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マイクをバトンにつなごう日本の未来 スナックから日本を元気に!

2017.03.13Vol.686エンタメ
 玉袋筋太郎が会長を務める全日本スナック連盟が、事業拡大の各種施策の発表と『スナックで日本を元気にする宣言』を6日、都内の会場で行った。発表会には連盟サポーターのスナックのママとアルバイトレディーも同席。さらに1日限定ママのフリーアナウンサー脊山麻理子も登場。スナックトークを繰り広げた。

日&米のサブカルが生んだ!? 新たなるキングコング

2017.03.13Vol.656エンタメ
 昨年、ゴジラ襲来に沸いた日本に今度はハリウッドからあの巨大生物が降臨! 3月25日より公開の映画『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は「僕は本当に日本のサブカルチャーに大きな影響を受けて育ってきたんですよ」と語る。「子供のころから日本のアニメやゲームにどっぷり浸かってきましたからね。宮本茂、小島秀夫、宮崎駿など、彼らが作り出した映像言語とでもいうか、センスが骨身に沁み込んでいるんです。この作品にも『新世紀エヴァンゲリオン』やゲームの『ワンダと巨像』、宮崎作品などからインスパイアされたシーンがいくつもあります。コングをはじめとする巨大生物たちも、単なる怪獣というより宮崎作品に登場する獣のような精神性を持った存在として描きましたし、コングの動き方もゴリラというよりエヴァをイメージしています。冒頭でMIYAVIが演じる日本兵・イカリの刀も『もののけ姫』にオマージュを捧げたデザインになってます」。  日本人が親和性を感じる世界観を、最新技術を駆使した迫力の映像、ハリウッドの豪華俳優陣で堪能できるのだ。 「この作品はいわゆる“キングコング映画”とは違うアプローチで作りました。コングとヒロインの恋愛的要素よりも、コングを大いなる存在として描くことに重点を置いたのです。そしてもう一つ、本作はベトナムで初めて大規模なロケ撮影をしたハリウッド映画になります。現地の風景がより臨場感を伝えてくれましたし、『地獄の黙示録』や『プラトーン』のような骨太な作品をも想起させてくれたと思います」  2020年には『ゴジラVSコング(原題)』の製作も決定。新時代の怪獣王VS巨神の激突が待ちきれない!

所英男らがモリカビュチスの遺族救済へチャリティproject開始

2017.03.13Vol.686スポーツ
   総合格闘家の所英男、勝村周一朗らが中心となって、昨年12月にリトアニアで亡くなったレミギウス・モリカビュチス選手(享年34歳)の遺族の救済のため「レミーガ追悼委員会(Japan)」を形成。日本の格闘家とファンからの追悼・支援金を集める「追悼チャリティTシャツ」販売を代行し、売上の一部を子供たちの養育費に充てていくこととなった。  モリカビュチスは2000年にZSTに参戦し、所らとしのぎを削る。日本を主戦場にし、HERO’S、K-1 MAXという当時のメジャーイベントにも参戦した。HERO’S参戦に当たっては、モリカビュチスの視察に訪れた前田日明氏が対戦相手だった所にも興味を示し、所も参戦決定。これをきっかけに所がブレイクしたというエピソードもあり、所にとっては人一倍思い入れの強い選手でもある。日本を離れた後も2014年まで戦い、一時リングを離れていたが、2017年にカムバックを予定していた。  モリカビュチスはリトアニアの政治不安定から幼少期に祖母のもとに預けられ、プロ格闘家となってからも祖母が亡くなる2011年までファイトマネーのほとんどを祖母の治療費に充てていた。その間に3人の子供を授かり、間もなく4人目が生まれる予定だった。  4人の母親であるライモンダさんとモリカビュチスは周辺の環境もあり結婚はしていなかったのだが、間もなく婚約という状況での訃報。  一家の大黒柱を失ったライモンダさんは4人の子供を抱え、仕事にも就けないことから収入が見込めず、またリトアニア国からも社会保障(遺族支援)を受けられないことから、現在はリトアニア格闘技界とファンからのわずかな支援金で生活をしている。  追悼委員会では「レミギウス・モリカビュチス追悼HP」(http://www.athleteyell.jp/project/remyga/)を立ち上げ、3月2日~7月31日(事前予約販売制)までTシャツとタオルを販売する。詳細は同サイトで。

