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三田佳子、90歳の老婦人役「私、若すぎないかな」と背筋や声の高さもこだわり

2024.05.18 Vol.web original

 

 公開中の映画『湖の女たち』の舞台挨拶が18日、都内にて行われ、W主演を務めた福士蒼汰、松本まりか、共演の三田佳子、浅野忠信と大森立嗣監督が登壇。三田が90歳の老婦人役を振り返った。

 吉田修一の傑作同名小説を『さよなら渓谷』でもタッグを組んだ大森立嗣監督・脚本で映画化した衝撃のヒューマン・ミステリー。

 刑事と容疑者でありながら、インモラルな関係に堕ちていくというどころを体当たりで演じた福士と松本が、難しい芝居を振り返りつつ、懸命に言葉を探しながら本作への特別な思いを語ると、ベテラン・三田佳子も「突然、真ん中に出て来てすべてを表現して消えていかないといけない。難しい役をよく言ってきてくれました(笑)」と大森監督を苦笑させつつ「役者冥利に尽きる役」。

 大森監督からも「戦争の負の部分を戦後も一人で背負い続けてきた女性。1シーンでそれを表現しないといけない難しい役だった」と言われると三田は「分かってたのね、監督(笑)」。

 本作では90歳の老婦人という役どころを演じた三田に、大森監督は「こんなにおきれいなのにすみませんでした(笑)。それを気にしていただいて“私、若すぎないかな、姿勢が…とか、声が高かったかなとか」と振り返ると、三田も「原作の中では、すっと背が伸びている老婦人とあるんですが、そう表現するとダメなんですね」と姿勢や声の高さにもこだわったことを明かし「この作品をやれて、もう一度ご一緒できればと思っています、生きていれば(笑)」と監督との再タッグを希望。

 松本が役どころへの思いを語りながら涙をあふれさせると、三田は「そういうのうらやましいですね。私もそういうのを何度も通り越してきて…今も思いはあふれているんですけど…もっと出たかった」と笑いをさそいつつ「日本映画って、こういう作品はめったに撮れない。ぜひ広めていただければ」と胸を張っていた。

松本まりか「39年の人生で初めて毎瞬、人生が楽しい」舞台挨拶で原作者の言葉に涙止まらず

2024.05.18 Vol.web original

 

 公開中の映画『湖の女たち』の舞台挨拶が18日、都内にて行われ、W主演を務めた福士蒼汰、松本まりか、共演の三田佳子、浅野忠信と大森立嗣監督が登壇。原作者・吉田修一氏からのサプライズメッセージに、松本が涙ながらに思いを語った。

 吉田修一の傑作同名小説を『さよなら渓谷』でもタッグを組んだ大森立嗣監督・脚本で映画化した衝撃のヒューマン・ミステリー。

 刑事と容疑者でありながら、インモラルな関係に堕ちていく2人を体当たりで演じた福士と松本。松本が「SNSに一度も作品のことを書けてない。それくらい言葉にできない作品」と言えば、福士も「皆さん一人ひとりにお話を聞きたい気持ち」と、作品への深い思いを簡単には言い表せない様子。

 本作のクランクアップ時に「女優を辞めようと思った」と語ったという松本は「本当にきつかったです」と難役を振り返りつつ「生きるうえで大事なものをこの映画から教えてもらいました。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』という映画を見たときと同じような感覚を得ました」。

 福士も「この作品で大森監督の演出を受けて脳みそがガラッと変わった」と言い「僕のあこがれの芝居を浅野さんが目の前で体現してくれた」と役者人生においても大きな経験となった様子。

 この日は、原作者の吉田氏より映画や役者たちへの感動と賛辞をつづったサプライズメッセージも。福士は「ありがたい言葉を頂けば頂くほど、もっとやれたと自分の未熟さを実感してしまう」と複雑な心情とともに吉田氏の言葉に感謝。

