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サプライズ選出の大久保「Jリーグで結果を出したのがすべて」

2014.05.23 Vol.618

 今回のW杯のメンバー発表で最もサプライズだったのはFWの大久保嘉人(川崎)の選出だ。

 大久保について会見でザッケローニ監督は「非常に経験があり、嗅覚があり、どこにいったらチャンスがもらえるのかどうか分かっている選手。そういう意味では、それ以外の選手たちを成長させることが大切だとこれまで考えていたが、そういった計算のできる選手がチームに何を与えてくれるのか、そういうアイデアもこれまで持ち続けてきた」と語った。

 大久保にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のために東京・羽田空港へと向かうバスの中で朗報が届いた。2012年2月以来、2年3カ月ぶりの代表復帰だった。

 空港で会見し、「Jリーグで結果を出したのがすべて」と胸を張った。そして「サプライズで選ばれたのだから、もっともっと頑張らないといけない」と自分が置かれている立場を冷静に受け止め、ブラジルでの活躍を誓った。

 13日には23人に加え、7人の予備登録メンバーを発表。MF中村憲剛(川崎)FW豊田陽平(鳥栖)らが選ばれた。23人に負傷など不測の事態が起きた場合、優先的に入れ替えられる位置づけになる。

 また国内、米国での事前合宿には練習要員として、2020年東京五輪を目指す坂井大将(大分U−18)杉森考起(名古屋U−18)の2人を帯同することも合わせて発表された。

27日にキプロス代表戦

2014.05.23 Vol.618

 サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表メンバーの発表を受け、所属先での日程を終えて帰国した欧州組の合同自主トレーニングが16〜19日に東京都内で行われた。

 初日は長谷部(ニュルンベルク)香川(マンチェスター・ユナイテッド)内田(シャルケ)吉田(サウサンプトン)が参加。約1時間半、ランニング中心のメニューでコンディション向上に努めた。17日には岡崎(マインツ)大迫(1860ミュンヘン)ら5人が合流。シーズンを終えて帰国した9人全員が顔をそろえた。

 21日からは鹿児島県指宿市で代表の強化合宿を行い、25日の壮行会を経て、27日にはキリンチャレンジカップ2014でキプロス代表と戦う。6月にはアメリカでコスタリカ代表とザンビア代表と国際親善試合を行い6月7日にブラジルに移動する。

田中34連勝でストップ

2014.05.23 Vol.618

 米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手は20日、シカゴでカブスとの交流戦に登板し、6回4失点で負け投手となり、メジャー初黒星を喫した。2012年から続いていた日米合わせての連勝が「34」でストップした。田中はこれまで8試合に先発し6勝をあげていた。

 登板後、田中はブログでファンに感謝を表し、「これが終わりではありません! またここからが新たなスタートです。」とメッセージを送った。

桐生10秒05の大会新でV

2014.05.23 Vol.618

 埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた関東学生対校陸上の第2日(17日)で、桐生祥秀(東洋大1年)が10秒05の大会新記録で優勝した(追い風1.6メートル)。桐生にとっては日本歴代2位の10秒01に次ぐ自己2番目のタイム。これまでの大会記録は東海大の末続慎吾(現ミズノ)が2002年に出した10秒12だった。

大谷がついにリアル二刀流

2014.05.23 Vol.618

 5月20日から始まったプロ野球のセパ交流戦で、日本ハムの大谷投手が中日戦に「7番・ピッチャー」で先発出場。投げて打席に立つという、リアルな二刀流が実現した。投手としては5回まで無失点に抑えながら、6回に崩れ、5回0/3を投げ5失点で降板した。打者としては3打数無安打に終わった。

フィギュアの浅田真央が1年間休養を発表

2014.05.23 Vol.618

 フィギュアスケート日本女子のエース、浅田真央(中京大)が19日、東京都内で開かれたアイスショーの記者会見で、来季の休養を表明。5歳で競技を始めてから初の長期休養になる。休養により来季の日本連盟強化指定からは外れる見込み。

