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『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督×主演ライアン・ゴズリングがさらなる高みへ! 『ファースト・マン』

2019.02.09Vol.715エンタメ
 まだスマホも携帯電話もなかった時代に人類初の月面着陸に成功した宇宙飛行士ニール・アームストロング。彼に課せられた任務がいかに危険なものだったのか、そして彼がどんな葛藤を抱えながら任務に挑み、実現させたのか。『セッション』でブレイクし、続く『ラ・ラ・ランド』で世界中を魅了したデイミアン・チャゼル監督が、再びライアン・ゴズリングとタッグを組んだ話題作。NASAの宇宙開発の現場はもちろん、ソ連との間に繰り広げられた宇宙開発戦争と一般世論の様相といった社会的背景、さらには実際に宇宙開発に携わってきた人々の夢や希望、葛藤や絶望をもすくい上げ、圧倒的なリアリティーを追求。鑑賞者は、まるでドキュメンタリーを見ているかのような、自分がその場にいるかのような臨場感で、人類初の月面着陸ミッションを追体験することになる。  何より、人間の限界を超えていく過酷なミッションのなかで、アームストロング役のゴズリングが寡黙さのうちに見せる人間性に圧倒されずにはいられない。  他、ニールの妻のジャネット役『ドラゴン・タトゥーの女』の続編『蜘蛛の巣を払う女』でリスベット役に抜擢されたクレア・フォイ。ニールが信頼を寄せる宇宙飛行士のエドには『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェイソン・クラーク。  2019年は“月面着陸から50周年のアニバーサリーイヤー。アポロ11号に同乗しているかのようにリフトオフの緊張と激震、広大な宇宙空間での開放感と浮遊感を体感しつつ“あの小さな1歩”の壮大さを感じてみては。

「最近の若い世代は自分たちの時代より元気。応援したくなる」朝日透さん(早稲田大学教授)

2019.02.09Vol.714ニュース
『JAPAN MOVE UP supported by TOKYO HEADLINE』 「日本を元気に」を合言葉に毎週土曜日午後9時30分からTOKYO FMで放送中。

全日本卓球で水谷が男子シングルスV10達成。最後の全日本に

2019.02.09Vol.715スポーツ
「全日本卓球選手権」(1月14〜20日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪)の最終日に行われた男子シングルス決勝で水谷隼が4−2で大島祐哉を破り2年ぶり10度目の優勝を果たした。  2人はTリーグではともに木下マイスター東京に所属し、ダブルスを組む仲。大島は準決勝で昨年の覇者・張本智和を破り、その勢いのまま水谷に挑んだが、水谷の牙城を崩すことはできなかった。  なお水谷は試合後に今年で全日本への出場を最後にすることと、東京五輪を最後に日本代表から退く意向であることを明かした。  女子シングルス決勝は伊藤美誠が木原美悠を下し2連覇を達成。女子ダブルスと混合ダブルスと合わせた3冠を2年連続で達成した。

【ひめくりワンダホー】もこちゃん(1歳10カ月)

2019.02.09Vol.web originalコラム
 このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真を毎日ご紹介。

JOCの竹田会長が会見も質疑応答なしで7分で終了

2019.02.09Vol.715スポーツ
 2020年東京オリンピック・パラリンピック招致をめぐる贈賄の容疑者としてフランス当局から正式捜査を開始された日本オリンピック委員会(JOC)の武田恒和会長が1月15日、東京都内で会見した。  竹田氏は「フランス当局と全面的に協力することを通じて、自ら潔白を証明することに全力を尽くす」と不正を否定したものの、約7分間にわたり自らの見解を述べただけで、報道陣の質問は一切受け付けなかった。  その理由は「フランス当局が調査中の案件のため慎重に検討した結果」というものなのだが、捜査に影響する質問であれば弁護士を同席させ相談のうえで「答えられない」と言うこともできたはず。  また会見の前に「質疑応答なし」ということを報道陣に伝えなかったことから、竹田氏がそそくさと会見場を去った後に、報道陣の不満が爆発。「失礼だ」「都合の悪いことは喋らないということでしょ」「言えないことがあるなら答えられないと言えばいい。それができないというのは頭が悪いのか? それすら判断できないのか?」といった辛辣な言葉が飛び、司会を務めた柳谷直哉JOC広報・企画部長が竹田氏の会見時間を大きく上回る時間、報道陣の質問に答えるはめとなった。その中には竹田氏も答えられるとも思える部分もあり、質疑応答がなかったことへの不可解さだけが目立ってしまうという、疑惑の払拭には逆効果の会見となった。

パーソナライズ化する都会の出会い事情! 街コン、アプリ…ハイスペは合コンに集中?