 すると松本も涙をあふれさせ「正直な話をすると、この作品を受けたこと自体、非常に罪深いことをしたと思っていました。この役を体現するには自分は芝居も人間性もすべてがあまりにも未熟でした。でもどうしてもやりたかった。ただただ、自分にとって必要な映画だったから。自分の欲求だけでやってしまいました」と言葉を詰まらせながら明かし「吉田さんからこういったお言葉を頂き、さらにその罪深さが増したとも思いましたが、そうおっしゃっていただいたことは私にとって救いです」と感謝。

 最後に松本は「39年の人生で初めて毎瞬、毎瞬が楽しく充実して生きることができています。この映画にたどり着けていなかったらそれは無かった」と語りつつ「今日はいろいろ取り乱してしまいまして」と照れ笑い。

 そんな松本に福士も「松本さんは不器用なんだけど熱いものをめちゃくちゃ持っている人」と語り、互いに感謝。撮影中、役作りで笑い合うことがなかったという福士に松本は「怖かったですけど、今ので回収してもらいました(笑)」と笑顔を見せていた。

 

神木隆之介「事務所を使って」追う? 桜田通が白旗「一生逃げられないと思った」

2023.05.27 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の完成披露試写会が27日、都内にて行われ、主演・神⽊隆之介、共演の杉咲花、松⼭ケンイチらキャストと前⽥哲監督が登壇。神木の“巻き込み力”に桜田通が脱帽した。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 突然、莫大な借金を抱えた藩の藩主となった小四郎を演じた神木は“巻き込まれ系の主人公”という役どころに「巻き込まれ系だと思っていたんですけど、(杉咲)花さまと取材をしていて、確実に花さまは僕に巻き込まれているなというリアクションをするので、どちらかというと巻き込み系プリン…自分でプリンスとか言っちゃうところだった(笑)、巻き込み系男子みたいです」。

 共演陣も神木の“巻き込み力”に太鼓判。浅野忠信が「常にリーダーシップをとってくれて僕はもう巻き込まれっぱなし」と言えば、杉咲も常に周囲に気を配る神木を「そんな殿が真ん中にいる現場は楽しかったし勉強になることが多かったです」とたたえつつ、何かとイジろうとしてくる神木に「こんな感じで心地よく巻き込まれていました(笑)」。

 さらに桜田通は「神木隆之介くんは本当に巻き込みプリンスなんです」と切り出し「京都で撮影していたんですけど、神木くんは僕を1日でも長く滞在させようとするんです。僕はそれをなんとか逃げ切っていました。他のお仕事もありますし自宅が好きなので。事務所とかいろんなところを使って来させようとして。それでも逃げてたんです。で、京都に入る1~2日前に外で仕事をしていたら神木隆之介が歩いてきたんです! で、すべての撮影が終わって、仕事をしていたらまた神木隆之介がいたんですよ」と本作の撮影前後に別の場所でも遭遇するという偶然に驚がくの表情。「もう一生逃げられないな、この人から…と思いました」という桜田に、神木も「逃がさないよ(笑)」と悪ノリし会場は大きな笑いに包まれていた。

 この日の登壇者は神⽊隆之介、杉咲花、松⼭ケンイチ、⼩⼿伸也、桜⽥通、浅野忠信、佐藤浩市、前⽥哲監督。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

 

松山ケンイチ 舞台挨拶中の謎行動に観客ざわつく「あのカメラから絶対に目をそらさない」

2023.05.27 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』の完成披露試写会が27日、都内にて行われ、主演・神⽊隆之介、共演の杉咲花、松⼭ケンイチらキャストと前⽥哲監督が登壇。チャレンジしたいことを聞かれた松山が、密かに舞台挨拶中にチャレンジしていた行動を明かし会場を沸かせた。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

