SearchSearch

ユースケ・サンタマリア『麒麟がくる』で朝倉義景「僕は”てんとう虫”って呼んでいる」

2020.11.21 Vol.Web Original

 放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』で、越前の戦国大名である朝倉義景を演じているユースケ・サンタマリア。これまで誰もがその名を知るといっても過言ではない数々の作品に出演してきたが、大河ドラマへの出演はこの『麒麟がくる』が初めてだ。

「大河ドラマは初出演ですし、時代劇の経験もあまりなく、ましてやこんなに地位の高い大名の役は初めてなので、その時代の言葉遣いに苦戦しながら挑戦の日々ですね。本当に、ちょっとしたきっかけでセリフが飛んでしまうので、撮影の日は1日誰ともコミュニケーションがとれないでいます(笑)」

駿河太郎『麒麟がくる』に初登場!吉田鋼太郎と対立も「見習わないと」?

2020.11.15 Vol.Web Original

 放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』の15日放送回で、駿河太郎が初登場する。駿河は、大和を支配下におこうとする松永久秀と対立する、筒井順慶を演じる。

「 地元の方にすごく愛されてた人ということで、武将としての駆け引きの部分と人としてのおおらかさを意識して演じています。特殊メイクや衣装などからも、単なるお坊さんではなくちゃんと武将に見えるようにしています」と、駿河。

 久秀を演じる吉田鋼太郎とはいつか共演したかったと語り、敵対する役どころでの共演に「こんなに幸せなことはありません」とコメントを寄せていた。

「視聴者目線で見ているかぎり、鋼太郎さんは結構自由に演じていらっしゃるので、あそこまでお芝居を楽しめるのはすばらしいし、見習わないといけないなと思っていますが、一方で順慶はちゃんと演じないといけないなと…。順慶は若くして 1 つの国を治めてきているので、松永だけではなく誰かと相対したときには、凜とした強さが必要ではないかと思っています。今後、久秀と関わるシーンも多くなると思いますので、どういうお芝居になっていくのか僕自身もとても楽しみです。僕はどれだけ鋼太郎さんがふざけてもふざけないと心に決めています (笑)」

 15日放送の第32回「反撃の二百挺(ちょう)」では、光秀(長谷川博己)と順慶との出会いが描かれる。京に戻った光秀は戦で失った鉄砲を調達しようと、木下藤吉郎(佐々木蔵之介)と堺を訪れる。丸薬の商いで成功した駒(門脇麦)、さらに久秀と大和で争う順慶と知り合い、駒の助けを得て大量の鉄砲の調達に成功する。

「光秀と鉄砲を巡って駆け引きをしますが、 その場で、自分の損得を考えながら瞬時に判断していきますので、展開がとてもスリリングです」と語る。

 順慶は光秀と接近し、のちに光秀の与力となるが、史実では本能寺で光秀を裏切る。

「本能寺の変のあと、順慶は光秀を助けようとしていますが、最終的には秀吉側についたそうです。ドラマの中でどのように描かれるかまだ分かりませんが、自国のことや筒井家のことを考えて苦渋の決断を迫られて決断したと、ただ単に光秀を裏切ったのではない展開になっているとうれしいです」

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

風間俊介の家康登場『麒麟がくる』で三英傑が勢揃い

2020.11.08 Vol.Web Originaⅼ

 8日放送の大河ドラマ『麒麟がくる』で、織田信長、木下藤吉郎(秀吉)、徳川家康の三英傑が勢揃いする。そこに、松永久秀、柴田勝家らも加わり、名だたる武将が揃う。
 
 徳川家康を演じるのは風間俊介。この回から”家康”として登場する。

 風間は「物語の序盤では何者でもない元康が、これから徐々に頭角を現していきます。とはいえ、皆さんが思い描く天下人とはほど遠く、まだまだ家康としては完成していません。名だたる武将の中で、誰が天下を取っていくのかは視聴者のみなさんはすでにご存じですが、登場人物たちはもちろん誰もそのことを知りません。家康についても「まだまだこれから」という風に見えたら良いなと思います」

 第31回「逃げよ信長」では、信長の退却戦である金ヶ崎の退き口が描かれる。信長(染谷将太)は、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)のいる一乗谷まであと一歩のところまできた金ヶ崎で、浅井長政(金井浩人)に裏切られ、朝倉と浅井に挟まれてしまう。このまま前進するという信長を光秀は(長谷川博己)は今死んではならない、逃げるべしと説得する。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

