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三度目の正直で勝利を目指した所英男がヤマニハに判定負け。試合後には進退匂わす発言も【RIZIN】

2023.10.01Vol.Web Original格闘技
「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)のメインイベントで所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)とアラン“ヒロ”ヤマニハ(ボンサイ柔術)が対戦しヤマニハが3-0の判定で勝利を収めた。  所がRIZINでメインを務めるのは3度目。過去2回はクロン・グレイシーと堀口恭司に敗れており、今回は三度目の正直での勝利を目指しての戦いだった。    ヤマニハのセコンドにはホベルト・サトシ・ソウザとクレベル・コイケ、所のセコンドには金原正徳と勝村周一朗が就く中、試合がスタート。  1R、ともにオーソドックスの構え。ヤマニハの右カーフに所が右ストレート。2人の左が交錯。所がパンチで前に出るとヤマニハが組み止めグラウンドで上を取る。所はすぐに体勢を入れ替え上に。ヤマニハは下から腕を抱え込み足を入れて所を跳ね上げに行くが、所はパスガードを狙う。離れた所がまたいでパスガードからの左腕を取りに行くとヤマニハは逆にバックを取って首を狙う。所は脇に左腕を挟み、しのぐ。正対を狙う所だが、ヤマニハはバックからコントロール。バックからこつこつパンチを放つ。所は正対を狙うなかで足首を取りに行く。

ムエタイの魅力を伝え切れなかった梅野源治に武田幸三が「この結果でいいのか」と辛口コメント【RIZIN】

2023.10.01Vol.Web Original格闘技
「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)で元ラジャダムナン・スタジアム認定ライト級王者で“日本ムエタイ界の至宝”梅野源治(PHOENIX)が“K-1グループからの刺客”斎藤祐斗(JK TRIBE)と対戦し、2-0の判定で勝利を収めた。  梅野は前戦となったRIZIN札幌大会で鈴木宙樹にKO負けを喫し、得意のヒジ攻撃、首相撲といったムエタイの魅力を伝え切ることができず。梅野のYouTubeチャンネルで元キックボクサーで現在は俳優としても活躍する武田幸三と対談を行い、武田から檄を飛ばされていた。  梅野は試合の前にRIZINスタッフによる入場パフォーマンスでのいじりというもう一つの戦いがある。前々日インタビューで「できる限りの対策はした」と語っていたのだが、この日はhy4_4yh(ハイパーヨーヨ)が客席から生歌を披露。そのわきにはサンフレッチェ広島の荒木隼人、ジム代表、そしてまさかの妻梅の姿も。

スダリオ剛と貴賢神が初“競演”も明暗分ける。スダリオはTKO勝ち、貴賢神はTKO負け【RIZIN】

2023.10.01Vol.Web Original格闘技
「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)で双子の兄弟であるスダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT / PUREBRED)と貴賢神(フリー)が初めて同じ大会に出場し、明暗を分けた。  第11試合に出場したスダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT / PUREBRED)は3R2分10秒、TKOでイム・ドンファン(韓国/TEAM STRONG WOLF)に勝利を収めた。  1R、オーソドックスのスダリオと序盤からスイッチを繰り返すドンファン。スダリオもサウスポーにスイッチ。ともに様子をうかがう時間が続く。サウスポーのスダリオ、オーソドックスのドンファン。スダリオが左インロー、左ハイ。ドンファンがパンチで間に出るがスダリオはバックステップ。前に出るドンファンに左フックを効かせたスダリオ。グラウンドでバックを狙うがドンファンは正対に成功すると立ち上がり、スタンドに。ドンファンがパンチからタックルでケージに押し込むがスダリオはプッシュ。スダリオが関節蹴り。スダリオはオーソにスイッチして右カーフ。

