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ココロ揺らせ、カラダ揺らせ。『Drunk』 THUNDERCAT

2017.02.27Vol.685カルチャー
 米出身のベーシストで音楽プロデューサー、自身がアーティストとしても積極的に活動するサンダーキャットの最新作。近年ブラックミュージックが盛り上がりを見せるなかで、ケンドリック・ラマーやカマシ・ワシントンといった顔になってきたアーティストとの仕事で成功を収めるなど、今や現在の音楽シーンにおいて欠かせない存在だ。本作は彼のジャンルを軽々と横断する音楽性、ポップさとそうじゃない要素とのバランスによって、一曲のつもりがもう一曲と聞き続けてしまう作品だ。ジャケットインパクトに負けず、ポチるなりレジに向かうなりすべき。 [DANCE ALBUM]Brainfeeder/Beat Records 発売中 2200円(税込)

編集部オススメMOVIE『素晴らしきかな、人生』

2017.02.27Vol.685映画
 ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワードだったが最愛の人を失った喪失感によりプライベートにも仕事にも意欲を失くしてしまう。そんなある日、ハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優が現れる。

舞台『親愛ならざる人へ』で異色の組み合わせ実現—— 奥菜恵×丸尾丸一郎

2017.02.27Vol.685インタビュー
 劇団鹿殺しの作家である丸尾丸一郎の脚本・演出による新作舞台OFFICE SHIKA PRODUCE『親愛ならざる人へ』が3月2日から上演される。  OFFICE SHIKA PRODUCEはこれまで劇団の本公演とはちょっと毛色の違った作品を手掛けてきた。それに伴いキャストも普段では見られない、あっと驚くものが多かった。  VOL.1(2014年1月)では歌手・絵本作家・アーティストであるCoccoを主演に迎え、VOL.2(2014年8月)では鳥肌実、森下くるみ、ISOPPといった異ジャンルから大胆にキャスティング、VOL.3(2015年8月)では鳥越裕貴、小澤亮太といった若手俳優を起用した。  本作は2014年にNHKラジオドラマ「劇ラヂ!ライブ2014」に書き下ろした作品を舞台化するもの。主演に女優・奥菜恵を迎え、丸尾としては初めてのコメディーに挑む。奥菜が演じるのは33歳厄年の花嫁役。  まず意外にも思える2人の接点とは? 丸尾「いつか出ていただきたいと思っていて、以前、何度かラブコールをしたことがあるんです。タイミングが合わなくてなかなか実現しなかった。今回、この作品をやるにあたって、“主人公の本宮華を誰にやってもらおう…”とすごく考えました。華は口汚い言葉を素直に吐く。そのたたずまいが女性を勇気づけるようでありながら、“正直に生きていいんだ”ということを感じさせる人。お客さんをいい意味で裏切りたいのでそういう印象ではない人、ということで考えていたら奥菜さんの顔が浮かびました。それですぐにオファーさせていただきました」  もともと出演作を見てファンだった? 「奥菜さんには一度、劇団鹿殺しの本公演の推薦文を書いていただいたことがあったんです。あれはなんで書いてもらえたんだろう? 別にそれまでに親しくさせていただいていたわけでもないのに。楽屋でご挨拶くらいはさせていただいていたのかな…」 奥菜「私は何度か舞台を拝見させていただいていました」 丸尾「なぜ劇団鹿殺しを見ていただいていたんですか?」 奥菜「周りからすごく劇団鹿殺しの名前は聞いていたんです。それで“これは一度見ないと”と思って『岸家の夏』(2011年、青山円形劇場)という作品を見たのが最初でした」  では今回オファーが来た時の感想は? 奥菜「私でいいんですか?という感じでした」 丸尾「僕たちはOKしていただいて小躍りしましたよ(笑)。すぐにビジュアルのイメージとか公演の全体像が浮かびました。