吉沢亮「プライベートを充実させるのは2022年に」手帳の新CMのオンエア始まる

2020.11.03 Vol.Web Originaⅼ

 吉沢亮が出演する高橋書店の新しい手帳のCM「選べる未来、285種類。」篇の店頭でのオンエアが3日スタートした。

 CMは、吉沢が、ずらりと並んだ285種類の手帳のなかから2021年の一冊を選ぶという内容。腕を組みながら「こんなにあるんだ」と、見たり触ったりし、自分用の1冊を探す。

 CMのなかで「手帳を選ぶその時から、新しい1年は始まっている」と吉沢。昨年行われた同社のイベントではまっさらな2020年の手帳に誕生日を書き入れていたが、2021年は大河ドラマ『青天を衝け』に主演し、渋沢栄一を演じることが決まっている。

 吉沢は「大河ドラマの撮影ばかりの年なので、とにかく体調には気を付けていきたいです。プライベートを充実させるのは2022年に頑張ろうと思います(笑)」と抱負を語っている。

 CMは高橋書店の公式サイトで見られる。

 テレビでの放映は11月27日にスタート。同時に特設サイトでも公開する。

坂東玉三郎、『麒麟がくる』で高貴で美しい帝「納得してもらえるような人物になれたら」

2020.11.01 Vol.Web Original

 坂東玉三郎が1日放送の大河ドラマ『麒麟がくる』の第30回「朝倉義景を討て」から登場する。玉三郎は本作で大河ドラマに初出演。第106代天皇の正親町(おおぎまち)天皇を演じる。

「正親町天皇は、高貴で美しい帝と呼ばれています。そこにはプレッシャーを感じていますが、なるべく作りこまず、自然に見えるようにできたらと思います。光秀の存在や信長の存在、動乱の世の中に対しても俯瞰して見ている、包み込むような存在でいることを心がけています」
 
 資料なども公開されておらず、つかみにくい役としながらも、「どこまで正親町天皇として“居るだけで何かを感じさせる”ことができるかが課題だと思っていますし、挑戦だと感じています。こんな人がいたんだと、みなさんに納得してもらえるような人物になれたらいいなと思います」と話す。

 正親町天皇は織田信長とうまく距離を保ちながら没落した朝廷の存続を図る。1日の放送回では染谷将太演じる信長と対面する。

「染谷くんとのシーンは楽しかったですね。芝居の間は、言葉をひと言ふた言しか交わさなかったのですが、とても有意義な時間を過ごせました。彼は、これまでとは違った信長像を自分のものにされていると思います。正親町天皇と信長の、二人のやりとりにもぜひご注目いただきたいと思います」と、コメントしている。
 
 第30回「朝倉義景を討て」では、孤独な立場の義昭(滝藤賢一)は、良き話し相手となっていた駒(門脇麦)と弱きものを救う悲田院づくりの夢を通して仲を深める。一方、光秀(長谷川博己)は、信長が越前の朝倉攻めを決めたことを知る。光秀は信長に、帝に戦の是非を認めてもうことで、ほかの大名も自ずと集まると助言する。信長は上洛し、帝・正親町天皇に拝謁する。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

滝藤賢一、信長・染谷との芝居「楽しい」大河ドラマ『麒麟がくる』で足利義昭

2020.10.18 Vol.Web Original

 大河ドラマ『麒麟がくる』は18日放送分から「京~伏魔殿編」がスタートする。第 28 回「新しき幕府」では、足利義昭(滝藤賢一)が上洛を果たし、勢いに乗った織田軍が周囲の三好勢を一掃。信長(染谷将太)が「大きな世を自分で作る」という野望に向かっていく。

 足利義昭を演じる滝藤賢一は、「上洛後、義昭は幕府の中でさまざまな策略に翻弄されていきます。義昭は“軽いみこし”で、みんな将軍家を軽視しているので、誰も義昭の言うことを聞きません。この後、その中で各大名をまとめて信長を追い込んでいきますが、信長との関係性がどこで狂うのか、信長を討つ覚悟が義昭の中にいつできるのか楽しみです」。