皇治が大晦日でのMMAデビューを宣言。「実力で海君とできるところまで必死に上がる」とトップ戦線への殴り込み誓う【RIZIN】

2023.10.01Vol.Web Original格闘技
 現在、MMAデビューを目指し特訓中の皇治(TEAM ONE)が「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)で大晦日でのMMAデビュー戦に向けての決意を口にした。  皇治については1週間前の「RIZIN.44」のリング上から榊原信行CEOが今大会での朝倉海を相手にしたMMAデビュー戦を生電話で公開オファー。その後、さまざまな交渉がもたれたものの結局このカードは幻に終わった。  皇治は休憩時間にケージに入ると「名古屋のみなさん、こんにちは。ひとつ謝りたいことがあります。うちのいいともおじさんが詐欺して申し訳ないです。というのは冗談で、リングで戦えなくて申し訳ないです。ごめんなさい。ただね、1週間前にMMAで海君はえぐいって。死ぬって」と会場のファンに謝罪。そして「でもどうにか盛り上げたいと思って、ボクシングやグラップリング、あと風船対決を提案させてもらったんですがそれは実らず、このような結果になってしまいました」と交渉の中でさまざまなルールでの試合が浮上したことを明かした。  そして「僕はMMAは本気でやってます。毎日はなくそみたいに転がり倒されて、死ぬ気でやってます。大晦日はしっかり根性見せます。あ、大晦日だったら海君に勝てるで(笑)。冗談はさておき、俺がMMAで実力で海君とできたら面白いんじゃないですか。そこまで必死に上がるんで応援よろしくお願いします」と大晦日でのMMAデビューを宣言したうえで、朝倉らトップ戦線への殴り込みを誓った。

大晦日に朝倉海が王者アーチュレッタに挑戦へ。榊原氏「アーチュレッタを海の前に連れてくる」【RIZIN】

2023.10.01Vol.Web Original格闘技
 ケガで欠場中の元RIZINバンタム級王者の朝倉海(トライフォース赤坂)が10月1日、大晦日に現RIZINバンタム級王者フアン・アーチュレッタ( アメリカ/THE TREIGNING LAB, HB ULTIMATE & GRACIE BARRA)に挑戦することが発表された。  この日、RIZINは「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(愛知・ドルフィンズアリーナ)を開催。休憩終了間際に榊原信行CEOにケージに呼び込まれた朝倉は「名古屋大会、盛り上がってますか? 本当は僕が試合をして地元の愛知県を盛り上げたかったんですが、残念です。皇治選手もこの無茶振りなオファーを最後まで受けようとしてくれたので感謝を伝えたい。大晦日、そこまで完璧に仕上げるんで、榊原さん、タイトル戦お願いします。みんな見たいですよね?」と大晦日でのアーチュレッタへの挑戦をアピール。  これに榊原氏が「7月に海がアーチュレッタとタイトル戦をやる話だったので、大晦日、なんとかベラトール側の了解を得て、アーチュレッタを海の前に連れてきます」と事実上、タイトル戦にゴーサインを出した。  朝倉は「大晦日はいつも負けると言われているんですが、今年こそ過去の自分を越えて、必ず勝ってベルトを巻くんで応援に来てください」と勝利を誓った。

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メインは所英男vsヤマニハ。所「三度目の正直。何でもいいから勝ちたい。金原さんになりたい」【RIZIN】

2023.09.30Vol.Web Original格闘技
「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の前日計量が9月30日、愛知・名古屋市内で開催された。  オープニングファイト3試合、本戦13試合に出場する全選手が規定体重をクリアした。今大会はこの日まで試合順が決まらないという異例の展開を見せ、計量の際に試合順が発表されたのだが、メインイベントは所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)vs アラン“ヒロ”ヤマニハ(ボンサイ柔術)の一戦となった。  計量後にヤマニハは「所選手は日本の伝説の選手なので尊敬していましたし、好きな選手でした。明日、そんな存在の選手と戦えることをとてもうれしく思っています。歴史に残るような試合にしたい。必ず勝ちます」、所は「金原正徳さんに乗っけてもらって、今、僕はここに立ってます。明日は自分の力でヒロ選手から必ず一本取ります。僕とヒロのプライドを持った試合で、名古屋大会の盛り上がりの中心になれるように頑張ります」とそれぞれコメント。  計量後の本紙の取材に所は「びっくりした。全部金原さんのお陰。でもそれを“自分も持っているな”と言い聞かせて、必ず一本取ります。メインはRIZINで2回やらせてもらっている。クロン戦と堀口戦。2回ともやられているんで、三度目の正直だと思って頑張ります。金原さんにあんな試合を見せていただいたんで、僕も頑張ります」と一本勝ちを約束した。所は2016年9月の「RIZIN.2」でクロン・グレイシーに一本負け、2017年7月の「RIZIN.6」では堀口恭司にTKO負けを喫している。