 突然、莫大な借金を抱えた藩の藩主となった小四郎を演じた神木。共演陣は、巻き込まれ系の役どころとはうらはらに周囲を巻き込んでいく神木のリーダーシップに感服しきり。

 父役の佐藤浩市は、5⽉19⽇に30歳を迎えた神木に「30? とはいえ芸歴も長いし、座長としての風格がありましたよ」と太鼓判を押し、神木も「幸せでございます」と満面の笑み。

 30歳を迎えて挑戦したいことはと聞かれた神木は「何にしたらいいですかね?」と共演者たちに参考例をもとめたが、松山が「実は今、やってるんですけど。出て来てお辞儀してから(会場後方の)テレビカメラのレンズをずっと見るというチャレンジをしてるんです」と明かし「お客さんの顔も見れないしキャストの顔も見れないし後悔してるんです。でもここまでやったから最後まで行きたいなと」と一点を見つめたまま話続ける松山に、観客も苦笑。

 その後も松山は、大先輩の佐藤浩市から「おい、こっち見ろよ!」とイジラれタジタジとなりつつも目線を外ず、神木には「30代になると今まで見えてこなかったところで挑戦しようというものが出てくると思うので」とアドバイス。最後は神木に手を引かれながら正面を見据えたまま会場を笑わせ、降壇していった。

 この日の登壇者は神⽊隆之介、杉咲花、松⼭ケンイチ、⼩⼿伸也、桜⽥通、浅野忠信、佐藤浩市、前⽥哲監督。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

北野武「戦国武将なんてみんな悪いヤツ」監督最新作で“本能寺の変”描く

2023.04.15 Vol.web original

 

 映画『首』の完成報告会見が15日、都内にて行われ、北野武監督と、キャストの西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が登壇。北野監督が『座頭市』(2003)以来の時代劇にかける思いを語った。

 北野武が原作・脚本・監督・編集を手がけるほか羽柴秀吉を演じ、本能寺の変へと突き進む武将たちの愛憎渦巻くドラマを描く歴史スペクタクル。

 KADOKAWA代表取締役社長・夏野剛氏も「製作費は15億円。私もすでに拝見しましたが『七人の侍』や『影武者』に通じるような作品」と胸を張る超大作。構想30年、生前の黒澤明も期待を寄せていたという企画の映画化に北野監督は「構想3週間の間違いじゃないかと思いますけどね」とボケつつ「時代劇は、よく見るのはNHKの大河なんですけど。すごいキレイな出世物語で。人間の出世欲とか業とか裏切りがあまり描かれていないんで。自分としては面白くない。自分が撮ればこうなる、という発想でやろうとなった」と振り返り「大分、苦労したんですけどどうにかでき上った。素晴らしい役者さんたちのおかげ」と豪華キャスト陣に感謝。

 本能寺の変を、自身が演じる「秀吉が裏でかなり動いていたという構想」で描く。衆道と呼ばれる武将同士の愛憎も描くと明かし「それを描かずに戦国を語るのはおかしい。そういう話もちゃんと入れて。あと侍とか戦国大名なんてのは悪いヤツなんだから。一般の人が死んでも関係ない。その残酷さ、生と死をバックボーンとした生き方が上手く描ければ。愛ではないけど死を前にした男同士の関係を描ければと思った」と語った。

 撮影現場のエピソードを聞かれた西島が、監督が追加した1シーンのために「けっこう大きなセットを組んで撮影したんです。僕もワクワクして現場に行ったら1カットで終わって呆然としました(笑)。監督が欲しい画のために1カットでもそれだけ作るという素晴らしい現場だった」と明かすと、北野監督は「黒澤明さんや大島渚さんと話したときに言われたことが印象に残っていて。大事なシーンは引くべき。これだよと寄って印象付けるのは下品だと言われて、それが癖になった」と、アップに頼らず引き画を生かすという、巨匠監督から受け継いだこだわりを明かした。