これは作・演出家というよりは、主催者としてのイメージなんですが、奥菜さんがぽんと頭にいるだけで、作品がまとまるということがはっきりした。そして、劇団ではなかなかできないことがしっかりやれると思いました」 もう成功したも同然みたいな。 丸尾「はい。まだ脚本は出来上がっていなかったんですが、奥菜さんを頭に置いて書き進めることで、舞台の使い方も含めたイメージがまとまっていきました」  稽古場でのお互いの印象は? 奥菜「けっこう激しい…激しいというと変ですね(笑)。愛のむちという感じで、こういう環境でお芝居ができる皆さんがうらやましくなっちゃいました。ちゃんとビシバシ言ってくれる演出家がいて、そういう環境でもまれる。こういう稽古場にいられるだけでも刺激を受けるし、身の引き締まる思いです(笑)」  稽古場で罵倒はされたりは? 奥菜「まだされてないですけど(笑)。これからかも(笑)」 丸尾「奥菜さんは求心力がすごいんです。まず、見てしまう。それは外見のことではなくて。吸い込まれてしまう力というのかな。どうしても劇団鹿殺しの劇団員たちは発散するのが得意で外に外に出していくんですが、奥菜さんは内に秘めていくものがあるから、物語がすごく入って来る。もうひとつすごいのは、演技において嘘をつかないということ。自分が分かっていないところで“こんな感じなんでしょ”といった分かったふりをしない。だから“いま感情の流れがはっきりしていないんだな”ということが分かる。本当に嘘がつけない人なんだなということが分かるから話しやすい。それは普段ではもちろんですが、今回の物語では、華には思ったことをしっかりと言ってほしいということもあって、特に重要なことなんです。そこはごまかしてほしくない。役者って下心がいっぱいあるんです。目立ってやろうとか、こう見えているかしら?といった邪念も入るものなんですが、奥菜さんはシンプルに物語に取り組んでくれているのでやっていてすごく楽しいし、みんなにも見習ってほしいと思います」  稽古場では丸尾のきめ細かい演出に真剣な眼差しで聞き入る奥菜の姿が印象的。 奥菜「演出がものすごく丁寧で、そして情熱を持たれていますよね。ビジョンが明確だから、私が悩んでいることも相談しやすいし(笑)、話も聞いてもらえるので、とてもやりやすいんです」  奥菜は約2年ぶりの舞台出演。ちなみに舞台に関してはどういう距離感? 奥菜「舞台は一番好きで、一番やりたいと思っているんです」 丸尾「ちょうどいいタイミングで良かった(笑)」 奥菜「楽しい、と言っていいのかな? この稽古場でさらに喜びとか楽しさといった魅力を教えていただけたかなと思います」 丸尾「奥菜さんは舞台はもっとやったほうがいい。以前、KERAさんの作品で青山円形劇場でやられていたんですが、ああいった形状の舞台は絶対に合うと思います」  丸尾は客演の役者や舞台経験の浅い役者の今まで見たことのない魅力をうまく引き出し、そして舞台を好きにして帰すといった印象がある。 丸尾「得してもらいたいという気持ちはあります。僕の作品に出演して、損してほしくはない。楽しかった思い出であってほしいし、お客さんにとってはこの女優さんの新たな面が見えたとか、そういうものを持ち帰ってほしいという気持ちはあります。今回の作品については、女性たちに“どうやって生きていってもいいんだ”ということを感じてほしいし、少しでも周りにいる家族とか友達なんかと、ちゃんと付き合っていかなきゃと思うような後味を残せるお芝居にしたい。でも芝居は笑って泣けるという、日常生活の楽しくないところを補うものでありたいと思っていて、そういったお芝居をしっかり作るので、ぜひ楽しんでいただきたいです」 奥菜「きれいにまとめましたね(笑)。私は不条理劇がずっと続いていて(笑)、幽霊みたいなというか、きっと皆さんが“どこ向いて喋ってるんだよ”って言いたくなるような抽象的な役がずっと続いていたので、今回は誰かとコミュニケーションを取っている時間が本当に楽しいんです。そこを丁寧に、惰性にならずに一生懸命やりたいと思います」  公演は3月12日まで。