 浅田は来季の公式戦には出場せず「新たなナンバーを披露するので新たな自分を見てもらえる」と語った新しいエキシビション曲でショーにのみ出演する。復帰については「先のことは分からなくて、時の流れに任せればいいのかなというのが今の気持ち」と話し、休養中に進退を熟考する考えを示した。

 浅田は昨年4月にソチ五輪シーズン限りでの引退を示唆。このとき、「ファンにもそういう中で一緒に応援してもらえればうれしい」と語っていた。

「集大成」として臨んだ今季だったが、腰痛に苦しんだ。さらに「体が疲れやすくなった」と酷使してきた肉体は悲鳴を上げつつあった。この日の会見でも「試合でたくさんの重圧があったし、練習でもすごく集中して心にも体にも負担になっていた。休みが必要と感じた」と打ち明けた。ソチ五輪は6位に終わったが、3月の世界選手権はショートプログラム(SP)で世界歴代最高得点をマークして優勝するなど、実力的な衰えは見えない。

 まずは大学に復学し「やるべきことをやっていく」という。

KEYWORDで見るニュース 2014.5.9〜2014.5.22

2014.05.23 Vol.618

福島の真実編
「週刊ビッグコミックスピリッツ」の人気連載マンガ『美味しんぼ』の昨年1月28日発売号から続いたシリーズ。東京電力福島第1原発を訪問した主人公らが鼻血や倦怠感を訴える描写や、「今の福島に住んではいけない」などの表現で議論を呼んだ。5月19日発売号でシリーズは終了。編集部は「ご批判、お怒りは真摯に受け止め、表現のあり方について今一度見直していく」などとする見解を掲載した。そして同作は次号からしばらく休載。編集部によると、休載は以前から決まっていたという。

おかわり自由
 大阪市の中学校では4月から給食が本格導入されたものの「量が少ない」との声が相次ぐ結果に。日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は18日、「おかわりを自由にしようと検討をしている」と、維新共同代表の橋下徹大阪市長が給食の増量を検討していることを明らかにした。
 ご飯ばかりおかわりしては栄養のバランスが崩れるので、おかずも多くしてあげて!!

グレーゾーン事態
 集団的自衛権の行使容認を含めた憲法解釈変更や関連法整備に向けて政府がまとめた事例集の中に盛り込まれた、「武力攻撃に至っていない有事手前の状態」のこと。中国による尖閣諸島(沖縄県石垣市)への不法上陸や、公海上で外国の武装集団が日本の民間船を襲撃した場合などがそれにあたる。
 グレーゾーン事態への対応は警察権や個別的自衛権の範囲で、憲法解釈の変更を伴わないため、集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党も法整備に前向きな姿勢を示している。

「ボコ・ハラム(Boko Haram)」
 ナイジェリアのイスラム過激派組織。4月にナイジェリア北東部ボルノ州で女子生徒ら270人以上を拉致した。
 ボコ・ハラム」の指導者アブバカル・シェカウ容疑者は6日までに、女生徒らを「奴隷として売り飛ばす」とするビデオを発表した。シェカウ容疑者は声明で「西洋の教育は終わるべきだ。少女たちは(学校を)去り結婚せよ」とも述べ、女性が教育を受けることへの敵意をむき出しにした。
 ボコ・ハラムは現地語で「西洋の教育は罪」を意味し、この組織は同国のキリスト教徒や西洋式教育を受けるイスラム教徒に「ジハード(聖戦)」と称してテロを繰り返してきた。

今週の一言 2014.5.9〜2014.5.22

2014.05.23 Vol.618

 PC遠隔操作事件、片山祐輔被告「先生すいません、私が犯人でした」(19日深夜、電話で主任弁護人の佐藤博史弁護士に)
→ええ!? そんなにあっさり!?

