EXILE、8度目のドームツアーフィナーレ!グループの存在意義を世代をまたぐライブパフォーマンスで証明「最高にハッピーな気持ちで通じ合える、それだけでいい」
「名古屋ドーム、まだまだいけますか!?ファイナル公演、さらにいこうぜ!」
SHOKICHIの煽りに呼応するように、ATSUSHIのシャウトがリードしたのは、ファイティングアンセム「Heads or Tails」。同曲はEXILEメンバーのみでパフォーマンスしており、間奏では、足の怪我で『WHAT IS EXILE』ツアーに出演できなかったTETSUYAを筆頭に、パフォーマーによるダンスソロも繰り広げられた。近年はFANTASTICSとして大舞台に立つ機会が増えている世界や佐藤も、テクニカルかつダイナミックなダンスで、11年前の『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』でEXILEメンバーの座を掴んだ者としてのプライドを見せつける。だが、EXILEは形を変えながら進化するグループであり、夢を与え続けるエンタテインメント集団だ。
長年EXILE TRIBEに継承されてきた「24WORLD」では、SHOKICHIのマイクパフォーマンスとSTARTING MEMBERによるダンスがドラマティックに絡み合い、さらなる高みへ向かうEXILEを表現。TAKAHIRO、NESMITH、SHOKICHIと共にTHE RAMPAGEの派生ユニット・MA55IVE THE RAMPAGEのメンバーである神谷、山本、浦川もマイクを握り、オリジナルのリリックで努力し続ければ夢が叶うことを証明した。
TAKAHIROが「1つになっていきましょう!」と呼びかけた「BE THE ONE」は、EXILE20周年の節目にTAKAHIROとSHOKICHIが制作した楽曲。メンバーたちはトロッコで客席に幸せを振りまきながら、これまでの楽曲タイトルやキーワードを繋いで出来上がったという歌詞に各々のEXILE愛を込める。カメラに向かって語り掛けるように〈陽はまた昇るから〉と口ずさんでいたのは、EXILEのライブで旗振り役を任されていたEXPG生時代を経て、THE RAMPAGEのリーダーに就任した陣。次世代アーティストの育成に力を入れているTETSUYAと岩谷は、仲良くサムズアップ。直前の「24WORLD」で、長身を生かした迫力満点のダンスを披露していた堀や澤本(FANATASTICS)が、観客1人1人の顔を覗き込むようにして手を振る姿も印象的だった。
楽曲によってメンバー編成を変えながら、あくまでもEXILEとしての一体感を大事にしてきた前半戦。本編中盤からは、メンバーや楽曲の個性がより際立つステージへとシフトチェンジしていった。まずは、「A!SO!BO!」を合図に始まったEXILE THE SECONDのブロック。ステージ裏での公開生着替えでタキシード姿に変身した5人は、パーティーチューンの「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」と「SUPER FLY」を立て続けに投下。「SUPER FLY」ではSTARTING MEMBERもそれぞれ異なるコスチュームで登場し、ミュージカルのようなパフォーマンスで観客を魅了する。美女に変身した木村が、ダンディなAKIRAとプレイボーイ役の神谷に抱き上げられる三角関係や、王子様風の衣装で現れた堀と澤本コンビには、ひと際大きな歓声が上がった。
そこに入れ違いで登場したのは、SHOKICHIやAKIRAがプロデューサーとして選出した、LDHの新星グループのTHE JET BOY BANGERZ。パフォーマー全員が現役Dリーガーである彼らは、10人という大所帯でデビュー曲「Jettin’」を披露。自信に満ちあふれたアグレッシブな群舞とマイクリレーで客席を沸かせた。