鬼才パク・チャヌクが描く、官能ニッポン『お嬢さん』

2017.02.27Vol.685映画
『オールド・ボーイ』でカンヌを制したパク・チャヌク監督の最新作はかつてないほど美しく官能的なミステリー!“このミステリーがすごい!”で第1位を獲得したサラ・ウォーターズの『荊の城』を原作に、舞台を日本統治時代の朝鮮に移し替え、豪奢なお屋敷で繰り広げられる愛と欲にまみれた駆け引きを倒錯感たっぷりに綴る。 「原作を読んで面白いと思ったのが登場人物がみな“お芝居”をしているということ。お嬢さんとメイドが関係を持つベッドシーンでさえ駆け引きの場なんです」。これまでにも原作を巧みに自分の世界観に昇華させてきたチャヌク。「私としては原作ファンに裏切られたという思いは抱かせないようにしながら自分の世界観を映像化しようと頑張っています。今回は西洋と日本の文化が混在していたあの独特の美が、この物語にぴったりだと思ったんです」  主な登場人物は世間知らずの日本人の令嬢・秀子、詐欺師の男、詐欺師にメイドとして送り込まれた少女・スッキ、秀子に異常な執着を持つ資産家の4人の男女。韓国人俳優が日本語の長セリフもすべて演じ切った。 「大変だったと思います(笑)。日本の皆さんは発音に違和感を感じるとは思いますが、そこは温かい目で見ていただけるとうれしいですね。とくに女優たちは過激なシーンもありましたしね」  そこには監督のこんな思いが込められていた。 「あの官能は彼女たちのためのものであって、男たちのためのものではない。解放されていく女性たちの姿を描いたものなんです。なので私自身がまず男の目線を持たないよう気を付けていました(笑)」

【徹底討論】東京五輪きっかけで変わる東京 そこまで必要? 「屋内全面禁煙化」

2017.02.27Vol.685ニュース
 東京が変化している。新しい施設が次々と姿を現したり、道路などインフラの整備もあちこちで行われていて、その多くが2020年の東京五輪を目指している。さまざまなルール改変も進行中で、たばこについても喫煙室以外での屋内全面禁煙化とさらに厳格なルールが導入されそうだ。国際的なルールにならうべきとの声も大きいが「みんなそうだから」でいいの? 喫煙者・非喫煙者に意見を交換してもらった。

暴走柔術 平 信一【格闘家イケメンファイル Vol.67】

藤井美菜「またこういう作品に出会いたい」

鬼才パク・チャヌクが描く、官能ニッポン『お嬢さん』

2017.02.27Vol.685インタビュー
『オールド・ボーイ』でカンヌを制したパク・チャヌク監督の最新作はかつてないほど美しく官能的なミステリー!“このミステリーがすごい!”で第1位を獲得したサラ・ウォーターズの『荊の城』を原作に、舞台を日本統治時代の朝鮮に移し替え、豪奢なお屋敷で繰り広げられる愛と欲にまみれた駆け引きを倒錯感たっぷりに綴る。 「原作を読んで面白いと思ったのが登場人物がみな“お芝居”をしているということ。お嬢さんとメイドが関係を持つベッドシーンでさえ駆け引きの場なんです」。これまでにも原作を巧みに自分の世界観に昇華させてきたチャヌク。「私としては原作ファンに裏切られたという思いは抱かせないようにしながら自分の世界観を映像化しようと頑張っています。今回は西洋と日本の文化が混在していたあの独特の美が、この物語にぴったりだと思ったんです」  主な登場人物は世間知らずの日本人の令嬢・秀子、詐欺師の男、詐欺師にメイドとして送り込まれた少女・スッキ、秀子に異常な執着を持つ資産家の4人の男女。韓国人俳優が日本語の長セリフもすべて演じ切った。 「大変だったと思います(笑)。日本の皆さんは発音に違和感を感じるとは思いますが、そこは温かい目で見ていただけるとうれしいですね。とくに女優たちは過激なシーンもありましたしね」  そこには監督のこんな思いが込められていた。 「あの官能は彼女たちのためのものであって、男たちのためのものではない。解放されていく女性たちの姿を描いたものなんです。なので私自身がまず男の目線を持たないよう気を付けていました(笑)」

