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森七菜「お着物の下にネルシャツ」劇中で着た大正時代の最先端ファッションをアピール

2023.05.13 Vol.web original

 

 公開中の映画『銀河鉄道の父』の公開記念舞台挨拶が13日、都内にて行われ、主演・役所広司、共演の菅田将暉、森七菜と成島出監督が登壇。森が劇中で着用した、こだわりの大正ファッションを振り返った。

 宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、賢治の父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)の映画化。

 映画を見た人からの絶賛の声を喜んだ一同。、賢治の父・政次郎を演じた役所は「いい感想ばかり並べているのかもしれないですけど(笑)うれしいですね」と感激。

 賢治を演じた菅田も、知人から好評の声が相次いでいると明かし「うちの家族は森七菜ファン。完全に、森さんが、森さんがという感想しか聞いてない」と苦笑。すると妹トシを演じた森は「しめしめですね(笑)。うれしいですね。まさか菅田さんのご家族から…」と照れ笑いしつつ「私も周りの反響が大きくて。久しぶりにあんなにほめてもらったなと思います」と手ごたえを語った。

 そんな森は、映画の中で注目してほしい細かなこだわりについて聞かれると「私が着ている衣装です。毎回、鮮やかなお着物でかわいいんです。袴とか。あの時代って、お着物の下にネルシャツを着るのが流行っていた時期があったそうで。豊かなお家ということで、トシも流行りを取り入れているので」と、着物の下にネルシャツを着るスタイルや、袴にブーツといった劇中の大正ファッションをアピール。

 この日、冒頭の挨拶で「今日は“雨にも負けず”来てくださりありがとうございます」と、宮沢賢治の有名な詩の一節を用いて挨拶し「うまいこと言っちゃおうかなと思って(笑)」と笑顔を見せていた森。

 ところが最後の挨拶で役所が「今日、東京は雨が降っています。雨にも負けずお越しいただいて…」と森の冒頭あいさつを“横取り”しニヤリ。森は「それ私の…」とつぶやき会場の笑いをさそっていた。

役所広司「21歳の僕は必見」若返りメイクを楽しみ現在21歳の森七菜に「同級生なんです」

2023.05.13 Vol.web original

 

 公開中の映画『銀河鉄道の父』の公開記念舞台挨拶が13日、都内にて行われ、主演・役所広司、共演の菅田将暉、森七菜と成島出監督が登壇。21歳から70代までを演じた役所が、青年期のメイクを振り返った。

 宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、賢治の父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)の映画化。

 続出中のリピーターに向け、注目して見てほしいこだわりのポイントを聞かれると、青年期から老年期までを演じた役所は「21歳の僕は必見ですね。一生懸命メイクさんが若返る努力をしてくださって。頑張りました」とアピール。

 すると菅田が「あれ今、森さん…?」と気づき、森も「21です」。今の森と同年齢を劇中で演じたという偶然に、役所は「同級生なんです(笑)」と冗談めかしつつ「支度中に、だんだんシワが減っていく自分を楽しんでいました」と実年齢の67歳から21歳への若がえりを楽しんだ様子。

 一方、賢治を演じた菅田は「劇中に映っている書き物はほとんど自分で書いています。めちゃめちゃ(賢治の文字を)模写しました。DVDで見ることがあったら一時停止して劇中の文字と、宮沢賢治記念館に展示されているものを見比べてほしい」と胸を張った。

 この日は、本作が6月にカナダで行われるトロント日本映画祭のコンペ部門オープニング上映に決定し、成島監督が特別監督賞を受賞したことも発表。成島監督が「(特別監督賞は)実績でもらえる賞とのことで、役所さんと一緒させてもらった4本も足しての賞だと思います」と喜びを語ると、役所も「成島監督とはお互い“チンピラ時代”からの知り合い(笑)。助監督をされているころからの友人であり仲間なのでうれしいです」と祝福していた。

役所広司「バスケやってた」アクションでの強じんさに若手俳優が驚き 菅田将暉は「“大木”だよね」

2023.05.05 Vol.web original

 

 映画『銀河鉄道の父』の初日舞台挨拶が5日、都内にて行われ、主演・役所広司と共演の菅田将暉、森七菜らキャスト陣、成島出監督が登壇。“宮沢一家”を演じたキャストたちが和気あいあいと撮影を振り返った。

 宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、賢治の父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)の映画化。