 最後に北野監督は「オレは芸人なので、これはお世辞だなとか分かるんですけど、これは大多数が本当にほめているので成功したかな、と」と胸を張りつつ「大ヒットとずうずうしいことは言わないけどヒットしていただいて、あと何本か撮れれば」と映画への意欲を語っていた。

 映画『首』は2023年秋公開。

北野武監督最新作に『Dolls』西島秀俊や『座頭市』浅野忠信ら歴代作品俳優陣が集結

2023.04.15 Vol.web original

 

 映画『首』の完成報告会見が15日、都内にて行われ、北野武監督と、キャストの西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が登壇。北野組初参加の中村を覗いて北野組の豪華俳優陣が集合した。

 北野武が原作・脚本・監督・編集を手がけるほか羽柴秀吉を演じ、本能寺の変へと突き進む武将たちの愛憎渦巻くドラマを描く歴史スペクタクル。

 構想30年という企画を満を持して映画化。北野監督は「北野組でこれだけ優秀な役者さんが集まればそろそろ撮れるなと思った」と、歴代の北野作品で強い印象を残してきた役者陣を見渡した。

 明智光秀役の西島秀俊が「呼んでいただいたのは『Dolls』(2002)以来。成長した自分を見せようなんて決して思わず無欲に監督の思うことを表現しようと現場にいました」と言えば、『アウトレイジ』シリーズに出演した織田信長役の加瀬亮は「『アウトレイジ』でも自分から遠い役で大変で、今回も大変だろうと思って参加しました。案の定、大変な目に遭いました(笑)」。黒田官兵衛役の浅野忠信は「『座頭市』(2003)に続いてまた時代劇ということで本当にうれしい」。

『アキレスと亀』(2008)や『アウトレイジ 最終章』(2017)など北野組の常連でもある羽柴秀長役の大森南朋は「何年かごとに北野組に帰ってくることができるのがモチベーションになっています。良かった、また(オファーが)来た、嫌われてなかったと思いました(笑)」と笑いつつ、北野監督について「唯一無二の存在で、僕はあこがれ続けています…告白みたいになっちゃった(笑)」と照れ笑い。

 北野組初参加の中村獅童は、以前から北野監督作への出演を希望しており大森に相談したこともあったと明かし「また映画の仕事で、北野監督のオーディションなんてあったら…と話していた翌日に北野組のお話を頂いて、こんなことってあるのかと思いました」と感激しきり。川に沈められるというシーンでは「その前に(北野監督が演じる)秀吉が吐くシーンがあって、まだそれが近くにあったんです。でも尊敬する監督のものなので汚いとも思わず喜んでやらせていただいたんですけど…本編でカットされていました」と苦笑。

 信頼する俳優陣の集結に、北野監督は「おかげさまで、北野組は声をかけると断られることがあまりなく、スケジュールを調整してくれる。ギャラはあまり出ないのに」と笑いをさそっていた。

 映画『首』は2023年秋公開。

浅野忠信とジョニー・デップの共演シーンが公開! 映画『MINAMATA』

2021.09.18 Vol.Web original

 ジョニー・デップ製作・主演映画『MINAMATA―ミナマター』から、水俣病を患う娘を持つ父を演じた浅野忠信の出演シーンが公開された。

 ジョニー・デップが世界的写真家ユージン・スミスを演じ、写真集「MINAMATA」撮影時の実話をもとに描く。

 日本からも真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子といった実力派俳優が出演。浅野忠信は、水俣病を患い目が見えず話せない娘を持つマツムラ夫婦の夫タツオを演じている。

 今回、解禁された本編映像では、浅野演じるタツオが苦悩しながらも、娘への愛情をあふれさせる様子がとらえられている。

 水俣に到着したユージン・スミスとアイリーン(美波)を家へ迎えいれたその夜、タツオと妻マサコ(岩瀬晶子)は、生まれながら水俣病を持った長女アキコへの思いをユージンたちに語る。