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

奥菜恵主演の舞台『親愛ならざる人へ』3月2日開幕

2017.02.27Vol.685インタビュー
 劇団鹿殺しの作家である丸尾丸一郎の脚本・演出による新作舞台OFFICE SHIKA PRODUCE『親愛ならざる人へ』が3月2日から上演される。  OFFICE SHIKA PRODUCEはこれまで劇団の本公演とはちょっと毛色の違った作品を手掛けてきた。それに伴いキャストも普段では見られない、あっと驚くものが多かった。  VOL.1(2014年1月)では歌手・絵本作家・アーティストであるCoccoを主演に迎え、VOL.2(2014年8月)では鳥肌実、森下くるみ、ISOPPといった異ジャンルから大胆にキャスティング、VOL.3(2015年8月)では鳥越裕貴、小澤亮太といった若手俳優を起用した。  本作は2014年にNHKラジオドラマ「劇ラヂ!ライブ2014」に書き下ろした作品を舞台化するもの。主演に女優・奥菜恵を迎え、丸尾としては初めてのコメディーに挑む。奥菜が演じるのは33歳厄年の花嫁役。  まず意外にも思える2人の接点とは? 丸尾「いつか出ていただきたいと思っていて、以前、何度かラブコールをしたことがあるんです。タイミングが合わなくてなかなか実現しなかった。今回、この作品をやるにあたって、“主人公の本宮華を誰にやってもらおう…”とすごく考えました。華は口汚い言葉を素直に吐く。そのたたずまいが女性を勇気づけるようでありながら、“正直に生きていいんだ”ということを感じさせる人。お客さんをいい意味で裏切りたいのでそういう印象ではない人、ということで考えていたら奥菜さんの顔が浮かびました。それですぐにオファーさせていただきました」  もともと出演作を見てファンだった? 「奥菜さんには一度、劇団鹿殺しの本公演の推薦文を書いていただいたことがあったんです。あれはなんで書いてもらえたんだろう? 別にそれまでに親しくさせていただいていたわけでもないのに。楽屋でご挨拶くらいはさせていただいていたのかな…」 奥菜「私は何度か舞台を拝見させていただいていました」 丸尾「なぜ劇団鹿殺しを見ていただいていたんですか?」 奥菜「周りからすごく劇団鹿殺しの名前は聞いていたんです。それで“これは一度見ないと”と思って『岸家の夏』(2011年、青山円形劇場)という作品を見たのが最初でした」  では今回オファーが来た時の感想は? 奥菜「私でいいんですか?という感じでした」 丸尾「僕たちはOKしていただいて小躍りしましたよ(笑)。すぐにビジュアルのイメージとか公演の全体像が浮かびました。これは作・演出家というよりは、主催者としてのイメージなんですが、奥菜さんがぽんと頭にいるだけで、作品がまとまるということがはっきりした。そして、劇団ではなかなかできないことがしっかりやれると思いました」  もう成功したも同然みたいな。 丸尾「はい。まだ脚本は出来上がっていなかったんですが、奥菜さんを頭に置いて書き進めることで、舞台の使い方も含めたイメージがまとまっていきました」  稽古場でのお互いの印象は? 奥菜「けっこう激しい…激しいというと変ですね(笑)。愛のむちという感じで、こういう環境でお芝居ができる皆さんがうらやましくなっちゃいました。ちゃんとビシバシ言ってくれる演出家がいて、そういう環境でもまれる。こういう稽古場にいられるだけでも刺激を受けるし、身の引き締まる思いです(笑)」  稽古場で罵倒はされたりは? 奥菜「まだされてないですけど(笑)。これからかも(笑)」 丸尾「奥菜さんは求心力がすごいんです。まず、見てしまう。それは外見のことではなくて。吸い込まれてしまう力というのかな。どうしても劇団鹿殺しの劇団員たちは発散するのが得意で外に外に出していくんですが、奥菜さんは内に秘めていくものがあるから、物語がすごく入って来る。もうひとつすごいのは、演技において嘘をつかないということ。自分が分かっていないところで“こんな感じなんでしょ”といった分かったふりをしない。だから“いま感情の流れがはっきりしていないんだな”ということが分かる。本当に嘘がつけない人なんだなということが分かるから話しやすい。それは普段ではもちろんですが、今回の物語では、華には思ったことをしっかりと言ってほしいということもあって、特に重要なことなんです。そこはごまかしてほしくない。役者って下心がいっぱいあるんです。目立ってやろうとか、こう見えているかしら?といった邪念も入るものなんですが、奥菜さんはシンプルに物語に取り組んでくれているのでやっていてすごく楽しいし、みんなにも見習ってほしいと思います」  稽古場では丸尾のきめ細かい演出に真剣な眼差しで聞き入る奥菜の姿が印象的。 奥菜「演出がものすごく丁寧で、そして情熱を持たれていますよね。ビジョンが明確だから、私が悩んでいることも相談しやすいし(笑)、話も聞いてもらえるので、とてもやりやすいんです」  奥菜は約2年ぶりの舞台出演。ちなみに舞台に関してはどういう距離感? 奥菜「舞台は一番好きで、一番やりたいと思っているんです」 丸尾「ちょうどいいタイミングで良かった(笑)」 奥菜「楽しい、と言っていいのかな? この稽古場でさらに喜びとか楽しさといった魅力を教えていただけたかなと思います」 丸尾「奥菜さんは舞台はもっとやったほうがいい。以前、KERAさんの作品で青山円形劇場でやられていたんですが、ああいった形状の舞台は絶対に合うと思います」  丸尾は客演の役者や舞台経験の浅い役者の今まで見たことのない魅力をうまく引き出し、そして舞台を好きにして帰すといった印象がある。 丸尾「得してもらいたいという気持ちはあります。僕の作品に出演して、損してほしくはない。楽しかった思い出であってほしいし、お客さんにとってはこの女優さんの新たな面が見えたとか、そういうものを持ち帰ってほしいという気持ちはあります。今回の作品については、女性たちに“どうやって生きていってもいいんだ”ということを感じてほしいし、少しでも周りにいる家族とか友達なんかと、ちゃんと付き合っていかなきゃと思うような後味を残せるお芝居にしたい。でも芝居は笑って泣けるという、日常生活の楽しくないところを補うものでありたいと思っていて、そういったお芝居をしっかり作るので、ぜひ楽しんでいただきたいです」 奥菜「きれいにまとめましたね(笑)。私は不条理劇がずっと続いていて(笑)、幽霊みたいなというか、きっと皆さんが“どこ向いて喋ってるんだよ”って言いたくなるような抽象的な役がずっと続いていたので、今回は誰かとコミュニケーションを取っている時間が本当に楽しいんです。そこを丁寧に、惰性にならずに一生懸命やりたいと思います」  公演は3月12日まで。