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

朝倉海vs皇治は幻に。交渉過程でクレベルvs海のOFGでのキックボクシングマッチも浮上【RIZIN】

2023.09.30Vol.Web Original格闘技
 朝倉海vs皇治のMMAマッチは幻に終わった。  RIZINは9月30日、愛知・名古屋市内で「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の前日計量を開催。冒頭、榊原信行CEOが今大会で同カードを行わないことを発表した。  2人の対戦については1週間前に行われた「RIZIN.44」のリング上で榊原氏が朝倉に出場を要請し、その対戦相手として皇治に生電話をかけオファーをかけるという思わぬ展開からスタート。短い期間の中で両陣営と交渉を持ったが、合意に至らなかった。  今回の経緯について榊原氏は「皇治も周囲と相談する中で大反対されたよう。皇治も格闘家としてのキャリアもあり、ファンもいる。出る以上は恥ずかしいことはできないだろうし。もう少し、1カ月あれば整えられたということだと思う。短い期間の中で皇治の覚悟も決まらない中で、グラップリングルール、ボクシングルールでどうだという紆余曲折はあった」とMMAルールにとらわれず他のルールでの対戦も模索。しかし「調整する中で意外にファンの皆さんの声が辛らつで、ひとつ間違うとファンや関係者を相手にRIZINが積み上げてきた信用を根底から覆しかねないリスクもでかいということも」とSNS等でのこのカードへの反応も加味し「木曜くらいにこの試合をマッチアップするのはあきらめようということになった」と明かした。  それでも朝倉の試合については大晦日に向けて「ウオームアップ的な試合を組めないかと選手を探したが、やってもいいという選手はいたが、相手が朝倉海となると尻込みする選手が多かった。最後はすぐにでも試合をしたいというクレベルに打診したら“やってもいい”という話になった。オープンフィンガーのキックボクシングルールでやろうかという話になったのが昨日。体重やルールを調整してみたが、前日にこれが発表されてファンが喜ぶかなということと、ヒジありでやってカットが起きて大晦日を万全な状態で迎えられない可能性もある。ここで無理をしたがために大切なものを失いかねないと思った」とクレベルvs海のオープンフィンガーグローブでのキックボクシングマッチまで浮上していたことを明かした。  朝倉については1日の大会で大晦日のカードを発表するという。

『ひばりくん』『パイレーツ』江口寿史初の漫画展覧会「ノット・コンプリーテッド」

2023.09.30Vol.Web Original今日の東京イベント
『すすめ!! パイレーツ』『ストップ!! ひばりくん!』などのギャグ漫画で人気を博し、独自の「かわいい」「女の子」の表現が幅広い世代に支持されて影響を与え続けている漫画家・イラストレーターの江口寿史。

髙橋直輝が中島千博を破り悲願の王座獲得。最後は「今日の調子は? 絶好調!」を全員で唱和【Krush】

2023.09.30Vol.Web Original格闘技
「Krush.153」(9月29日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「Krushスーパー・フェザー級タイトルマッチ」で挑戦者の髙橋直輝(若獅子会館)が王者・中島千博(POWER OF DREAM)を破り、悲願の王座獲得を成し遂げた。中島は2度目の防衛戦だった。  中島は昨年1月に行われた「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制し王座獲得。6月に行われた「THE MATCH 2022」ではシュートボクシング(SB)の笠原友希に判定負けを喫するも、12月のKrushで西元也史を相手に初防衛戦に臨み、判定勝ちで王座を防衛した。今年6月にはK-1初参戦を果たし韓国のハン・ギョンミンにKO勝ちを収めている。