 劇中では、父・政次郎と息子・賢治の激しい衝突シーンを演じたという役所と菅田。役所が「(明治の時期は)実際にランプの明かりだけで撮影しています」と振り返ると、菅田が「現場でたくさんランプが割れて大変だったんですよ。ちょっとヒートアップして、役所さんとぶつかるシーンで壊してしまい…。けっこう貴重なガラスのランプだった」と苦笑。役所が「僕たちがケガするよりランプが壊れるほうをスタッフは気にしていた」と明かすと、菅田も「ランプは替えが効かないのでね(笑)」。

 賢治の妹トシ役の森が、そんな2人の激突シーンに圧倒されたことを明かすと、役所は「菅田くんは仮面ライダーもやってるし怖かったですね(笑)」と振り返っていたが、賢治の弟・清六役の豊田裕大が「僕は3歳から20歳までバスケやっていて筋トレとかずっとしていたんですけど、役所さんを抑えるシーンで、全力の役所さんを僕の筋力では抑えられなくて…」。

 すると菅田も「分かる!全然動かない。“大木”だよね」と役所の強じんさに感嘆。

「筋トレとかなさっているんですか」と豊田から聞かれた役所は「僕もバスケやってたんだよ」と明かしつつ「散歩くらいです。高齢になると無理しちゃいけないとテレビで言っていたので(笑)」と照れ笑い。

 また、役作りのための食事制限で地方ロケでのご当地名物もほとんど口にできなかったという菅田が「僕は近くのスーパーでキャベツの千切りを買って食べていました。それが仕事なんで」とあきらめの表情を見せると役所は「役者の鏡だね!」と混ぜっ返し会場の笑いをさそっていた。

 この日はイーハトーブ子ども合唱隊が宮沢賢治作詞作曲「星めぐりの歌」を披露した。

 この日の登壇者は役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督。

 映画『銀河鉄道の父』は公開中。

役所広司さんの“正義”がダイレクトアタックしてくる宮沢賢治の生涯とその父を描いた映画『銀河鉄道の父』が想像以上の傑作だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2023.04.26 Vol.web original

 この1週間も『J-BOTケロ太』の撮影で飯能の皆さんにお世話になっております。23日には41歳になりまして、そんなこともニュースにしていただきました。僕やJ-BOTケロ太を知るきっかけになるといいなあ、と思う今日この頃です。

 さて、今週も始めましょう。

森七菜「菅田将暉さんて何人いるんだろう」兄妹役でカメレオン俳優ぶりに感嘆

2023.04.05 Vol.web original

 

 映画『銀河鉄道の父』完成披露試写会が5日、都内にて行われ、主演・役所広司と共演・菅田将暉、森七菜ら宮沢賢治一家を演じた豪華キャスト陣と成島出監督が登壇。菅田が演じる宮沢賢治の妹を演じた森が菅田のカメレオン俳優ぶりをたたえた。

 宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、賢治の父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)の映画化。

 賢治の父・政次郎を演じた役所広司は「原作を読んでから、賢治の詩がものすごく美しく感じました」、“ダメ息子”宮沢賢治を演じた菅田将暉も「賢治の人間味に触れられた」と、本作で描かれる宮沢賢治像に目を輝かせる一同。

 賢治の妹トシを演じた森も「教科書の中の偉人、文豪というイメージが強かったんですけど、原作を読んで、こんなユーモアのある人に囲まれて生きていた人だったんだと思いました。これが高校生のころだったら、もっと楽しく教科書を開けていたのにな、と(笑)」と苦笑。

 さらに2回目の共演という菅田との兄妹役に「現場に入ると本当にお兄ちゃんのように感じてくるんです。菅田さんて何人いるんだろうな、と。今回は、宮沢賢治としての姿をたくさん見せていただきました」と菅田のカメレオン俳優ぶりに感嘆。

 そんな菅田は、方言やチェロなど役作りのために練習することが多かったと言い、劇中で披露しているチェロ演奏について「最初は、指さえ動いていればいいというオファーだったんですけど、音が鳴るなら使いたいと生演奏することになり、音できているから歌ってほしいと、チェロの弾き語りをすることに」と、演技中の音源がそのまま使用されたと明かし「ちゃんとサントラに“チェロ・菅田将暉”と載せてほしい」と訴え、会場の笑いをさそった。

 この日は、作品にちなみ登壇者の“おバカなエピソード”を公開。森は「最近の話なんですけど。旅行用に小さい容器に詰め替えた化粧水を、使い切ってしまおうと毎日使っていたんです。1週間くらい使っていたらあごの下から皮がむけはじめて…でも好転反応かな?と思って。あまりにも皮がむけるから、待てよ…とお風呂で手に出してこすったら化粧水が泡立って。シャンプーを化粧水と思って毎日使っていたという。バカというか悲しかったです」と肩を落とし、菅田から「オレもやったことある」と慰められていた。