藤井美菜「またこういう作品に出会いたい」

2017.02.27Vol.685インタビュー
 日本と韓国を行き来して活動、韓国で爆発的人気を誇る女優・藤井美菜。3月4日公開の、直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説を映画化した「しゃぼん玉」にヒロインとして出演する。 「今回、原作を読んでオーディションを受け、出演が決まりました。最近のCG技術でとても豪華な映画も多い中、この作品は人と自然で成り立っています。そんな現場に実際身を置いたらどんな事が得られるのか、またどんな自分がさらけ出せるのか試してみたく、オーディションに臨みました。ある意味挑戦でしたが、デビューして10年目にそんな作品に出会えたのはとても幸せな事だと思います」  物語は、親に捨てられ通り魔や強盗傷害を繰り返す伊豆見(林遣都)が、逃亡先で出会った老婆(市原悦子)らとの触れ合いにより、徐々に感情を取り戻していくというもの。逃亡先は、日本三大秘境のひとつといわれている宮崎県椎葉村。見事な自然の風景が印象的だ。 「雲海なども見られ、天空の世界のようなところでした。秘境という名にふさわしい美しくも荘厳な景色を映像でお楽しみいただけるのではないでしょうか。自然も素晴らしかったのですが、村の人たちがとても優しかったです。見知らぬ私にも気さくに話かけて下さり、田舎ならではの温かさをかみしめながら撮影に挑みました。また、撮影中は民宿に泊ったんですが、ご飯の時にキャストやスタッフと家族のように食卓を囲んだのもいい思い出です。また、家庭料理のような素朴なメニューと味で栄養バランスも良く、体が喜んでいる事が実感でき、とてもありがたかったです」  今回の映画の見どころについて 「私自身、この作品が大好きなので、出演できて本当に光栄です。またこのような作品に出会いたいですし、そのために自分の武器をもっと見つけていきたい。映画を見た人が、“田舎に帰ってみようかな”“おばあちゃんに会いたくなったな”って思ってもらえたらうれしいですね」

E-girls Ayaさんの母校で夢の課外授業

2017.02.27Vol.685【夢の課外授業】
ラジオで日本を元気にする番組『JAPAN MOVE UP supported by TOKYO HEADLINE』 毎週土曜日21時30分〜 TOKYO FMで放送中!