錦織一清演出の舞台が上演

2017.03.13Vol.686インタビュー
 錦織一清が、2014年に立ち上げた“QTプロジェクト”の公演が開催。キャストの天舞音さらと川口真五が演出家としての錦織について語る。 天「演出している時は誰よりも笑っています(笑)。ご自分で演出をつけられて、ご自分が一番笑って、椅子から転げ落ちそうになっていますね。ですから、錦織さんがいらっしゃる前に、みんなで合わせていて笑い声がないとドキドキしてしまう(笑)」 川「面白いのかどうか不安になるよね(笑)」  QTプロジェクト3回目となる今回は、江戸を舞台とした時代劇だ。 天「江戸庶民の人情劇で、喋り口調が落語っぽい感じの作品です」 川「脚本の松田さんが落語にお詳しいので“時そば”とか落語の演目も出てくる」 天「セリフの量も膨大で、1人でどんどん回していくところとか、落語のテイストが入っているんじゃないでしょうか。それを錦織さんがエンターテインメントと融合させて立体にしている作品だと思います」 川「とにかく脚本は面白いので、あとはこっちの問題(笑)。笑えるように頑張ります」 天「私はめだかとおみつという二役。この物語の中では、ある程度ストーリーのキーとなる役なので、一回見終わった後に、もう一回最初から見てみたいなって思えるような感じになれたらいいなと思います」 川「自分は悪い人。単純に悪くて、器が小さい男。まるで自分を見ているよう(笑)。ダメだし格好悪いけど、それを思いっきり楽しんで演じたい。ただ、稽古の中でひとつだけ可愛いところを見つけられたらと思っています。無理かも知れないけど(笑)」 天「こんな2人をはじめ個性豊かな人がいっぱい出てくるので、いろいろ見るところがあって面白い舞台です」 川「登場人物全員に見せ場があるので、それぞれに感情移入して見ていただける作品です。一つひとつの役に注目して見ると、何度でも新鮮な気持ちで楽しめるので、ぜひ足をお運びください」

中谷美紀が“映像の魔術師”の世界へいざなう!

2017.03.13Vol.686インタビュー
 巨匠テレンス・マリック監督最新作『ボヤージュ・オブ・タイム』の日本語版の語りをオファーされた中谷。「ケイト・ブランシェットさんの語りが完璧だったので必要ないのでは、と思いました(笑)。でも、こんなに心地よい作品に巡り合えたことがありがたくて、お受けしたんです。先日プロデューサーのタシオリス氏から“字幕に意識を払うことなく、本作の美しいメッセージをダイレクトに感じてもらうため各国で母国語の語りが必要なのです”との話を伺い、ようやく腑に落ちました」。  自然科学から見た宇宙誕生からの年代記を、かつてない映像美で綴る。「ビッグバンのシーンは精巧なCGかと思いきや実は本当の火を使っているんです。12人もの科学者がこの作品に関わり科学的な整合性、検証をなさったうえで作られているそうです。我々の日常生活ではおよそうかがい知ることのない自然の厳しさや弱肉強食の世界を見せる一方で人間の愚かな営みも見つめる。表面的な美しさではなく、美しいものも醜いものも、生も死も善も悪も、始まりも終わりも、すべてこの作品にはありました」。  マリック監督の作家性にも引かれる、と中谷。「美意識の高さといいますか、その映像の美しさたるや。光の操り方が極上で魔術師のようですし、それが不自然でなく、心に寄り添うものなんですね。暴力的でも説教臭くもなく、すべてを俯瞰して見つめているような、観客を強引に導くのではなくそっと背中を押してくれるような、そんな懐の深さを感じます」。人間たちを宇宙の目線にいざなうような作品。「東洋思想や哲学に近いものを感じますね。この作品の本当の良いところは人を絶望させないところ。もし地球が爆発したらものの2秒ですべて無に帰すそうです。苦しむことなく消えると思うと少しほっとしますね(笑)」

広がって、伝わって。『花森安治の仕事 — デザインする手、編集長の眼』

スゴイ“パイセン”たち『まばたき』YUKI

中谷美紀が“映像の魔術師”の世界へいざなう!

