「音楽劇『三文オペラ・歌舞伎町の絞首台』劇中歌披露&会見」が12月16日、東京・新宿の新宿FACEで行われた。
三文オペラは当時、新進気鋭の劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルが1928年に世に放った音楽劇。その後、ミュージカル、舞台、オペラ、映画などジャンルや国境を越え、さまざまな形で上演・上映されてきた。
この日は同作の中の代表曲でもある「Mack the Knife」をベースとした「もりたあと Mack the Knife」をはじめ劇中歌4曲が披露され、その後に行われた会見でプロデューサーと音楽監督を務める湯山玲子氏は今回の上演について「ここ(新宿FACE)は1990年代から2000年代にはLIQUIDROOMというライブハウスだった。ちょうどテクノやハウスが出てきたころ。聖地のようにいろいろな来日アーティストが集まって、電気グルーヴもここから出ていった。ある種、文化的遺産のような場所だった。近年、ここが格闘技場になって久しいんですが、あえてそこでもう一度、クルト・ヴァイルとブレヒトの三文オペラをやるという仕掛けになったことが、今回のポイントの一つ」などと語った。