永遠の師匠、元カリカ・林さんとの再会。歳を重ねるって、なんて尊いことなんだろう。【徳井健太の菩薩目線 第183回】

2023.09.30Vol.web Original平成ノブシコブシ 徳井健太の菩薩目線
“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第183回目は、再会ついて、独自の梵鐘を鳴らす――。  僕はいま、鈴木おさむさんが火曜ヒューマニスタ(パーソナリティ)を務めるbayfm『シン・ラジオ―ヒューマニスタは、かく語りき―』に、「週替わりパートナー」として出演している。  その日は、おさむさんが体調不良ということで急遽欠席。ブースの中には、僕と、電話出演の予定だった南房総市議会議員の林よしはるさんの二人だけがいた。  林さんは、南房総市千倉町出身のおさむさんと高校の先輩後輩という関係性であり、現在は、南房総市をPRするため奔走している。でも、僕にとっては、お笑いコンビ『カリカ』の林克治さんが、目の前にいる感覚だった。  NSCを卒業し、「平成ノブシコブシ」を結成した直後から、カリカのお二方には本当にお世話になった。初めてコントを見たとき、衝撃が走った。こんなに面白いコントをする人たちがいるのか――。自分の中で、「コント=カリカ」という基本原理ができあがるくらいかっこよくて、腹を抱えて笑った。「この人たちと仲良くなりたい」、そんな甘い考えも働いて、お二方のライブを手伝った。  当時の林さんは、猜疑心のかたまりのような、「来るものは拒まず」を真逆でいく人だった。心に鉄のカーテンが敷かれていて、勝手に懐こうとする僕は、いったい何度戸惑ったことか。  連絡先を教えてくれたときは、飛び上がりそうになるくらいうれしかった。昨日のことのように思い出す。誰にでも心を開かない人。徳井健太の「陰」の部分を作り出したのは、林さんと言っても過言ではないし、僕の若手時代を振り返ったとき、絶対的なMy師匠だった。  林さんからは、 “面白くないことを言うくらいだったら黙っておけ。逆に、面白かったらフルスロットルで飛び込め”、そんなデッドオアラフな姿勢を教わった。今思えば、完全に間違った教育なんだけど、僕は嬉々としてそのイズムを体と頭に叩き込んでいた。楽しくて、夢中で、狂っていた時代だったと思う。売れることに固執することもなかった。面白ければそれでいい。そんな時代が長く続いたような気がする。  平成ノブシコブシが、『(株)世界衝撃映像社』でちょっとだけテレビに出るようになったくらいだろうか。林さんから、「芸人を辞める」というメッセージが届いた。清々しいくらい簡潔な文面だったことを覚えている。  新幹線で目的地に向かっていた僕は、反射的に席を立って、直立不動でその文面を見ていた。乗車中、なんて返信していいか分からず、書いては消し、書いては消しの繰り返し。今までの思いを、自分なりに綴れたかどうかは分からないけど、気が付くと新幹線は目的地に到着していた。  芸人をやめた林さんとは会わなくなった。最後に会ったのは、10年くらい前だったと思う。  その林さんと二人きりでラジオのブースの中にいる。あの頃だって、二人でラジオなんてやったことはない。久々に会っても、20年前と変わらずに緊張している自分がいた。多分、死ぬまで林さんには緊張してしまうと思う。  林さんは、いま、自分が生まれ育った南房総市について発信している。市議会議員を目指そうと思ったきっかけは、2019年に猛威を振るった台風15号に起因するという。千葉県、とりわけ房総半島は甚大な被害を受けた。何か役に立てることはないか――。真剣に南房総市について語る林さんを見て、 芸人時代に敷かれていた心の鉄のカーテンはなくなったんだなって思った。少なくても僕にはそう見えた。  じゃあ逆に、自分はどう思われているんだろう? 決してそれは、ネガティブな感情ではなくて、自分の血と肉を作ってくれた師匠を前にして、緊張しない弟子なんていないよねって。「今のお前の笑いは鈍いんじゃないの?」なんて思われているかもしれないと思うと、ドッと汗が噴き出してきた。  僕は、「自分は人間的にこれだけ成長しました」というところを見せたかったんだと思う。あの放送中、音楽がかかっている間のフリーの時間、ずっと林さんに話し続けて、よく分からないアピールをしていた。20年前と変わらない。この日だけは、音楽がかかっている放送に乗らない時間が、自分にとって本番だった。この人にだけは、「つまらない」と思われたくない。  bayfmのブースはガラス張りになっていて、ちょうど夕暮れ時の西日が林さんと僕を包み込む。オレンジ色に染まるブースの中で、昔を懐かしんだり、今に思いをはせたり、これからやりたいことを話していると、なんだか泣けてきちゃって。裏のTOKYO FMでは、やしろさんがパーソナリティーを務める、『Skyrocket Company』が流れている。  放送中、おさむさんからファックスが届いた。 「若い頃は、人の悪口や妬みしかしゃべらなかった二人が、こうやって人に感謝する回が聴けて、とても幸せです」  生きているといろんなことがある。良いことも悪いこともあるけれど、良いことに巡り会うために、いま、この瞬間を生きよう。
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

