宮沢りえ、イッセー尾形の絶賛に「作品の魔法にかかった」市川準の名作『トニー滝谷』が復活

 映画『トニー滝谷 4Kリマスター版』公開記念舞台挨拶(3月27日公開)が2月18日、都内で行われ、俳優のイッセー尾形と宮沢りえが登壇した。2005年公開の市川準監督作品『トニー滝谷』は、村上春樹の短編小説「トニー滝谷」を映画化。イッセー尾形が主人公・トニー滝谷と彼の父である滝谷省三郎、宮沢りえがトニーの妻・A子と妻の死後に彼の前に現れる女性・B子を一人二役で演じ、ナレーションを西島秀俊、音楽を坂本龍一が担当。

『トニー滝谷 4Kリマスター版』公開記念舞台挨拶に登壇した宮沢りえ

 21年ぶりにスクリーンによみがえった伝説の作品に尾形が「村上春樹さんの原作の力、市川準マジックの力、それと我々出演者の力(笑)。普遍的なテーマを扱っている作品に集まったチーム」と言えば、宮沢も「撮影自体も本当に特殊で、セットはあるけど壁がない状態。家の中のシーンに空が映っていたり風の影響があったり。もちろんCGもなかった時代で、シーンをつなぐカメラワークも緻密に計算されていて。とっても行間が詰まった芝居という感じがすごく素敵」と答える。

 宮沢が市川監督のこだわりを「現場でお芝居しながら突然 “ナレーションも読んでみてください” とおっしゃって。もちろん2人ともセリフは入っているんですけど、ナレーションは全部覚えて行かないじゃないですか」と明かすと、尾形も「撮影のやり方も特殊で、レールに乗ったカメラがやってきてお芝居して、また去っていくことの連続。カメラがくるぞ、くるぞと思うといいとこ見せようと思ってドキドキする(笑)。いいとこ見せようと思うと、作為的とか言われて必ずNGが出る」と笑う。

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