 この日の登壇者は役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督。

『銀河鉄道の父』は5月5日より公開。

 

役所広司「自分で足にヒビ」、菅田将暉「コンセントにピンセット」痛すぎおバカ体験談明かす

2023.04.05 Vol.web original

 

 映画『銀河鉄道の父』完成披露試写会が5日、都内にて行われ、主演・役所広司と共演・菅田将暉、森七菜ら宮沢賢治一家を演じた豪華キャスト陣と成島出監督が登壇。役所と菅田が子供時代の衝撃的な失敗談を明かした。

 宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点を軸に、賢治の父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)の映画化。

  賢治の父・政次郎を演じた役所広司と“ダメ息子”宮沢賢治を演じた菅田将暉は初共演に「最高です」と顔を見合わせにっこり。役所が「もともと菅田ファンでした」と言えば、菅田も「僕も役所広司教なので」と、初共演での父子役で意気投合した様子。

 この日は、劇中で描かれる賢治のダメ息子ぶりにちなみ、登壇者がダメダメなエピソードを披露。

 役所は「小学生のころ、運動会に出たくないなと思っていて、運動場に小さな穴があったので、それで(足を)グリッとやって、運動会に出なくて済むかもと“痛い痛い!”と言ったら担任の先生に病院に連れていかれ、レントゲン撮られて、これで(平気だと)バレるなと思ったらヒビが入ってますと言われギプスをつけられて…」というエピソードを披露。

 すると菅田も「中学1年生のとき、理科の教室で、僕も同じようにつまらないなと思って、ピンセットの先を何かに当てる音が楽しくて動かしていたら、ピンセットの先が何かに引っかかって…。それコンセントで。次の瞬間、爆発が起きて学校中が停電になりました」と、危険すぎるおバカエピソードを告白。気づいたら泣いていたという菅田は「コンセントにピンセットを指したらダメなんだと学びました」と苦笑い。

 続けて賢治の妹役・森が「化粧水だと思って1週間使っていたのがシャンプーだった」というエピソードを明かしたが「骨折と停電の後だと弱いですね」と“父”と“兄”の衝撃エピソードに白旗。

 最後に、祖父役の田中泯が「ずっとバカでした。これからもバカが続くと思う。どれが1番バカな話か…」と言い、会場も“宮沢賢治一家”のおバカエピソードに大笑いしていた。

 この日の登壇者は役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督。

『銀河鉄道の父』は5月5日より公開。

MIYAVI「迷いました。ファン減っちゃうんじゃないかなと(笑)」UNHCR親善大使と真逆の役を受けた理由語る

2023.01.07 Vol.web original

 

 公開中の映画『ファミリア』の舞台挨拶が7日、都内にて行われ、役所広司、吉沢亮ら豪華キャスト陣と成島出監督が登壇。難民支援活動にも携わるMIYAVIが、真逆の役どころを演じた思いを明かした。

 国籍や育った環境、言葉の違いを超えて紡がれる“家族”の絆を描くヒューマンドラマ。

 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使を務め難民支援活動などにも携わるMIYAVIは、今回ブラジル人青年を追う“半グレ”という役どころに「今回、この役を受けるかすごく迷いました。ファン減っちゃうんじゃないかなと。けっこうひどいので(笑)」と苦笑しつつ「UNHCR親善大使と逆サイドの役でもあったので正直迷いましたけど。実際、いろんな国の難民キャンプに行くたびに…コロンビア、ケニア…いろんな国のホストコミュニティー、受け入れる側との摩擦って必ずあるんですね。日本に限らず。僕はこの役をやるうえで、逆側の視点を学べるんじゃないかというのが1つ。そして、こういった問題は日本にもあるんだということを知ってもらい、日本ではおもてなしという人を迎え入れる温かさもあるということも、役所さんしかり吉沢くんしかり、この作品で描かれているので」と役を受けた思いを語った。

 さらにMIYAVIは「日本では当たり前に平和があるけど、世界では当たり前じゃない。そういったことを考えさせられる作品。それを作り上げる本気度を成島監督から感じた」と振り返った。

 劇中では、格闘家でもあるサガエルカスとのアクションシーンも。MIYAVIが「本物の格闘家をボコボコにすることはあまりないので(笑)」と貴重な体験を振り返ると、サガエルカスも「僕もあんなにボコボコにされるとは(笑)」と“半グレ”MIYAVIの迫真の演技に舌を巻いていた。

 この日の登壇者は役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、MIYAVI、佐藤浩市、成島出監督。