 大きな苦難を背負って生まれてきた娘への愛とともに、生活のため憎むべき原因企業のチッソで働き続けなければならないタツオの苦悩がひしひしと伝わる場面となっている。

『MINAMATA-ミナマタ-』は9月23日より公開。

【解禁映像】https://youtu.be/fOw2HDwu1pc

 

妻夫木聡、長澤まさみの頭からなぜ湯気? 『唐人街探偵』新ビジュアル解禁

2021.06.02 Vol.Web original

 チャイナタウンの探偵コンビが世界をめぐり難事件を解決する人気シリーズ最新作。今回は東京を舞台に、日本、中国、タイの探偵たちが難事件に挑む。

 新たに公開されたキャラクタービジュアルでは、中国の探偵コンビ(ワン・バオチャン、リウ・ハオラン)、日本の探偵(妻夫木聡)、タイの探偵(トニー・ジャー)といった4人の探偵に加え、事件の鍵を握るヤクザの組長(三浦友和)、殺害されたマフィアの会長の秘書(長澤まさみ)、さらに事件解決率100%を誇るエリート警視正(浅野忠信)、そして事件をサポートする香港の女性探偵(シャン・ユーシエン)が、湯気を出すほど難事件に頭を悩ませている様子がユーモラスに描写されている。

 本作では、この豪華な顔ぶれに加え、染谷将太、鈴木保奈美、六平直政、橋本マナミといったキャストも出演。

 また、密室殺人事件を軸に新宿・歌舞伎町、秋葉原・電気街など日本の観光地としておなじみの場所で道路を完全封鎖して行われた壮大なスケールのアクションシーンも見どころとなっている。

 7月9日より全国公開。

浅野忠信「次はジョーカーを演じてみたい」【東京コミコン2019】

2019.11.22 Vol.Web Original

 世界最大級のポップカルチャーの祭典「東京コミコン2019」が22日、千葉・幕張メッセでスタートした。アメコミ、ゲーム、映画、ドラマといったポップカルチャーが、レトロ系から最新作まで集合し、クリエイターやアーティスト、俳優らとファンがともに楽しむことができるポップカルチャーの祭典だ。東京で開催されるのは今回で4度目。

新たな1年。見る者を、原点に立ち返らせてくれるアート「TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展」

2019.01.15 Vol.714

 日本映画のみならずハリウッドや中国など海外にも活動の場を広げる俳優・浅野忠信によるドローイング作品、約700展を紹介する展覧会。

 浅野がドローイングを描き始めたのは、2013年に中国で撮影された映画『羅曼蔕克消 亡史』(2016年、中国にて公開)での、長い待ち時間がきっかけだったという。映画の台本やスケジュール表の裏、ホテルのロゴの入ったメモ帳、薬袋などにボールペンで描き初め、現在までの5年間で描いたドローイングは3634枚にもおよぶ。そこに描かれているのはハードロック的なものから、デッサン、落書き、漫画、アメコミ、抽象など多岐にわたる。撮影の合間の時間つぶしとして始まった浅野のドローイングは、どこまでも自由。一見とりとめがないように見えるが、視点のユニークさやシュールな表現の数々から気づけば目が離せない。ボールペンを走らせる浅野の思考をたどり、その深層に分け入ることができるかのような感覚も刺激的で面白い。

 膨大な数のドローイングに没入し、個性派俳優・浅野忠信の思考をたどりながら、紙とボールペンから無限に広がるアートの可能性と魅力を再発見できる。

【インタビュー】門脇麦、“門脇麦史上” 最高にスタイリッシュに!? 映画『チワワちゃん』

2019.01.14 Vol.714

 若者たちの刹那的な輝きと痛みを、毒を忍ばせつつもポップに描いた岡崎京子の短編漫画を映画化した注目作『チワワちゃん』が公開。「私自身はクラブに行ったこともなくて、青春時代のエネルギーは映画を見ることで発散していましたね(笑)」と振り返る主演・門脇麦が“これまでにない”経験をしたという本作を語る。

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