 日本維新の会の石原共同代表が結いの党との合流について「合流には反対だ」(19日、同党の両院議員懇談会で)
→「拒否権がある」と強気とか。

 女子フィギュアスケートの浅田真央「ちょっと息抜きが必要かなと思った」(19日、東京都内で開かれたアイスショーの記者会見で)
→絶対そう。

 元横綱大乃国の芝田山親方「言葉がない。偉大な師匠だった」(師匠である放駒前理事長の死にあたって)
→放駒前理事長がいなかったら、今ごろ大相撲協会はどうなっていたことか。でも最近、故人の功績に逆行するような動きをしている大相撲協会の動きは気になる。

 覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されたCHAGE and ASKAのASKA容疑者が「アンナカだと思っていた」→アンナカとは強心剤の「安息香酸ナトリウムカフェイン」のこと。こちらは合法の薬物だ。

まさか!! ASKA覚せい剤所持で逮捕

2014.05.23 Vol.618

 覚醒剤を知人の自宅マンション内で隠し持っていたとして、警視庁組織犯罪対策5課は17日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で、人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(アスカ)(56)=本名・宮崎重明、東京都目黒区東が丘=と知人の会社員、栩内(とちない)香澄美(37)=港区南青山=の両容疑者を逮捕した。ASKA容疑者は17日午前7時半ごろ、栩内容疑者の自宅マンションを出てきたところを捜査員に任意同行を求められた。素直に応じたが、ろれつが回らない様子だったといい、東京湾岸署で逮捕された。

 組対5課によると、いずれも容疑を否認し、ASKA容疑者は「今まで覚醒剤を所持したことはない」と供述しているが、尿からは覚醒剤と合成麻薬MDMAの成分が検出されているという。

 組対5課は同日、ASKA容疑者の自宅など都内数カ所を家宅捜索。自宅から十数回分の使用量にあたる粉末が押収され、簡易鑑定で覚醒剤の陽性反応が出た。薬物の使用器具やMDMAとみられる錠剤も見つかり、組対5課はASKA容疑者が常習していたとみている。

 逮捕容疑は4月6日ごろと12日ごろ、港区南青山の栩内容疑者の自宅マンションで、少量の覚醒剤を所持していたとしている。

 18日には組対5課による捜索でASKA容疑者の自宅から覚醒剤とみられる粉末や合成麻薬MDMAとみられる錠剤約90錠のほか、数回分の覚醒剤の検査キットなどを発見されたことが分かった。検査キットは尿を垂らして覚醒剤の成分が含まれているか判定するもので、市販されているが、警察や病院関係者以外の購入は難しいという。

 昨年8月、週刊文春がASKA容疑者の覚醒剤使用疑惑を報道した。ASKA容疑者は同9月下旬、公式サイトを通じて「記事にあるような、違法なことは一切やっていません」と否定していた。ただ、所属事務所は同10月、「一連の報道で世間をお騒がせしたことと社会的責任を踏まえた」として、活動自粛を発表していた。

 パートナーのChageさんは17日、公式サイトを通じて「気持ちの整理つかない」としながらも「ファンの皆さま、関係者の皆さまには、ご心配ご迷惑をお掛けした事を心からお詫び申し上げます」とASKAに代わって謝罪。18日には広島市内で開催されたファンイベントの終了後に取材陣の前に現れ、改めて謝罪した。

 またASKA容疑者の所属事務所は19日、「CHAGE and ASKA」の音楽CDなど関連商品の販売を中止すると発表した。

まさか!! 全公演中止とは!!

2014.05.23 Vol.618

 元ビートルズのポール・マッカートニー(71)の日本公演がすべて中止された。

 今回は17、18日に東京・国立競技場、21日に日本武道館、24日に大阪・ヤンマースタジアム長居の4公演が予定されていた。

 15日に来日したときは、日の丸Tシャツ姿でミュージックビデオ(MV)で共演した人型ロボット「ニューマン」を従えてゴキゲンのポールだったが、16日に体調不良を訴え、リハーサルを欠席。公演初日の17日になっても回復せず、開演1時間半前に19日への延期が決定した。当初は18日の国立競技場、21日の日本武道館、24日の大阪は予定通り行うとされていたが、体調は戻らず、20日には精密検査も受けたという。

 今回の日本公演のうち、武道館公演は1966年のビートルズ来日公演以来48年ぶりとあって、特にアリーナ席(10万円、2000席)は即完売の人気だった。この席だけで2億円の売り上げが吹き飛んだことになる。