 これから、義昭と信長の関係性が描かれていく。滝藤は「義昭はとても信長に心酔しており、信長のことを今のところ全く悪く思っていません。今後、信長包囲網をやることが心配になってきました」。

 また、信長を演じている染谷将太については「 信長役の染谷くんとお芝居するのはとても楽しいです。見透かされているような、何を考えているか分からないような目つきをして いたり、言葉とは裏腹な部分の駆け引きがとてもおもしろいですね」

 一方染谷は「僕はずっと「信長はピュアな人間として演じています」と言い続けてきたのですが、滝藤さん演じる義昭を見て、はるかに恐ろしいピュアさを感じました」と笑う。

「義昭が振り回されている感じや、いろんなことを周りから言われすぎたせいで彼自身が追い込まれ、バランスが崩れていくところにもご注目いただきたい」と、滝藤。義昭と信長の関係性の変化に注目だ。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

片岡鶴太郎『麒麟がくる』で光秀と対立!「憎たらしいキャラクターを演じたい」

2020.10.18 Vol.Web Original

 片岡鶴太郎が18日放送の大河ドラマ『麒麟がくる』に初登場する。

 演じるのは室町幕府の執務を取り仕切る摂津晴門。幕府の存続を第一に考える保守的な人物で、光秀(長谷川博己)とは、幕府のありようをめぐって、ことあるごとに対立する。

「後半戦は、足利義昭を将軍とした新しい幕府があり、 幕府というステージに明智光秀が登場しますが、光秀がそこで最初に超えなければならない壁が晴門です。狡猾で裏でいろんなところに手を回している嫌な人物と、光秀はこれまで対峙する経験がなかったと思います」と、片岡。そのうえで「光秀は晴門との出会いによって、官僚的な晴門をどのように攻略していくのか考えていきますし、純粋な志と麒麟を求めている純真な心でそこを打ち破っていく、光秀の核心をつくるきっかけにもなったのではないかと思います」。

 プロデューサーには「今回は悪役です」と言われたという。

「光秀をどういじめていくか、どのような策略の中で光秀を動揺させるか、そして視聴者のみなさんにも「嫌なヤツだな」と思っていただけるか。官僚的な頭の良さと、エリートのプライドで、光秀をこれからどんどん追い 込んでいきます。やはり悪役がいないと、ヒーローは輝きませんからね。憎たらしいキャラクターを演じたいと思います。晴門の、さげすんだ眼つきや顔つきにも注目して」と、話している。

 18日放送の第28回「新しき幕府」では、ついに足利義昭(滝藤賢一)が上洛を果たし、勢いに乗った織田軍は周囲の三好勢を一掃する。先の将軍・義輝暗殺に関与していた疑いのある松永(吉田鋼太郎)の処分を巡って、織田側と三淵ら奉公衆の意見が割れる。義昭は信長(染谷将太)の意見に従う代わりに幕府の政務を代々将軍に仕えてきた摂津晴門(片岡鶴太郎)に任せることを認めてほしいという。幕府を腐らせてきた張本人ともいえる摂津の再起用に光秀(長谷川博己)と藤孝(眞島秀和)は胸騒ぎを覚え……。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

染谷将太「最後までちゃんと信長を全うしたい」 大河ドラマ『麒麟がくる』は京~伏魔殿編へ

2020.10.17 Vol.Web Original

 新しい明智光秀像を描いている大河ドラマ『麒麟がくる』。18日放送の第28回 から京~伏魔殿に入る。

 最新話では、足利義昭(滝藤賢一)が上洛を果たし、勢いに乗った織田軍は周囲の三好勢を一掃。信長(染谷将太)はさらに力をつけて、「大きな世を自分で作る」という野望に向かっていく。

「上洛した際、演じていて一番感じたのは、光秀への信頼でした」と、染谷。「光秀に言われたことをやって悪い思いをしたことがないので、光秀に対して絶大な信頼を置いています」

 染谷演じる信長から受ける印象も少し変わってきたように感じる。

「信長は、どんどん力をつけて強くなっていく中で、“全能感”といいますか、怖いもの知らずになっていきます。戦に勝ってみんなからほめられることがうれしいという点はこれまでと変わりませんが、自分の目標だけに邁進していきます。少し前までは戦で仲間が死んで悲しいという感情もありましたが、今はそういう感情も欠けていっている気がします」

