毒親に育てられて【田口桃子の「死ぬまでモテたい」 第25回】


 年末年始、皆さんはどう過ごされましたか?

 私は毎年実家へ帰って、母親と弟とテレビを見ながら過ごします。

 とはいえ特別仲が良いということもなく、会話はほとんどありません。

 私に至っては、リンスの在りかがわからないのにそれが聞けず、数日間リンスなしで過ごしました。(ロングヘアなのに)

 父親とは別居して20年以上、離婚が成立して10年以上たつので、年末年始に会うことはありません。

 母方の実家へも前は顔を出していましたが、教師家系で、良い学校に行く、良い会社に就職する、結婚して子供をもうけて幸せな家庭を築く、ということを無言で求められる空気感に苦しくなり、昨年は熱を出して行かず、今年も行きませんでした。

 実家に帰るのは本当に嫌なのですが、「そんなに嫌なのになんで実家に帰るの?」と友達に聞かれて、「そういうものだと思っているからそうしている」というだけだったことに気が付きました。

 親の期待に応えないと見放されるという恐怖から、親の顔色を窺い、自分の意思や感情よりも、親の求めるものを達成することが何よりも大事だと考えて育ってきました。

 だから、自分が帰りたいかどうかにかかわらず、年末年始は実家に帰るものだと思っていて、そういう行動をとっていたのでしょう。


 親元を離れ東京に来て、社会人になってからも同じで、会社の求めることに全力で応えることが、社会生活に参加する上で必要不可欠だと考えていました。

 なぜなら、会社の求めることにすぐさま対応できないと、不要な人間だと判断されると思ったからです。


 恋愛関係においてもそうでした。

 恋人のいうことに反論したら不要な人間だと思われる、意図に反する行動をしたら見放される、と。

 幸いこれまで付き合った人は常識人ばかりで、暴力をふるったりお金をせびったりする人はいなかったので、それほどつらい目にあうことはありませんでしたが。


 奇しくも体調を崩したことで自分の育ち方や考え方に問題があることに気づき、それからはどうすれば自信が持てるか、どうすれば自分の感情に気づくことができるか、どうすれば自分の感情をもとに行動することができるか、ということを考えて、少しずつ変化してきました。

 それでもやはりふとした瞬間に、もともとの考え方に支配されそうになるときがあります。

 特に1月なんて、年末年始の実家暮らしでその考え方を一番意識する時期です。


 そんなときに私は、ひとりの女性と出会いました。

 その女性は、レズ風俗の女の子。

「話題になっているから、一度どんなところか潜入してきて」と会社に言われて行くことになったのですが、そもそも私は女性が苦手です。

 理由は、母と同じ性別だから。

 母に似たようなことを言う人、似たような行動をする人、同じ背格好の人、すべてが苦手です。

 だからレズ風俗も本当は行きたくありませんでした。

 ましてや女性相手にエッチなことをしようという気持ちも全くないし、できれば避けて通りたかった。

 しかしこの体験が、2019年早くも、私にとって大きな変化をもたらす出来事になったのです。

 次回に続きます。
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL'S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL'S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL'S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
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