 主催のキョードー東京は「今は損害額を算出する時期ではない。チケット購入者からの問い合わせはあるが、ポールさんと同世代の方も多く、理解していただいているようだ」という。チケットは22日から6月9日まで、購入先で払い戻しを受け付ける。

まさか!! 誤認逮捕じゃなかったとは…

2014.05.23 Vol.618

 4人が誤認逮捕されたPC遠隔操作ウイルス事件が思わぬ展開を見せた。

「真犯人」を名乗るメールが16日、報道機関や弁護士などに届いた。メールでは威力業務妨害などの罪で公判中のIT関連会社元社員、片山祐輔被告(32)のパソコン(PC)をウイルス感染させ、犯人に仕立て上げたと主張していたのだが、実はこのメールは片山被告が送ったものだった。

 警視庁捜査1課はメールの内容を分析し、発信元を特定するなどして真偽を調べたのだが、片山被告が埋めたとみられるスマートフォン(高機能携帯電話)が電源が入った状態で東京・江戸川区内の河川敷で見つかり、付着物から片山被告のDNA型が検出された。片山被告が15日夕、現場周辺で不審な行動を取っているのを警視庁の捜査員が確認しており、16日午前11時半すぎにメールが届いた後に土を掘り返したところ、スマホが見つかったという。

 警視庁は3月の保釈以降、ひそかに行動確認を続けていた。

 片山被告はメールが届いた時間帯に東京地裁での公判に出廷しており、公判後の記者会見で「メールを送ることはできない」と否定したが、捜査当局は、片山被告が決められた時間に自動でメールを送信する「タイマー機能」を使い、偽装工作を図ったと判断した。

 東京地検は19日に「証拠の隠滅が認められた」として東京地裁に保釈取り消しを請求した。

 東京地裁で2月から公判が行われている片山被告は、19日に出席を予定していた東京・霞が関の司法記者クラブでの会見に姿を現さなかった。会見には主任弁護人の佐藤博史弁護士が一人で出席し、「片山さんが無実だという考えは全く揺るがない」と強調していた。

 佐藤弁護士によると、片山被告と午前10時前に記者会見について電話で打ち合わせをした後、捜査当局の動きについて報道があり、午前10時過ぎにも2回、電話でやり取りをした。被告は驚いた様子で、病院で胃の検査を受ける予定をキャンセルして弁護士事務所に向かうと言っていたが、その後、何度電話しても通じなくなったという。佐藤弁護士は、「(不審な行動をしていたとされる)15日の行動について正々堂々、説明すればよいだけのことだ」と語気を強め、片山被告がメールを送ったとする捜査当局の見方を否定していた。

 19日午前から連絡が取れなくなっていた片山被告だったが、同日午後9時半ごろに佐藤弁護士に連絡があり、「全部自分がやりました」と一連の事件への関与を認めた。16日に「真犯人」を名乗るメールを報道機関などに送ったことも打ち明けた。片山被告は、母親が口癖のように「早く平穏な生活が送りたい」と言うのを聞き、「一日も早く裁判を終わらせたい」と考え、自作自演のメールを送ったと説明。しかし、「もう言い逃れできない」と思い、19日夜に何度か自殺を図ったという。その後、20日午前6時15分ごろに佐藤弁護士に電話をかけ午前7時すぎに面会した。

 片山被告は佐藤弁護士との会話の中で、動機について「やってみたら簡単にできちゃった」。4人が誤認逮捕されたときには「やったー、という気持ちになった」などと語ったという。また自らを「サイコパスだと思う」とも。

 佐藤弁護士は20日開いた会見で、「こんな形で終わったのは驚きだが天は見ていたということだ」と唇をかむ。スマホを掘り返した捜査員の判断を「すばらしい勘だ」と称賛。「『やっていない』という人を信じるのが職業倫理だが、完全にだまされたということにはなる」と肩を落とした。

 今後の裁判の行方だが、片山被告は22日に開かれた公判で、無罪主張から一転、起訴内容を認めた。弁護側は「適応障害など精神的な問題が犯行に深く関係していた可能性がある」として地裁に精神鑑定を求める方針という。

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