2017.03.13Vol.686映画
巨匠テレンス・マリック監督最新作『ボヤージュ・オブ・タイム』の日本語版の語りをオファーされた中谷。「ケイト・ブランシェットさんの語りが完璧だったので必要ないのでは、と思いました(笑)。でも、こんなに心地よい作品に巡り合えたことがありがたくて、お受けしたんです。先日プロデューサーのタシオリス氏から“字幕に意識を払うことなく、本作の美しいメッセージをダイレクトに感じてもらうため各国で母国語の語りが必要なのです”との話を伺い、ようやく腑に落ちました」。  自然科学から見た宇宙誕生からの年代記を、かつてない映像美で綴る。「ビッグバンのシーンは精巧なCGかと思いきや実は本当の火を使っているんです。12人もの科学者がこの作品に関わり科学的な整合性、検証をなさったうえで作られているそうです。我々の日常生活ではおよそうかがい知ることのない自然の厳しさや弱肉強食の世界を見せる一方で人間の愚かな営みも見つめる。表面的な美しさではなく、美しいものも醜いものも、生も死も善も悪も、始まりも終わりも、すべてこの作品にはありました」。  マリック監督の作家性にも引かれる、と中谷。「美意識の高さといいますか、その映像の美しさたるや。光の操り方が極上で魔術師のようですし、それが不自然でなく、心に寄り添うものなんですね。暴力的でも説教臭くもなく、すべてを俯瞰して見つめているような、観客を強引に導くのではなくそっと背中を押してくれるような、そんな懐の深さを感じます」。人間たちを宇宙の目線にいざなうような作品。「東洋思想や哲学に近いものを感じますね。この作品の本当の良いところは人を絶望させないところ。もし地球が爆発したらものの2秒ですべて無に帰すそうです。苦しむことなく消えると思うと少しほっとしますね(笑)」

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

注目の起業家が語る失敗のセオリー 河本扶美子さん(株式会社ファーストブランド 代表取締役)

2017.03.13Vol.686ラジオ【JAPAN MOVE UP】
ラジオ番組『JAPAN MOVE UP supported by TOKYO HEADLINE』 毎週土曜日21時30分〜 TOKYO FMで放送中!

【読プレ】最高のコラボで贈る愛の物語『光をくれた人』

2017.03.13Vol.686映画
 世界40カ国以上でセンセーションを巻き起こしたM・L・ステッドマンのベストセラーを映画化した『光をくれた人』が全国公開される。孤島で幸福に暮らしていた灯台守の夫婦トムとイザベル。ある日島へ見知らぬ男の死体と女の子の赤ん坊が乗ったボートが流れ着く。過ちと知りつつ赤ん坊を娘として育てた2人だが、4年後偶然にも娘の母親と出会ってしまう…。トムとイザベルを演じたマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルは、同作品の撮影中に恋に落ち、演技を超えた演技が話題に。今年度最高の愛の物語。公開を記念し、同作のムビチケカードを読者3組6名にプレゼント(係名:「光をくれた人」)。 『光をくれた人』5月、TOHOシネマズ シャンテ他全国公開【配給】ファントム・フィルム

片桐 仁 今年も俳優、アーティスト、芸人と大忙し

2017.03.13Vol.686インタビュー
 俳優、アーティスト、芸人などなど、さまざまな顔を持つ片桐仁。昨今はその特異なキャラクターから俳優として多くの作品に引っ張りだこ。そんな片桐が次に出演するのが舞台『サクラパパオー』。競馬場を舞台とした、喜劇の名手ともいわれる劇作家・鈴木聡の名作だ。

赤坂の街を華やかに彩る「赤坂大歌舞伎」、今年は新作に初挑戦!

2017.03.13Vol.686インタビュー
 2008年9月に十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という思いから始まった「赤坂大歌舞伎」。これまで古典歌舞伎で観客を魅了、赤坂の街を盛り上げてきた。2013年からは、勘三郎の意志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助が中心となり赤坂大歌舞伎を継承。5回目となる今年、人気の劇作家・蓬莱竜太作・演出の新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演。歌舞伎ファンだけではなく、演劇ファンからも注目を集めている。
今週のひとこと One-Word-Header 一覧へ
日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

赤坂の街を華やかに彩る「赤坂大歌舞伎」、今年は新作に初挑戦!

2017.03.13Vol.686インタビュー
 2008年9月に十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という思いから始まった「赤坂大歌舞伎」。これまで古典歌舞伎で観客を魅了、赤坂の街を盛り上げてきた。2013年からは、勘三郎の意志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助が中心となり赤坂大歌舞伎を継承。5回目となる今年、人気の劇作家・蓬莱竜太作・演出の新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演。歌舞伎ファンだけではなく、演劇ファンからも注目を集めている。