永遠の師匠、元カリカ・林さんとの再会。歳を重ねるって、なんて尊いことなんだろう。【徳井健太の菩薩目線 第183回】

2023.09.30Vol.web Original平成ノブシコブシ 徳井健太の菩薩目線
“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第183回目は、再会ついて、独自の梵鐘を鳴らす――。  僕はいま、鈴木おさむさんが火曜ヒューマニスタ(パーソナリティ)を務めるbayfm『シン・ラジオ―ヒューマニスタは、かく語りき―』に、「週替わりパートナー」として出演している。  その日は、おさむさんが体調不良ということで急遽欠席。ブースの中には、僕と、電話出演の予定だった南房総市議会議員の林よしはるさんの二人だけがいた。  林さんは、南房総市千倉町出身のおさむさんと高校の先輩後輩という関係性であり、現在は、南房総市をPRするため奔走している。でも、僕にとっては、お笑いコンビ『カリカ』の林克治さんが、目の前にいる感覚だった。  NSCを卒業し、「平成ノブシコブシ」を結成した直後から、カリカのお二方には本当にお世話になった。初めてコントを見たとき、衝撃が走った。こんなに面白いコントをする人たちがいるのか――。自分の中で、「コント=カリカ」という基本原理ができあがるくらいかっこよくて、腹を抱えて笑った。「この人たちと仲良くなりたい」、そんな甘い考えも働いて、お二方のライブを手伝った。  当時の林さんは、猜疑心のかたまりのような、「来るものは拒まず」を真逆でいく人だった。心に鉄のカーテンが敷かれていて、勝手に懐こうとする僕は、いったい何度戸惑ったことか。  連絡先を教えてくれたときは、飛び上がりそうになるくらいうれしかった。昨日のことのように思い出す。誰にでも心を開かない人。徳井健太の「陰」の部分を作り出したのは、林さんと言っても過言ではないし、僕の若手時代を振り返ったとき、絶対的なMy師匠だった。  林さんからは、 “面白くないことを言うくらいだったら黙っておけ。逆に、面白かったらフルスロットルで飛び込め”、そんなデッドオアラフな姿勢を教わった。今思えば、完全に間違った教育なんだけど、僕は嬉々としてそのイズムを体と頭に叩き込んでいた。楽しくて、夢中で、狂っていた時代だったと思う。売れることに固執することもなかった。面白ければそれでいい。そんな時代が長く続いたような気がする。  平成ノブシコブシが、『(株)世界衝撃映像社』でちょっとだけテレビに出るようになったくらいだろうか。林さんから、「芸人を辞める」というメッセージが届いた。清々しいくらい簡潔な文面だったことを覚えている。  新幹線で目的地に向かっていた僕は、反射的に席を立って、直立不動でその文面を見ていた。乗車中、なんて返信していいか分からず、書いては消し、書いては消しの繰り返し。今までの思いを、自分なりに綴れたかどうかは分からないけど、気が付くと新幹線は目的地に到着していた。  芸人をやめた林さんとは会わなくなった。最後に会ったのは、10年くらい前だったと思う。  その林さんと二人きりでラジオのブースの中にいる。あの頃だって、二人でラジオなんてやったことはない。久々に会っても、20年前と変わらずに緊張している自分がいた。多分、死ぬまで林さんには緊張してしまうと思う。  林さんは、いま、自分が生まれ育った南房総市について発信している。市議会議員を目指そうと思ったきっかけは、2019年に猛威を振るった台風15号に起因するという。千葉県、とりわけ房総半島は甚大な被害を受けた。何か役に立てることはないか――。真剣に南房総市について語る林さんを見て、 芸人時代に敷かれていた心の鉄のカーテンはなくなったんだなって思った。少なくても僕にはそう見えた。  じゃあ逆に、自分はどう思われているんだろう? 決してそれは、ネガティブな感情ではなくて、自分の血と肉を作ってくれた師匠を前にして、緊張しない弟子なんていないよねって。「今のお前の笑いは鈍いんじゃないの?」なんて思われているかもしれないと思うと、ドッと汗が噴き出してきた。  僕は、「自分は人間的にこれだけ成長しました」というところを見せたかったんだと思う。あの放送中、音楽がかかっている間のフリーの時間、ずっと林さんに話し続けて、よく分からないアピールをしていた。20年前と変わらない。この日だけは、音楽がかかっている放送に乗らない時間が、自分にとって本番だった。この人にだけは、「つまらない」と思われたくない。  bayfmのブースはガラス張りになっていて、ちょうど夕暮れ時の西日が林さんと僕を包み込む。オレンジ色に染まるブースの中で、昔を懐かしんだり、今に思いをはせたり、これからやりたいことを話していると、なんだか泣けてきちゃって。裏のTOKYO FMでは、やしろさんがパーソナリティーを務める、『Skyrocket Company』が流れている。  放送中、おさむさんからファックスが届いた。 「若い頃は、人の悪口や妬みしかしゃべらなかった二人が、こうやって人に感謝する回が聴けて、とても幸せです」  生きているといろんなことがある。良いことも悪いこともあるけれど、良いことに巡り会うために、いま、この瞬間を生きよう。

