプロデュースした「True or Doubt」から順番に6カ月連続で新曲をリリースしてきた。このツアーはそれを自分たちのツアーのステージ上で表現したといってもいい。

 ライブは6つのパートに分けられ、各メンバーが自身のプロデュース曲を軸に何曲かでパートを構成してプロデュース。パートごとに、衣装が変わるのはもちろん、照明やステージの雰囲気、演出の仕方も変化。親しみのある楽曲たちもアレンジを変えて“6IX SENSE”仕様になったり、ナチュラルに6変化していくライブだった。「PRODUCE 6IX COLORS」のプロジェクトを経て、広がりや可能性を発見したGENERATIONSのいまが反映されていた。

 新曲「PAINT」で幕開けすると、早速、DJとしても活躍している白濱のプロデュースするパート。自身がプロデュースした楽曲「Two Steps Back」でスタートすると、ららアリーナはさながらクラブフロアに。心地よいビート感の楽曲をつなぎ踊っていくセットは、ダンサーを喜ばせ、オーディエンスも歓喜する白濱らしいエンタメステージだった。白濱が「全部出し尽くせ! 聞こえないよ、Louder!」「Let me see you bounce! 頭を振れ! ファイナルだから出し尽くせ!」とあおると、オーディエンスは大喜びで頭を振ってジャンプした。

 完全に着火した会場を引き取ったのは中務。鍛え上げた筋肉を最大限に生かし、魅せた。ステージ上で生着替えをしながらのダンス、傘を使ったクラシックなミュージカルテイストのパフォーマンスなど、バラエティーに富んだ表現を詰め込んだ演出に会場は前のめり。パフォーマーをセンターに置いたステージングも中務らしい見せ方だった。ラストはプロデュース曲「True or Doubt」。スマホでのコミュニケーションをテーマにした曲で、歌詞に綴られた伝えたいことが伝えられないもどかしさも表現して見せた。

 片寄は聴かせた。アップライトピアノを弾きながらのスタート。「空」や「Love You More」といった人気曲を数原と一緒に優しく歌い上げた。自身がプロデュースした温かくて大きな愛を歌ったバラード「気づいたことは」では、途中からパフォーマーたちも加わって、希望や愛に満ちたステージを演出。駆け出していくようなポップな人気曲「新しい世界」は壮大かつドラマチック。交響曲を思わせるアレンジで、目の前に確実に“新しい世界”が広がるパフォーマンスだった。

 パフォーマーである佐野がプロデュースしたパートは、マイクを握る佐野が大きくスクリーンに映し出されてスタート。かけがえのない時間を歌ったプロデュース楽曲「Magic Hour」で始めると、自身のルーツにあるHIP HOPやKRUMPを取り入れ、強弱や緩急のあるパフォーマンスで魅せた。オーディエンスも心地よいビートやリズムに合わせて体を揺らして盛り上がるなか、最後は映画のワンシーンのような美しいクロージングだった。

 佐野が残した心地よい静けさを打ち破ったのは小森が弾くベースだ。今回のツアーで披露してきたベースの演奏はファイナルだけにグルーヴィーに。数デビュー当時からパフォーマンスしてきた「今、風になって」をロックバージョンでパフォーマンスした。

「エンドレス・ジャーニー」「チカラノカギリ」とロックなレパートリーでつないだ。「チカラノカギリ」ではファンをステージにあげ、それぞれにGENERATIONSへの愛を“チカラノカギリ”叫ばせるという演出も。そしてステージの上も下もリミッターを振り切ったまま、タオルを振って盛り上がる楽曲として知られる「NOW or NEVER」に突入すると、今度は、体力が続く限り?タオルを振ってジャンプだ。