屋良朝幸、コール・ポーターを歌う「経験してきた中で一番難しい!」

RIZIN会見で柔道の五輪金メダリスト内柴正人のMMA参戦が浮上

2019.02.08Vol.Web Originalスポーツ
RIZINとREALが紳士協定結ぶ  2004年アテネ、2008年北京五輪の柔道男子66kg級金メダリスト・内柴正人の総合格闘技参戦の可能性が浮上した。  RIZINは2月8日、都内で会見を開き「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)の第2弾カードを発表した。  今秋開催予定の「ライト級GP」に向けホベルト・サトシ・ソウザの参戦が発表された。ソウザは柔術でワールドプロ柔術世界選手権、ブラジリアン柔術世界選手権といった数々の大会で優勝を果たすなど輝かしい実績を残し、2013年からは総合格闘技にも参戦。「REAL Fight Championship」を主戦場に6戦6勝の戦績を残し、2016年にはREAL Fight Championship スーパーライト級王座決定トーナメントを制してチャンピオンになっている。昨年は桜庭和志がプロデューサーを務めるグラップリングの大会「QUINTET」に参戦し、ハイレベルな柔術テクニックで会場を沸かせた。  今回のソウザの参戦はRIZINとREAL Fight Championshipが紳士協定を結んだことから実現したもの。この日は会見後にREALの山田重孝代表が囲み取材に応じ、RIZINと紳士協定を結んだ経緯と今後の展望について語ったのだが、会見中の質疑応答で出た内柴氏の総合格闘技参戦について「そういう考え方もあるなと思った」と話した。  内柴氏は山田氏の柔術道場「アラバンカ柔術アカデミー」で柔術の練習に励み、柔術家として活動。現在は昨年8月にキルギス共和国の柔道連盟総監督に就任し、後進の指導にあたっている。

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

前ZST王者・伊藤盛一郎が2年ぶりの参戦でマネル・ケイプと対戦【4・21 RIZIN.15】

2019.02.08Vol.Web Originalスポーツ
「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)の第2弾カード発表会見が2月8日、東京都内で開催された。前ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎が2年ぶりにRIZIN参戦を果たし、マネル・ケイプと58kg契約で対戦する。

ライト級GP見据え北岡が柔術世界王者ホベルト・サトシ・ソウザと対戦【4・21 RIZIN.15】

2019.02.08Vol.Web Originalスポーツ
「RIZIN.15」(4月21日、神奈川・横浜アリーナ)の第2弾カード発表会見が2月8日、東京都内で開催された。今秋開催予定のライト級GPを見据えたカードとして北岡悟vsホベルト・サトシ・ソウザ、ダミアン・ブラウンvs武田光司が発表された。

フジロック、THE CHEMICAL BROTHERS、THE CURE、SIAら出演アーティスト34組をドーンと発表!

2019.02.08Vol.Web Originalエンタメ
 人気夏フェスのフジロックフェスティバルが8日、出演アーティスト第1弾として、THE CHEMICAL BROTHERS、THE CURE、SIAら34組を一挙に発表した。

人気のレストランが鹿児島食材を使ったフェアを開催

2019.02.08Vol.715グルメ
 鹿児島の県産食材を使用したフェアが都内のレストランで開催中。東京で大人気のレストラン3店舗の有名シェフが、実際に鹿児島県に足を運び、生産者の思いを聞き、個性あふれるメニューをそれぞれの店で提供する。自然派イタリアンの第一人者・植竹隆政シェフの「RISTORANTE “CANOVIANO ホテル雅叙園東京」では、ランチとディナーを提供。「 “おいしくなーれ”と思いを込めた」と言う植竹シェフは、春キャベツやなばな、空豆、新ごぼうなど、春を感じる野菜を彩り豊かに、そして優しい味わいに仕上げた。  テレビや雑誌でも人気の木下威征シェフの「AU GAMIN DE TOKIO」では、ディナー「KAGOSHIMA Selection」を提供。鹿児島県産のうなぎの白焼きを赤ワインで煮込むなど、アイデア満載。  和食の店からは、古典に縛られないオリジナルの料理で人気の村田明彦シェフの「鈴なり」が「鈴なり×鹿児島コラボ特別コース」を提供。鹿児島県産食材をふんだんに使い、村田料理長らしいオリジナリティーあふれるコースにした。  同フェアは順番に3月3日まで開催。 【開催期間】RISTORANTE “CANOVIANO ホテル雅叙園東京 開催中〜2月17日(日)/AU GAMIN DE TOKIO 2月11日(月・祝)〜2月24日(日)/鈴なり 2月18日(月)〜3月3日(日)
今週のひとこと One-Word-Header 一覧へ
日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