EXILE 小林直己、THE RAMPAGE 与那嶺瑠唯と後藤拓磨が福島でダンストーク ! ランペと福島の意外な関係も明らかに? 30日放送の「JAPAN MOVE UP!」

2023.09.30Vol.Web Originalエンタメ
 小林直己(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS、以下三代目)、与那嶺瑠唯と後藤拓磨(ともにTHE RAMPAGE)が9月30日放送のラジオ「JAPAN MOVE UP!」(TOKYO FM、毎週土曜21時30分~)に出演する。  3人は今月18日に福島県相馬市で行われた福島県最大のダンスイベント「EAST JAPAN DANCE CAMP 2023」に参加、番組ではその際に行われた公開収録の模様を放送する。  相馬青年会議所理事長の茨木祐賢さんとともにダンスのチカラについてトーク。3人は、2014年に東北復興を祈念して福島県のスパリゾートハワイアンズで行われた「夢の課外授業中学生 Rising Sun Project」に、EXILE ÜSAやTETSUYA、THE RAMPAGEのメンバーとともに参加し、福島県と東京都の中学生と一緒に「Rising Sun」を踊っている。番組では当時を振り返ったり、ダンスについて、ダンスと自分自身について、三代目やTHE RAMPAGEの最新ツアーや取り組みについても話す。また、THE RAMPAGEと福島のつながりも明かされる。  放送は、radikoやAuDeeでも聴ける。