「一番尊敬する役所広司さんと二番目の佐藤浩市さん…」成島出監督に佐藤が「二番かい!」

2023.01.07 Vol.web original

 

 公開中の映画『ファミリア』の舞台挨拶が7日、都内にて行われ、役所広司、吉沢亮ら豪華キャスト陣と成島出監督が登壇。旧友同士を演じた役所と佐藤浩市、名優2人の会話に会場がほほえましい笑いに包まれた。

 国籍や育った環境、言葉の違いを超えて紡がれる“家族”の絆を描くヒューマンドラマ。

 陶器職人という役どころで、ろくろを回す練習も重ねたという役所は「まったく苦にならなかった。撮影用に用意してもらったろくろや粘土も自宅に持ち帰って…まだやってないですけど(笑)」と役を機に焼き物作りにハマった様子。

 そんな役所と旧友役の佐藤浩市は、撮影現場でのやりとりについて聞かれると「いつも芝居の話ってしたことないですよね」、役所も「したことないね(笑)」と2人で顔を見合わせ苦笑。

 役所との共演について佐藤は「いつもすっと自然の流れの中で入って行ける。お互い数十年、この世界でいろんな現場をともにしてきたことがお互いを支えてくれてるんですかね」と役所への信頼をあらわに。

 一方の役所も「この映画の中で(佐藤が演じる旧友が)初めて訪ねてきてくれるシーンは、すごくうれしかったですね。お、来てくれた!って感じで」と相好を崩し、名優同士の仲睦まじい様子に会場もほっこり。

 ところがそこに成島監督が「(2人の共演シーンを撮るのが)夢でした。今まで一番尊敬する役所さん、二番目の佐藤浩市さん…」と言うと、佐藤がすかさず「二番目かい!」とツッコミを入れ、会場も大笑い。成島監督は「歳の差が5つくらいあるから(笑)」と弁明しつつ「この2人とご一緒するのは昔からの夢でした」と念願が叶った喜びを語った。

 お正月の過ごし方を聞かれた佐藤は「この歳になると年越しまで起きているのが大変で…。先輩、起きれてます?」と、先ほど年齢で差をつけられた役所に水を向けたが、役所は涼しい顔で「僕は起きてますよ」。佐藤は除夜の鐘を聞いた覚えがないようで「寝てたんですかね」と自虐で笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、MIYAVI、佐藤浩市、成島出監督。

役所広司のポルトガル語にブラジル人キャストが驚き「しゃべれるじゃん!って」

2022.11.22 Vol.web original

 

 映画『ファミリア』完成披露舞台挨拶が22日、都内にて行われ、役所広司、吉沢亮らキャストと成島出監督が登壇した。

 国籍や育った環境、言葉の違いを超えて紡がれる“家族”の絆を描くヒューマンドラマ。

 コロナの影響による中断を経ての完成に、主演・役所広司はじめキャストと成島監督は感無量。成島監督とは『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(2011年)以来10年ぶりのタッグとなった役所は「まずは“この10年間あなたは何をしてたんだ”と監督に言われないように頑張りました」と笑いつつ「吉沢亮くんたち若いキャストたちとの撮影も楽しかった」と振り返った。

 役所と親子役での初共演に、吉沢は「すごくうれしかったです。いつかはご一緒させていただきたいと思っていた方」と話し「本当にその場にその役の人間が存在している、彼の普段の日常がこれなんだという説得力がすさまじくて。もう…すごかったです」と役所の芝居に圧倒された様子。

 そんな吉沢に役所は「立派な息子ですよね。お父さんのことこんなにほめてくれて」とはにかみつつ、苦労したというろくろを回すシーンに「僕はけっこう苦労して練習したんですけど、吉沢くんは大河ドラマの撮影でそんなに練習できなかったのに、おかしいな、なんでできるんだ?と(笑)」とぼやいて会場の笑いをさそった。

 ほとんどが映画初出演や演技初挑戦というブラジル人役キャストたちもそんな2人との共演に「夢のよう」と感動しきり。

 役所と吉沢が演じる父子に助けられる在日ブラジル人の若者役のサガエルカスは「何度練習してもできなかったシーンが、本番で役所さんを前にしたら自然と涙が出た。役所さんの力って本当にすごいんだと思いました」。その恋人役ワケドファジレは「役所さんが、前にブラジルで映画の撮影をしたことがあると言って、ポルトガル語をちょっとしゃべれると言ってくれて。びっくりした。しゃべれるじゃん!って(笑)」と役所がポルトガル語でコミュニケーションを取ってくれたと明かし、役所が「単語ね(笑)」と照れ笑いする一幕も。