人気のレストランが鹿児島食材を使ったフェアを開催

2019.02.08Vol.715グルメ
 鹿児島の県産食材を使用したフェアが都内のレストランで開催中。東京で大人気のレストラン3店舗の有名シェフが、実際に鹿児島県に足を運び、生産者の思いを聞き、個性あふれるメニューをそれぞれの店で提供する。自然派イタリアンの第一人者・植竹隆政シェフの「RISTORANTE “CANOVIANO ホテル雅叙園東京」では、ランチとディナーを提供。「 “おいしくなーれ”と思いを込めた」と言う植竹シェフは、春キャベツやなばな、空豆、新ごぼうなど、春を感じる野菜を彩り豊かに、そして優しい味わいに仕上げた。  テレビや雑誌でも人気の木下威征シェフの「AU GAMIN DE TOKIO」では、ディナー「KAGOSHIMA Selection」を提供。鹿児島県産のうなぎの白焼きを赤ワインで煮込むなど、アイデア満載。  和食の店からは、古典に縛られないオリジナルの料理で人気の村田明彦シェフの「鈴なり」が「鈴なり×鹿児島コラボ特別コース」を提供。鹿児島県産食材をふんだんに使い、村田料理長らしいオリジナリティーあふれるコースにした。  同フェアは順番に3月3日まで開催。 【開催期間】RISTORANTE “CANOVIANO ホテル雅叙園東京 開催中〜2月17日(日)/AU GAMIN DE TOKIO 2月11日(月・祝)〜2月24日(日)/鈴なり 2月18日(月)〜3月3日(日)

サッカーアジア杯 日本は準優勝も決勝ではカタールに完敗

2019.02.08Vol.715スポーツ
 サッカーの「AFC アジアカップ UAE 2019」(1月5日〜2月1日、UAE)の決勝で日本はカタールに1−3で敗れ、準優勝に終わった。カタールは初優勝。  日本は前半12分、27分に立て続けに失点。後半24分に南野が今大会初ゴールを決め1点差に詰め寄ったものの、38分にPKを与えてしまい、それを決められとどめを刺されてしまった。  1点目の失点は相手FWのアリが右からのクロスを巧みにコントロールし、右足のオーバーヘッドで決められた。日本は守備陣の相手への寄せが甘く、27分にはハティムにミドルシュートを打たせてしまい、2失点。ペースを握れないまま前半を終了した。  日本は後半24分、ゴール前に抜け出した南野がゴールを決めたが、38分には相手のコーナーキックに競った吉田の左手にボールが当たってしまい、VARでPKと判定され万事休した。  日本は前回大会では8強止まり。ロシアW杯後の新チームへの移行期で、森保監督になってからの初の公式戦ということを考えると準優勝という結果は悪くはない。

毒親に育てられて【田口桃子の「死ぬまでモテたい」 第25回】

2019.02.08Vol.Web Original田口桃子の連載コラム
 年末年始、皆さんはどう過ごされましたか?  私は毎年実家へ帰って、母親と弟とテレビを見ながら過ごします。  とはいえ特別仲が良いということもなく、会話はほとんどありません。  私に至っては、リンスの在りかがわからないのにそれが聞けず、数日間リンスなしで過ごしました。(ロングヘアなのに)  父親とは別居して20年以上、離婚が成立して10年以上たつので、年末年始に会うことはありません。  母方の実家へも前は顔を出していましたが、教師家系で、良い学校に行く、良い会社に就職する、結婚して子供をもうけて幸せな家庭を築く、ということを無言で求められる空気感に苦しくなり、昨年は熱を出して行かず、今年も行きませんでした。  実家に帰るのは本当に嫌なのですが、「そんなに嫌なのになんで実家に帰るの?」と友達に聞かれて、「そういうものだと思っているからそうしている」というだけだったことに気が付きました。  親の期待に応えないと見放されるという恐怖から、親の顔色を窺い、自分の意思や感情よりも、親の求めるものを達成することが何よりも大事だと考えて育ってきました。  だから、自分が帰りたいかどうかにかかわらず、年末年始は実家に帰るものだと思っていて、そういう行動をとっていたのでしょう。  親元を離れ東京に来て、社会人になってからも同じで、会社の求めることに全力で応えることが、社会生活に参加する上で必要不可欠だと考えていました。  なぜなら、会社の求めることにすぐさま対応できないと、不要な人間だと判断されると思ったからです。  恋愛関係においてもそうでした。  恋人のいうことに反論したら不要な人間だと思われる、意図に反する行動をしたら見放される、と。  幸いこれまで付き合った人は常識人ばかりで、暴力をふるったりお金をせびったりする人はいなかったので、それほどつらい目にあうことはありませんでしたが。  奇しくも体調を崩したことで自分の育ち方や考え方に問題があることに気づき、それからはどうすれば自信が持てるか、どうすれば自分の感情に気づくことができるか、どうすれば自分の感情をもとに行動することができるか、ということを考えて、少しずつ変化してきました。  それでもやはりふとした瞬間に、もともとの考え方に支配されそうになるときがあります。  特に1月なんて、年末年始の実家暮らしでその考え方を一番意識する時期です。  そんなときに私は、ひとりの女性と出会いました。  その女性は、レズ風俗の女の子。 「話題になっているから、一度どんなところか潜入してきて」と会社に言われて行くことになったのですが、そもそも私は女性が苦手です。  理由は、母と同じ性別だから。  母に似たようなことを言う人、似たような行動をする人、同じ背格好の人、すべてが苦手です。  だからレズ風俗も本当は行きたくありませんでした。  ましてや女性相手にエッチなことをしようという気持ちも全くないし、できれば避けて通りたかった。  しかしこの体験が、2019年早くも、私にとって大きな変化をもたらす出来事になったのです。  次回に続きます。