寒いんだか、暖かいんだか。 ーー黒谷友香の『友香の素』vol.172

2017.02.27Vol.685黒谷友香「友香の素」
 早いもので、もう2月も後半となりました。この原稿を書いている今日は、春一番が吹いて気温も関東は20度を超えて4月並みの気温を観測。4月って! 桜が咲く気温ですよ。でもまた冬の寒さに戻るそう。寒いんだか暖かいんだか、毎日の寒暖差にびっくりです。  そういえば、私の大事なチューリップ、ヒヤシンス、ムスカリちゃんたちは、この気候に土の中で困ってはいないだろうか…。球根類が育つには冬の寒さにあたることが大事なのです。2016年の3月に咲いたチューリップは、なんと、茎の長さが10センチあまりで、その上に普段と変わらない可憐な花が咲きました。茎と花のバランスがすごいことになってたけど、それも可愛かった。なぜ茎が伸びなかったかというと、球根を植えた2015年の冬が暖冬だったからかと思われます。今年、2017年は茎の長いチューリップが見たいなあ。チューリップの背の高さは、30〜40センチくらい。すでに植えてある他のハーブとのバランスも考えて、チューリップが映えるようにガーデンをデザインしているのだが。高さ10センチくらいのビオラとチューリップの取り合わせが素敵になる寄せ植えのプランターも作ってあるんだけどな。2016年秋に植えた球根は257個。ヒヤシンス、ムスカリも寒さが大事なのです。雪が降ったり20度超えたり、忙しいこの冬だけど、今年はぐんぐん伸びてほしいな!  暖かな日差しの中、チューリップが春の風に揺られてサワサワとそよいでいるのが見たいし、花瓶にガッサリと長い茎がしなった色とりどりのチューリップをたくさん生けて部屋でも春の訪れを楽しみたいし、ガーデンでヒヤシンスのあのうっとりとする香りに包まれたい…。植えた者としては、そんな夢があるのだよ。先日植えた場所をチェックしに行ったら、チューリップの芽が出ていました。今年はどうなるかな、楽しみです。
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

寒いんだか、暖かいんだか。 ーー黒谷友香の『友香の素』vol.172

2017.02.27Vol.685黒谷友香「友香の素」
 早いもので、もう2月も後半となりました。この原稿を書いている今日は、春一番が吹いて気温も関東は20度を超えて4月並みの気温を観測。4月って! 桜が咲く気温ですよ。でもまた冬の寒さに戻るそう。寒いんだか暖かいんだか、毎日の寒暖差にびっくりです。  そういえば、私の大事なチューリップ、ヒヤシンス、ムスカリちゃんたちは、この気候に土の中で困ってはいないだろうか…。球根類が育つには冬の寒さにあたることが大事なのです。2016年の3月に咲いたチューリップは、なんと、茎の長さが10センチあまりで、その上に普段と変わらない可憐な花が咲きました。茎と花のバランスがすごいことになってたけど、それも可愛かった。なぜ茎が伸びなかったかというと、球根を植えた2015年の冬が暖冬だったからかと思われます。今年、2017年は茎の長いチューリップが見たいなあ。チューリップの背の高さは、30〜40センチくらい。すでに植えてある他のハーブとのバランスも考えて、チューリップが映えるようにガーデンをデザインしているのだが。高さ10センチくらいのビオラとチューリップの取り合わせが素敵になる寄せ植えのプランターも作ってあるんだけどな。2016年秋に植えた球根は257個。ヒヤシンス、ムスカリも寒さが大事なのです。雪が降ったり20度超えたり、忙しいこの冬だけど、今年はぐんぐん伸びてほしいな!  暖かな日差しの中、チューリップが春の風に揺られてサワサワとそよいでいるのが見たいし、花瓶にガッサリと長い茎がしなった色とりどりのチューリップをたくさん生けて部屋でも春の訪れを楽しみたいし、ガーデンでヒヤシンスのあのうっとりとする香りに包まれたい…。植えた者としては、そんな夢があるのだよ。先日植えた場所をチェックしに行ったら、チューリップの芽が出ていました。今年はどうなるかな、楽しみです。

スガダイロー 4月に東京と京都でジェイソン・モランと奇跡のデュオ

2017.02.27Vol.685インタビュー
 昨年12月にニューヨークでスガダイローとジェイソン・モランという2人のジャズピアニストがライブを行った。特殊な環境での出来事だったため、目撃した人は限られた。しかし、2人はこのライブを通じ意気投合。4月に東京と京都に場所を移して再び相まみえることとなった。