 光秀は活躍が認められて将軍奉公衆に取り立てられる。先の将軍の義輝暗殺に関与していた疑いのある松永(吉田鋼太郎)の処分を巡って、義昭は信長の意見に従うという。

「これから、信長と足利義昭との関係性が描かれていきますが、この2人は本当に正反対な考え方を持っています。信長には大きな目標がありますが、それは将軍のそばにいて、幕府を使わないと実現できないと分かっていて、義昭を利用しているという印象が現段階では強いです。僕はずっと「信長はピュアな人間として演じています」と言い続けてきたのですが、滝藤さん演じる義昭を見て、はるかに恐ろしいピュアさを感じました(笑)。戦のためのお金を見ても、「これで何人もの命が救える」と、キラキラした目でおっしゃる ので…信長と義昭のピュアさの方向性は違いますが、義昭は恐ろしいほどピュアな将軍だと思いました」

「信長を演じるのはすごく楽しい」と、染谷。「今回の信長は、分かりやすい悪役ではなく、ひとりの人間として丁寧に描かれています。ただ暴走するのではなく、そこにはちゃんと動機があり、過去のトラウマなどのさまざまな力が加わって、信長がどんどん止められない存在になっていきます。最後までちゃんと信長を全うし たいなと思います」。

「大きな世」を目指して突き進んでいく信長の姿から、さらに目が離せなくなりそうだ。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

小籔千豊『麒麟がくる』で本郷奏多と対立「僕を憎んでいただけたら」

2020.10.03 Vol.Web Original

 放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』の第26回(4日放送)から、小籔千豊が登場する。役者としての活躍も浸透してきた小籔だが大河ドラマへの出演は本作が初めて。

 小籔が演じるのは二条家の当主の二条晴良。

「公家の方を実際に見たこともないですし、友達にもいないですし、知り合いで「公家とバーベキューした」という話も聞きませんので、公家のイメージがどうしても想像の範囲でしかありませんが、演出の方やプロデューサーの方からどういう感じの役なのか事前にお話を伺ったので、そのイメージを守って演じていきたい 」という。

 所作指導やことばの指導も受けた。

「袖の持ち方や笏(しゃく)の持つ位置など、逐一教えていただいています。さすが大河ドラマ。盤石の布陣ですね! 何とか僕でも所作は公家に近い形に出来ていると思います。 本当は馬に乗って誰かを斬ってみたかったですが、今回は公家ですし、忍法を使って誰かを暗殺するシーンもありませんので(笑)、粛々と公家に近づけるように努力していきたいです」

 公家とサラリーマン。共通点があるという。

「公家でも、将軍を利用して自分の権力を誇大にしていこうという人や、パワーバランスを気にして出世を虎視眈々と狙っている人など、ある人から見たら悪い人、ある人から見たら利用価値がある人がいて、こういう世界はサラリーマンの社会でもあるのかなと思い、現代の人の感覚に照らし合わせてやっていこうと思っています」

 本郷奏多演じる近衛前久と対立する。

「作品としては近衛目線で描かれるので、視聴者のみなさんは、二条晴良は腹立つなとか、いやらしいヤツだなという印象を持つと思いますが、二条としては別に憎たらしいことを言おうとしているのではなく、二条にもある種の正義があり、ちゃんとした政治をしたいという思いから、自分は正しいことをしていると思い、やっていたのでは」と、語る。
  
「近衛さんや他の方を通して「二条は嫌なヤツだ」と思ってご覧いただけたらありがたい」と、小籔。「近衛前久役の本郷奏多 さんがすごく素敵な俳優さんですので、本郷さんをみなさんで応援していただき、そして僕を憎んでいただけたらと思います」

 第26回「三淵の奸計(かんけい)」 では、光秀(長谷川博己)や三淵(谷原章介)が義景(ユースケ・サンタマリア)の真意に次第に不安を感じる。上洛をしても三好勢と十分に戦えないと判断した光秀は、信長(染谷将太)を訪ね、単独で上洛をするように訴える。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

向井理「武家の頭領らしく、勇ましく散りたい」大河ドラマ『麒麟がくる』で足利義輝を好演

2020.09.19 Vol.Web Original

 放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』で再び物語が大きく動く。20日放送の第24回「将軍の器」では、クーデターが勃発し、将軍・足利義輝が殺害される。そして、将軍の座を巡り、京は二分する。