梅野源治が武田幸三との対談に「うれしい気持ちと反省する気持ち。今回は結果で示す」と気合を入れ直す【RIZIN LANDMARK】

2023.09.29Vol.Web Original格闘技
「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の前々日インタビューが9月29日、愛知・名古屋市内で開催された。  元ラジャダムナン・スタジアム認定ライト級王者で“日本ムエタイ界の至宝”梅野源治(PHOENIX)が「今回は結果で示す」と気合を入れ直した。  梅野は前戦となったRIZIN札幌大会で鈴木宙樹にKO負けを喫し、今回は捲土重来を期しての戦いとなる。今回もヒジありのキックボクシングルールで“K-1グループからの刺客”斎藤祐斗(JK TRIBE)と対戦する。  梅野は試合については「前回、思い描いたような形の試合内容と結果につながらなかったので、そこはしっかり反省して今回やることはしっかりやってきた。後は見せるだけだな、という。それだけ」と語る。梅野は対戦相手の他にRIZINスタッフによる入場パフォーマンスでのいじりというもう一つの敵がいるのだが、今回は「できる限りの対策をしたので、当日は集中して試合に臨めるんじゃないかと自分の中では思っています」と対策は取ったよう。その対策については「笹原さんに直接電話して“ふざけんな。やりすぎだ”。後は“早く佐藤大輔に会わせろ”と言った。ツイッターでも笹原さんから“今回はふざけません”と言っていただいた。“佐藤大輔にも言いました”と電話でも言われた」とRIZINの広報を担当する笹原圭一氏と直接電話で話し、念押ししたことを明かした。しかし「ツイッターで“今後、佐藤大輔と仲良くなれる日も来るのかもしれない。今回、試合が終わったら会わせてくださいね”と書いたが、そこには返信はなかった。その後、電話しても出ない」と一抹の不安はぬぐえない。

所英男が盟友・金原正徳の勝利に刺激「近年まれに見るほど勝ちたいという気持ち」【RIZIN LANDMARK】

初参戦のANIMAL☆KOJI 山籠もり修行で鍛えたメンタルを武器にイゴール・タナベ狩りを誓う【RIZIN LANDMARK】

2023.09.29Vol.Web Original格闘技
「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」(10月1日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の前々日インタビューが9月29日、愛知・名古屋市内で開催された。  今年4月までK-1グループで戦い、今回がRIZIN初参戦となるANIMAL☆KOJI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)が山籠もり修行で鍛えたメンタルを武器にイゴール・タナベ(ブラジル/セラヴィー)からの勝利を誓った。  ANIMALはイゴールとの対戦を前に山籠もりを行ったのだが「3~4日前に出てきた。試合が決まってからすぐ山に篭っていたので、1カ月ないくらい。トレーニングに関してはサンドバッグの代わりに太い木を蹴ったり叩いたりタックルを打ったり。基本的には森の中にあるものを使ってのトレーニングをしてきた。ちょっと持っていった道具を木につないでパンチを強化するトレーニングもした。雨が降ると足元が悪くなって、シャドーやったりするのもすごい大変だったのでそういうところでバランスが鍛えられた。『臥薪嘗胆』って言葉が好きなんですけど、硬いところに寝て、大器晩成じゃないから、絶対に格闘技で成り上がろうと思い、山に行っていました」と山でのトレーニング内容を明かした。  トレーニング以外でも「ご飯が食べれない時や水が飲めない時があったので、心が折れそうになった時もあったが、期間を決めていてやり遂げた気持ち、カエルを食べたのですけど、今まではヘビとかカエルとか食べられなくて。でもそういったものも食べれたので、苦手なことをいろいろ克服できた」と精神力の強化が一番の成果だったよう。  その過酷な修行中には「雨の日に水が入ってきて、足とかがびちゃびちゃになって皮がめくれたり、虫以外食べられないときは危機感があった」という。そんな中で「試合前にこんなことやってていいのか?」という考えが浮かび、電波が入ったり入らなかったりでたまに見るSNSで「俺の対戦相手は絶対いい練習をして、いいサプリを摂っている」と思う時もあったが「伝説を作った偉人は人と同じやり方じゃない。サプリじゃない。一番は心」と自らを奮い立たせたという。そして「心だけで勝てないのはもちろんなんですけれども」とも付け加えたANIMAL。

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