ココロ揺らせ、カラダ揺らせ。『TROPICAL LOVE』 電気グルーヴ

2017.02.27Vol.685カルチャー
 石野卓球とピエール瀧からなる電気グルーヴが約4年ぶりに放つオリジナルアルバム。集大成、最高傑作と両人が口を揃える本作。カッコいいし心地いいサウンドに、ファンタジックというか不思議な言葉を乗せていく電気らしさに、リゾートのリラックス感、言い換えれば、いい感じのダラっとした感が加わってなんか楽しい。収録曲はタイトル曲の『トロピカル・ラヴ』を筆頭に、『ユーホリック』、『人間大統領』『Fallin’ Down』、などの全10曲。夏木マリ、KenKen(RIZE、Dragon Ash、LIFE IS GROOVE)、トミタ栞など豪華なゲスト陣も参加している。 [J-POP ALBUM]キューンミュージック 3月1日(水)発売 初回限定盤(CD+DVD)3600円 通常盤2913円(共に税別)

橋本環奈 最新主演映画『ハルチカ』で“卒業”そして、新たな一歩へ!

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第55回「8年前・・・」

2017.02.27Vol.685コラム
春一番、春二番も吹き、この冬もそろそろ終わりに向かっていて、樹々や虫たちがワクワクしている頃かと思います。人間もこの時期になると、卒業やその先の新生活なんかを意識したり、準備したりする頃ですかね?  気づけば毎日がすごいスピードで過ぎていってしまっていますが、ふとした時に自然や季節を感じると妙な安心感を得られます。何か探していた大事な物を見つけた時のような安堵感といいますか……。  スピードが速ければ速いほど、見逃したり、軸をぶらしたりしがちですが、どんな速度でも自分にとって大切な事を見逃さずに、常に見つめて向き合っていられたら素敵ですね!  そんな大人の男になろうと誓いながら(笑)、今月誕生日を迎えました。たくさんの方々からの温かく愛のこもったメッセージをいただき、ただただ感謝しておりますし、これからもDANCEはもちろんですが、自分のできる精一杯で少しでも人の役に立てれば幸せだなと思っておりますので、36歳のEXILE TETSUYAも変わらぬ応援をどうかよろしくお願い致します。  今思えば、こんなスピード感の中で毎日を過ごし始めたのも、約8年前の3月1日、僕がEXILEに加入した日からだったように思います。まさに、最高速度で走っているリニアモーターカーに飛び乗った感じでしがみつくのが精一杯!! 周りの景色を見る事なんて全くできず、正直あの頃の記憶はあまり無いです(笑)。  あれから8年、二代目J Soul Brothersから数えれば約10年……本当にたくさんの経験をさせていただき、いろんな景色も見られるようになり、ファンの皆さんとの絆や思い出もたくさん作る事ができていて、つくづく幸せだなぁと感じております。  偶然なんですが、そんな僕らの記念すべき3月1日にEXILE THE SECONDのNEW ALBAM『BORN TO BE WILD』が発売されます。昨年の本格始動からシングル3部作のリリース、EXILE AKIRAの加入、アリーナツアーのSTART、と本当に目まぐるしい活動をしましたが、6人になってから初めてのアルバムという事もあり、内容的にも10年分の想いと経験を詰め込んだ、言わば6人のBEST ALBUMのような仕上がりになりました。  僕らが育ってきたよりもっと前の素敵な時代の音楽や、6人の世代観を感じさせる楽曲、そして今の新しい音まで、豊富に揃っているのと、国内外からコラボアーティストも参加してくれていて、かなり厚みが増しました。  決して背伸びをせずに、今の僕らが素敵だと思える音楽を等身大な表現でお届けできる一枚になったと思いますし、まさに名刺代わりになるALBUMです。  そして映像も充実しているのですが、何と言っても現在行われているツアー「WILD WILD WARRIORS」のLIVE映像が見れちゃいます。現在進行中のツアーの途中で映像をリリースするのは初めての試みなのですが、僕らがこのLIVEで伝えたい事や見てほしいシーンが映像には収録されているので、見逃す事なく楽しんでいただけると思いますし、LIVEを見て、帰ってからすぐに“AGAIN”できる楽しさも試してもらえたらうれしいです。  引き続き、ツアー「WILD WILD WARRIORS」はファイナルに向けて一つでもたくさんの思い出を皆さんと作って行きたいと思いますので、最後までよろしくお願い致します。  冒頭でも話しましたが、3月になれば卒業や一つの節目を迎える方がたくさんいらっしゃると思いますが、僕もその時を思いっきり感じて、その時を悔いの無いように楽しんでから、次につなげていけたら幸せなのかな? と思いながら引き続き一所懸命なDANCEをしていきたいと思います。  最後に卒業を迎えられる皆様  本当におめでとうございます。

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