 義輝を演じているのは向井理だ。足利の時代という伝統、時代とともに押し寄せる新たな勢力のあいだにありながら、懸命に生きる姿、そして滅びていく儚さには胸を締めつけられた。

「新しい時代が来るということは、古い時代が終わるということです。その中心にいた人物で、自分の力や想いだけでは抗えず、時代にからめとられたような人です。ただ可哀想という気持ちは無く、その時代の中でも懸命に生きることでその生き方を踏襲する人物もいたと思うので、その功績はあったかと思います」

 演じるうえで「いつまでも麒麟が来る道を模索していたように思います」と、向井。「ただ、終盤は自分の行く末をわかっているような気持ちでいました」と話す。第23回での、長谷川博己演じる十兵衛(明智光秀)とのシーンでは、向井も言うように「将軍とはいえ、一人の人間の危うさのようなもの」があった。

 第24回では義輝の最期が描かれる。「武家の頭領らしく、勇ましく散ることができたらなと思います」と、向井。
 
 義輝は剣豪将軍とも呼ばれる。

「義輝について調べる中で、史実のようなものや創作のようなものなど色々ありました。そのなかで演出の方に合理性や物語性、そいて今回の大河ドラマの目指す所を意識して殺陣を作っていただきました。今までに無い立ち回りになっていますので、細かい部分も見ていただければ幸いです」。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

向井理「いろんな義輝をお見せできれば」大河ドラマ『麒麟がくる』で魅せる、重みと儚さ

2020.09.13 Vol.Web Original

 大河ドラマ『麒麟がくる』の第23回「義輝、夏の終わりに」が13日、放送になる。新型コロナウイルスの影響による”麒麟を待つ”期間を経て8月30日に放送が再開。桶狭間の戦いの4年後から紡がれるストーリーのなかで、やはり目が行くのは将軍・足利義輝。向井理が演じている。

 向井は義輝を「長く続く足利の時代にあって、その終焉の始まりにあたる人物」とし、「重んじてきた伝統と、時代と共に押し寄せる新たな勢力の狭間で揺れる難しい情勢の中で懸命に生きていたのだと想像します。争い事の無い世の中を願う所が魅力なのではないでしょうか。その姿を見て、光秀も何かを感じたのかもしれません」と、魅力を語る。

 演じるうえでは「没落してゆく将軍家を感じながら、武家の棟梁であるプライドも持ち併せているところ」を大切に、「13代目まで続いてきた重みと、いずれ滅びる儚さを両立させることは意識してきました」という。

 第22回放送の「京よりの使者」では、三好長慶(山路和弘)が権力を掌握し、義輝は完全な傀儡(かいらい)に。やる気を失い、”麒麟がくる国”にしたいと語っていたころとは別人のようになっていた。そこに、話し相手として光秀(長谷川博己)が呼ばれた。

 長谷川とは初共演。

「役柄の立場はありますが、こちらが色々と吸収できればと思っていました。長谷川さんとのシーンは私が話すことが多く、長谷川さんはそれに対してリアクションする事が多かったです。リアクションはとても難しく、一つのリアクションでシーンが左右されます。それをとても丁寧に演じておられて、とても助かりました」

 将軍奉公衆を演じている谷原章介と眞島秀和との共演シーンが多い。

「谷原さんはドラマでは初めて共演したのですが、お芝居はもちろん、普段話している会話もとても多彩で、スタッフ、キャスト分け隔てなく接する姿が印象的でした。眞島さんは10年振りの共演でしたが、相変わらず誠実な性格とお芝居で、役柄上ではありますが、とても支えられました」。

 時代が大きく変わっていくなかで、見てほしいのは「足利家が失墜していく様」だと向井。「人間は移り気で、その時や周りの環境で変わります。いろんな義輝をお見せできれば幸いです」

 第23回「義輝、夏の終わりに」では、義輝の文を手に、光秀は信長(染谷将太)のもとに向かうが、信長は美濃攻めに苦戦しており話もできない。代わりに取り次ぎを任された藤吉郎(佐々木蔵之介)から、京で長慶の子らによる義輝暗殺計画のうわさがあると聞いて……。

『麒麟がくる』は、毎週日曜、総合で午後8時、BSプレミアムで午後6時、BS4Kで午前9時。再放送もある。

Copyrighted Image