広がって、伝わって。『TARO賞20年/20人の鬼子たち』

2017.03.13Vol.686ART
 日本を代表する芸術家・岡本太郎の没後、その芸術への情熱を継承する新たな才能を発掘すべく創設された岡本太郎記念現代芸術大賞 (2006年に岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称“TARO賞”。創設から20年経った現在、TARO賞は現代芸術のアワードとして広く認知され、入選者は実に410名(組)に上る。入選作家の多くが、その後目覚ましい活躍を見せていることも、注目に値する。  本展ではTARO賞20年を記念し、歴代の入選作家20人の作品を一挙展示。出展作家は、字治野宗輝、梅津庸一、大岩オスカール、オル太、風間サチコ、加藤翼、加藤智大、金沢健一、キュンチョメ、斉と公平太、サエボーグ、関口光太郎、天明屋尚、東北画は可能か?、ながさわたかひろ、西尾康之、村井祐希、山口晃、吉田晋之介、若木くるみ。  1996年に84歳で亡くなるまでアトリエ兼住居として太郎が暮らした岡本太郎記念館に“太郎の鬼子”たち20人が一堂に集う。個々の作品から空間全体に広がる、太郎の魂を感じたい。

春らしさ満載のフォトジェニックなサンドイッチメニューを総勢17のレストラン・カフェで

2017.03.13Vol.686グルメ
 六本木ヒルズでは、3月17日(金)〜4月23日(日)の期間、色とりどりの具材が楽しめる春らしさ満載のフォトジェニックなサンドイッチメニューを総勢17のレストラン・カフェで、展開する。具材は、野菜や肉、チーズやフルーツなどさまざま。アートのような美しい断面で、かぶりつく前に写真を撮りたくなる美断面サンド、異食材を使用した変わり種オリジナルサンド、手を汚さずにワンハンドで食べられる彩りラップサンド、フルーツをたっぷりサンドしたスイーツサンドなど個性豊かなサンドイッチがずらり。六本木ヒルズの美しい桜を眺めながら、またテイクアウトも可能なので、お花見やピクニックなどにもおススメ。

中務裕太&小森隼先生の高度なダンスに小学生が挑戦!【夢の課外授業】

平尾誠二さんの遺志実現へ 思い新たに【鈴木寛の「2020年への篤行録」第42回】

2017.03.13Vol.686コラム
 日本ラグビー界のスーパースターだった平尾誠二さんが亡くなられてから、早いもので5ヶ月が経ちます。2月10日に神戸で、平尾さんに「感謝する集い」が開かれ、私も伺いました。  献花の前ごろから、目頭が熱くなり、涙がとまりませんでした。何人もの方々が平尾さんを偲ぶお言葉のなかで「英雄」という言葉が出てきましたが、平尾さんは、私の一学年上でしたので、まさに、私たちの世代の英雄でした。弔辞で、岡田武史さんが、「平尾さんの『スポーツを通じて社会を変えたい』という思いに触発され、その後の人生が変わった。そして、今につながり、FC今治のオーナーをやっている」とおっしゃっていましたが、私も、平尾さんのその思いに心揺さぶられた一人です。  まだ政治家になる前、慶應義塾SFC助教授だった1999年頃。当時の神戸は阪神大震災が起きてから数年という時期で、ハード、インフラの復興はなんとか軌道に乗った段階でしたが、平尾さんと私は、スポーツの力で地域コミュニティに活力を吹き込み、復興を後押ししたいという思いを共に抱いていました。そして、日本初の本格的な総合型地域スポーツクラブSCIX(スポーツ・コミュニティ&インテリジェンス機構)を創設し、無名の私をパートナーとして信頼してくださり、副理事長に選んでくださいました。SCIXをモデルに今では、1000を超える、総合型地域スポーツクラブが全国に誕生し、学校スポーツではなく、市民が支えるスポーツクラブの文化が根付きました。  その日の会場で、展示されていた平尾さんの遺品のなかに、大切にされていた四枚の名刺の一つにSCIX理事長の名刺を拝見して、また、SCIXのTシャツを着て一緒にラグビーをした写真やご一緒に作ったSCIXの憲章をみて、こんなにもSCIXのことを大切に考えておられたのかと思うと、涙が止まりませんでした。  私が政界に転身してからも本当に助けていただきました。最初の選挙でなかなか決まらなかった後援会長をご紹介いただいたばかりか、私が文部科学副大臣在任中のオリンピック・パラリンピック招致では、孤立無援のなか国立競技場の霞ヶ丘での建て替えを決断できたのも、平尾さんから授かった、さまざまな人脈や知見があったからです。改めて、平尾さんとのご縁のおかげで、私のライフワークのいくつかが始まり、強化されたことを再認識しました。  今、我々にできるのは、平尾さんの思いをしっかりと引き継ぎ、実現させること。平尾さんにぜひとも見届けていただきたかった2019年ラグビーワールドカップ日本開催を成功させ、後世にそのソフトレガシーを残すことです。そして、スポーツを通じた社会改革を実現すること、そのための次世代人材を育成することだと思っています。平尾さん、本当にありがとうございました。 (文部科学大臣補佐官、東大・慶応大教授)

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