EXILE、8度目のドームツアーフィナーレ!グループの存在意義を世代をまたぐライブパフォーマンスで証明「最高にハッピーな気持ちで通じ合える、それだけでいい」
EXILE THE SECONDとJr.EXILE(STARTING MEMBER)のコラボや、LDHのDNAを色濃く受け継ぐTHE JET BOY BANGERZの存在が、“EXILEの未来”を象徴していたのに対し、次のブロックでは“EXILEの原点”を象徴する楽曲たちが続いた。
ストリングスの豊かな音色に導かれるようにライトアップすると、そこはまるでフラワーガーデン。色とりどりの花で飾られたオブジェを背にして、自らもブーケを手にしたATSUSHIとTAKAHIROが、少し照れ臭そうに寄り添いながらスタンバイ。2人が少女にブーケを手渡すと、花柄のセットアップに身を包んだEXILEとSTARTING MEMBERが続々と集まり、「Each Other’s Way 〜旅の途中〜」へ。ATSUSHIが「みなさんの心の中の美しい花が、いつまでも咲き続けていられますように」と言い添えたのは、「Flower Song」。「Lovers Again」「ふたつの唇」「Ti Amo」といった極上のラブバラードも“This is EXILE”と言うべき一面で、神谷や山本の芝居を交えた官能的なステージングが観客の視線を釘付けにした。「響 ~HIBIKI~」では、照明とダンスをリンクさせた美しい演出も。しなやかなダンスが彩った花道の先で、ATSUSHIとTAKAHIROは2人にとって特別な思い入れのある「道」を大合唱し、会場に集った3万人の観客と思い出を重ねる。その光景は、恐らく、多くのEXILEファンが待ち望んでいたものだろう。もちろん、EXILE THE SECONDのメンバーや世界と佐藤も多くの功績を残しているのだが、短い静寂の後、ATSUSHIからのメッセージとソロ曲『Just The Way You Are』があふれ出すと、彼の誠実な歌声に“EXILEの原点”を強く実感させられた。
パフォーマーによるダンスブロックでは、先輩後輩の垣根を越えたパフォーマンスバトルが勃発した。TETSUYAが率いるチームには、アクロバットやフットワークに定評のある浦川と岩谷が参戦。ライブ中、終始笑顔だった佐藤も、アクロバティックなソロでは勇ましい表情に。俳優としても活躍する藤原と堀を引き連れたNAOTOが挑発的な表情で煽れば、サングラス姿のAKIRAと小林が圧倒的な存在感で迎え撃つ。橘はTHE JET BOY BANGERZのSHOWやTAKUMIと共に、特技のポッピンダンスを披露。細かすぎる音ハメで踊り倒す世界のソロは、さすがダンスの申し子といった完成度だった。
そんなダンスブロックを経て、デビュー24周年を迎えた9月27日にリリースした新曲「Get-go!」が披露されると、早くも本編終盤。ATSUSHI、TAKAHIRO、NESMITH、SHOKICHIの歌声を全身に浴びながら、パフォーマーもリズミカルに手を振る。そして「VICTORY」「Someday -House Mix」の掛け声やタオル回しで、さらに心を1つに。「BOW & ARROWS」では、メンバーが固まってポージングをとる傍ら、NESMITHと世界がおどける場面もありつつ、「WON’T BE LONG」「Ki・mi・ni・mu・chu」「銀河鉄道999」といったライブ定番曲で賑やかに駆け抜けた。