 成島監督も「普段彼らはもっと大らか(笑)。実際に工場で働きながら撮影に参加してくれた人もいて、それがスクリーンにリアリティーとして映った」と彼らをたたえていた。

 この日の登壇者は役所広司、吉沢亮、サガエルカス、ワケドファジレ、アリまらい果、シマダアラン、スミダグスタボ、成島出監督。

『ファミリア』は2023年1月6日より公開。

永山絢斗、役所広司の付き人にリサーチ「役所さんの素晴らしいと思うところは?と聞いたら…」

2022.07.18 Vol.web original

 

 公開中の映画『峠 最後のサムライ』舞台挨拶が18日、都内にて行われ、役所広司、永山絢斗、坂東龍汰と小泉堯史監督が登壇。劇中で、役所扮する主人公の従僕を演じた永山が、役所の付き人に“リサーチ”したエピソードを語った。

 司馬遼太郎が、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助を描いた国民的ベストセラー「峠」を『蜩ノ記』の小泉堯史監督が実写化。

 公開から約1カ月。大きな反響に喜んだ一同。主人公・河井継之助を演じる役所は「継之助さんは、自分の生き様を見せて、それを見た若者たちがどう生きていくか、日本という国をどうしていくか、言葉よりも生き方で残していったのかなと思う」と、日本の未来のために立ち上がった主人公の生き様に思いをはせた。

 継之助の従僕・松蔵を演じた永山は、役作りの参考にと「役所さんのお付きの方に、どういうポジション、距離感で役所さんのそばにいるのかなと思って、現場で話しかけたりしていたんです。役所さんの好きな作品って何ですか?とか、素晴らしいと思うところは何ですかと聞いたところ“現場に入っていつも感じるのは、役所さんは誰よりも台本を読み込んでいると思います”とおっしゃっていて。心に刻み込みました」と、改めて役所の姿勢に感銘を受けた様子。

 そんな永山は、ロケ地・新潟で「松蔵さんのお墓参りに行こうと、お花を買いに行ったら店で役所さんとばったり会うというレアな体験をしました」というエピソードを明かし、役所が「永山くんはお墓参りの花を買いに行ったけど僕は多分、部屋で食べるツマミを買いに行ったんだと思います(笑)」と付け加え、笑いをさそう一幕もあった。

 継之助の盟友の息子・正太郎を演じる坂東は「本作が撮影されたのが4年前。僕にとってはこれが映画デビュー作で、時代劇も初めてで、この偉大な先輩たちとお芝居ということでガチガチに緊張していたのですが、役所さんが演じる継之助の目を見たときにヒョン!と吸い込まれそうになって。優しさと正義と強さと、いろいろなものがあふれていて、キュン…ではないですけど(笑)、役所さんの瞳にわしづかみにされました」と振り返り、役所も照れながら「ありがとう(笑)」。

 最後に役所は「この映画は、見れば見るほどかみしめるものがあると思います。ぜひ劇場に足を運んでいただければ」。小泉監督は「歴史の中の人物は必ず皆さんの心の中に生きている。この作品を見た後も、それぞれの人物を思い出していただければ」とアピールした。

巨匠ヴィム・ヴェンダース最新作は“東京のトイレ”が舞台!主演・役所広司「この企画を断る俳優はいない」

2022.05.11 Vol.web original

 渋谷区の公共トイレ改修プロジェクト「THE TOKYO TOILETプロジェクト」の記者会見が11日、都内にて行われ、映画監督ヴィム・ヴェンダース、俳優・役所広司、建築家・安藤忠雄らが登壇。同プロジェクトの一環となる、渋谷のトイレを舞台にした新作映画製作を発表した。

「THE TOKYO TOILETプロジェクト」は、公共トイレの美化を推進するとともに、安全で清潔な公共トイレを通して東京の魅力を訪日客などにアピールすべく、2000年からスタートした公共トイレの改修プロジェクト。世界的に活躍する建築家やクリエイター16名が渋谷区17カ所の公共トイレの改修デザインを担当。現在までに12カ所が完成している。

 今回、監督にヴィム・ヴェンダース、主演に役所広司を迎え、同プロジェクトの一環として映像作品の制作が決定。THE TOKYO TOILETで改修された公共トイレを舞台に、現在の東京・渋谷を描く。

 同プロジェクトオーナーを務める柳井康治氏とクリエイティブディレクターの高崎卓馬氏は「完成したトイレは好評の声が多い一方、メンテナンスやきれいに使うことの大切さを改めてアピールする必要を感じた」と話し「アートの力で、人の意識を変換していけたら」と映画の企画意図を説明した。

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