スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
マラソン・世界陸上 ドーハ【アフロスポーツ プロの瞬撮】
2019.11.06
Vol.web Original
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
第17回「IAAF世界陸上競技選手権大会(世界陸上)」(9月27日〜10月6日、カタール・ドーハ)で日本は2つの金メダルと1つの銅メダルを獲得した。
来年8月にロンドンで開催される陸上の世界選手権の代表選考会を兼ねた「福岡国際マラソン」(4日、福岡市・平和台陸上競技場発着)で埼玉県庁勤務の公務員ランナー・川内優輝が2時間9分11秒で日本勢トップの3位となり、派遣設定記録の2時間7分以内には届かなかったが、有力候補に浮上した。
優勝は2時間8分48秒で昨年の世界選手権銀メダリストのイエマネ・ツェガエ。
川内は3週間前に右ふくらはぎを痛め、2日前には左足首も捻挫し、欠場すら考えるほどの最悪のコンディション。しかしペースメーカーが22キロ過ぎまでに全員離脱するアクシデントもあり、遅いレース展開となったことから60回以上のマラソン経験の蓄積がものを言った。
川内はレース後「最悪の状態でスタートラインに立った。ベストを尽くせてホッとした」と涙を浮かべた。