ヘビー級王者・清水が三浦にKO勝ち 【11・22 SB】

清水(左)の重いミドルがさく裂(撮影・小黒冴夏)

清水が強烈なヒザとパンチで2つのダウンを奪う
 シュートボクシング(SB)のビッグマッチ『-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2017』(11月22日、東京・東京ドームシティホール)では「SB日本スーパーライト級王座決定トーナメント」が軸となったが、ワンマッチには4人の現王者が出場と豪華なカードが並んだ。

 2年ぶりのSB参戦となった初代ヘビー級王者の清水賢吾は三浦広光と対戦。2R1分40秒、KOで勝利を収めた。

 1R、序盤は清水が重い右ローで試合を組み立てるが、三浦は中盤以降、左右のボディーブローの連打で清水を追い込む。コーナーへ詰めフックの連打であわやの場面も演出するが、清水はヒザで反撃。2Rも序盤から激しく打ち合う2人だったが、体重で勝る清水のローが徐々に効き始める。それでも三浦はパンチの連打を繰り出すが、清水はヒザ蹴りの連打で1回目のダウンを奪う。なんとか立ち上がった三浦だったが、清水はなおもヒザで追撃。ロープに詰め左フックでふらつかせると、なおも追いかけ最後は左フックで2度目のダウンを奪いKOでド迫力の打撃戦を制した。

MIOは投げによるポイントで勝利(撮影・小黒冴夏)

MIOは投げがものをいい判定勝利
 SB女子ミニマム級王者のMIOはタイのペッティー・ジャー・オーミークンと対戦。

 MIOは1Rからミドルをキャッチしてからのロー、パンチなどでオーミークンのリズムを崩す。しかしオーミークンの前蹴りが予想外に伸びている印象。

 2Rもオーミークンのミドルをキャッチし、組み付いてから前方への投げでシュートポイント1を奪取。終盤にも同じように前方への投げを決め、都合2ポイントを奪取。しかしオーミークンのパンチをもらう場面も多く、予断を許さない展開に。

 3Rは後がないオーミークンはパンチに加え、組み付いてからの強烈なヒザでMIOを襲う。MIOもヒザで対抗。ともにKOを狙い最後まで打ち合うが終了のゴング。判定は3-0でMIOの勝利となったが、1人が30-29、残る2人が29-28で2Rの投げによるシュートポイントがなければ試合はどう転ぶか分からない状況だった。

村田(左)左フックが渡辺にヒット(撮影・小黒冴夏)

村田は逆転KO勝ち
 SB日本スーパーフェザー級王座戴冠後、初の試合となった村田聖明は渡辺理想に2R2分8秒、KOで勝利を収めた。

 村田は1R、渡辺の左ミドルを中心とした多彩な蹴りに手こずる。2R序盤も嫌な展開が続いたが、中盤、右アッパーからの連打で追い込むと右フックで1回目のダウンを奪う。立ち上がった渡辺に一気に襲いかかるとロープに詰めパンチの連打。一度はしのいだ渡辺だったが、村田は右ストレート一閃。渡辺はダウンを喫し、村田がKO勝ちを収めた。

深田(右)は笠原の長い手足に手こずった印象(撮影・小黒冴夏)

深田は笠原に延長の末の判定勝ち
 SBフェザー級王者の深田一樹は同級1位の笠原弘希に延長の末、2-1の判定勝ちを収めた。

 本戦では笠原の長い手足から繰り出される右ミドル、パンチに手こずった深田。パンチを放つもなかなかクリーンヒットさせることができず、判定はジャッジ1人が笠原を支持するなど苦しい展開。

 しかし延長では果敢に距離を詰め、パンチの連打で攻勢に。後半、組んでからのヒザで笠原が盛り返すが序盤のアグレッシブさがモノを言い深田が際どい判定をモノにした。