恋に受験に…何かと“福”がほしい人のための“自販機”が出現!?/2月8日(金)の東京イベント

統計不正問題で問われる原因究明への姿勢

2019.02.08Vol.715ニュース
 昨年末に発覚した厚生労働省の「毎月勤労統計調査」が誤った手法で実施されていた問題は一向に収束の気配を見せていない。  これは従業員500人以上の事業所については、本来は全数調査をしなければいけなかったところを東京都分は約3分の1しか調査していなかったというもの。  毎月勤労統計は労働者の給与や実質賃金の動向を調べる重要統計で、労働者1人当たりの現金給与総額(名目賃金)や、物価変動の影響を差し引いた実質賃金などを公表している。雇用保険や労災保険の給付や国内総生産(GDP)の算出といった場面でも使われる数字で、国の政策決定への指針となるのはもちろん、庶民にとってもその数字の持つ意味は大きい。  年が明けて、この不適切な調査が2004年から行われていたこと、雇用保険や労災保険などについては大企業の調査数が減ったことから2004〜2017年の給与額が平均で0.6%低下。この数字をもとに算出したことから約567.5億円の過少給付となっていることが発覚した。その後、追加給付にはそれに伴う事務経費も含め総額795億円かかることが分かり、政府が予算案を修正する異例の事態となった。  1月15日には厚労省が全数調査から抽出調査に切り替え、それを総務省に報告しなかったことが統計ルールなどを定めた統計法に違反するのではないかという問題も浮上した。  この一連の問題を調べるために弁護士らでつくられた厚生労働省の特別監察委員会は統計の担当者からの聞き取りなどを行い、22日には根本匠厚労相に調査報告書を提出。しかしその後、ヒアリングの一部を厚労省の職員が行っていたことや聞き取りをした人数が発表では69人だったものの実数では37人だったことが発覚。調査をやり直すことになった。  極めつけは課長・局長級の幹部職員に対するヒアリングに、同省の定塚由美子官房長が同席していた問題。定塚氏は涼しい顔で28日、同省内で記者団の取材に応じ、「厚労省としても答えてもらわないと困るという姿勢を示す意味で出席した」と釈明したが幹部職員の同席が証言に影響を与えないわけがなく、この問題に対する同省の姿勢が批判されることとなった。  28日から始まった通常国会でもこの問題は俎上に上がった。アベノミクスは偽装されたものなのではないかなど指摘されるなか、安倍晋三首相は「総雇用者所得は雇用が大幅に増加する中で、名目でも実質でも増加が続いている」と述べるなど雇用所得環境は改善しているとの認識を示した。  この問題の解明のキーマンとなるのが前統計政策担当の大西康之政策統括官。大西氏は2月1日付で官房付に人事異動。一連の統計不正問題の責任を取らせた形で、事実上の更迭となった。野党は再三、大西氏の衆院予算委員会への参考人招致を求めたが、与党は「現職ではない」との理由で拒否し続け、野党は「証人隠し」と激しく批判。7日になってやっと与野党で大西氏の招致に合意した。この一連の流れは国民の目にはどう映っただろうか。

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