フィギュアスケート 三浦璃来 & 木原龍一 『9回裏、逆転満塁ホームラン』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:西村尚己(2026年2月16日 第25回ミラノ・コルティナオリンピック冬季競技大会)
17日間にわたり熱戦が繰り広げられたミラノ・コルティナオリンピックは、2月22日に閉幕した。
 
大会期間中、私は開催地の一つであるミラノに滞在し、フィギュア、スピード、ショートトラック、アイスホッケーといったスケート競技の撮影を担当した。氷上で繰り広げられる数々のドラマを目の当たりにしたが、なかでも強く心に刻まれているのが、フィギュアスケート・ペアの三浦璃来選手と木原龍一選手の“りくりゅう”ペアの戦いぶりである。
 
15日のショートプログラムでは痛恨のミスが響き、5位発進。しかし翌16日のフリーでは圧巻の演技を披露し、世界歴代最高得点をマーク。大逆転で見事に金メダルをつかみ取った。
 
絶望の淵からはい上がる原動力となったのは、コーチからの一言だったという。
 
「野球は9回裏、スリーアウトを取られるまで試合は終わらない。だから今、この試合は終わっていない。絶対にあきらめるな。」
 
その言葉を胸に、最後まで自分たちを信じ抜いた2人。氷上で体現してみせたのは、最後の瞬間まであきらめない姿勢だった。
 
“りくりゅう”ペアに、いま一度、心から拍手を送りたい。
 
 
■カメラマンプロフィル
撮影:西村尚己
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
 
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
 
★インスタグラム★
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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